DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2003/08/29 ¥2,090
『フェイス/オフ』や『M:I-2』といった大ヒット作でハリウッドの敬意を得た香港アクション映画の大家ジョン・ウーが、独特のスタイルで第2次世界大戦を舞台にしたシリアスなアクション『ウインドトーカーズ』を作り上げた。長らくないがしろにされてきたアメリカ先住民ナバホ族の暗号通信兵(コード・トーカー)の大戦への貢献を題材にしてる。彼らが話すナバホの言葉を使った解読不可能な暗号が日本軍を破るために用いられた。この作品はアメリカ先住民の英雄たちへの立派な賛辞となっている。が、残念なことに、戦傷を受けた伍長(ニコラス・ケイジ)の話が平凡で重みを欠いてしまっている。彼は暗号通信兵(『スモーク・シグナルズ』のアダム・ビーチ)を護衛する任務を課され、通信兵が日本軍に捕えられそうになった場合は殺すようにとの極秘指令を受けている。その設定のお陰で得難い友情の複雑なドラマが成り立っているが、深みのない脇役キャラクターたちは、ほとんど感動的とも言える程くどくて絶え間ないアクションに耐えるハメになっている。「ウインドトーカーズ」はウーのトレードマークである弾丸の舞踏をこれまで以上にたっぷりと見せた作品として観るのがベストだろう。
ええええ!ジョンウー!ニコラス・ケイジー!確かニコラスが渋かったような。。。内容が思い出せん( ̄□ ̄;;)!!
ウィンブルドン、終わったねえ。
今年は約3,4年ぶりに通しでまともに見た。さすがに知らない選手も結構いて、逆にまだこの選手いたんや!?ってのもあった。

ただ、やっぱり男女とも名のある選手が残ってたね。
僕がテニスマニアだった時代はアメリカ四天王の、サンプラス、クーリエ、アガシ、チャンが全盛期だったころで、エドバーグやベッカーやレンドルはもうベテランで、伊達がこれからだって時で、ヘンマンなんかはまだ新人だったんだよね。そして杉山はまだ50位台くらいをチラホラしてたっけ。
改めてテニスを見ると、僕が熱をあげていたときのテニスの形がずいぶん違ってきてる。昔は、プレースタイルがそれぞれ確立してて、サーブアンドプレイヤーかベースライナーかってきっちり分けれたんだけど、今はもうオールラウンド、何でもできなきゃ勝てない時代になってきてる。サンプラスが出たときにはそのサーブの速さに度肝を抜かれたし、ビッグサーバーに有利なウィンブルドンなんてサーブだけでポイントが終わるんで苦情も出てたくらいなんだけど、今の選手はレシーブ力も飛躍的に向上してるようで、サーブのスピードもラケットの進化やらなんやらで桁外れに速くなってるのに、前よりもラリーが続くようになったりしてる。
象徴的なのが、昔は背が高い選手が上位を占めてて、173センチのマイケル・チャンがいることが例外だったのに、今は、背が低い選手も上位にかなり見られるようになったってこと。ヒューイットやギレルモコリアや、セバスチャン・グロージャンとかね。
サーブも、以前は、210キロ出ればビッグサーブだったのに、今じゃあ、ロディックが246キロなんか出してるし。

そして女子はパワーテニスの時代になったね。ウィイリアムズ姉妹を皮切りに。

今回の大会は、僕は男子は順当に第1、2シードの対決だったね。フェデラーのうまさが目立ったね。隙がない。ロディックは馬鹿打ちのし過ぎ。力みがあるからいつかは崩れるかなって思ったけど、案の定。でも、僕はロディックのほうが好きなんだけどね。フェデラーはテニスが華麗すぎて、サンプラスと同じく面白みにかけるよ。僕が応援してたセバスチャン・グロージャンは、ジュニアのころから応援してたから、なんか、ベスト4が感慨深い。
でも、しばらくはフェデラー時代がきそう。

女子は、ちょっと予想外だった。まだかシャラポアが優勝するとは^^; セリーナが堅くて、対抗馬としてのダベンポートと僕は考えてたんだけど、シャラポアがあんなにパワーがあるとは思わなかったなあ。名前でしか知らなくて、プレーを見たのは今回が初めてだったからね。杉山は天才ではなくて努力型。マイケルチャンに通じるね。強靭な足腰による粘りのテニス。これといった武器がないし、伊達のようにライジングショットを持ってるわけでもないから。でも杉山は今回見てて安定感があるなって思った。もともとジュニアでは世界ランキングナンバー1をとったこともあるのだから、いずれはって思ったけど、ランキングが10位に入った時にはさすがに驚いた。やっぱり、ダブルスでの経験がシングルスに生きてるよね。日本人の中ではネットプレーがダントツにうまい。ダブルス二連覇は逃したけど、現在もっとも実力のあるダブルスプレーヤーであると僕は思ってるよ。

日本男子、世界に通用するようになるには、何よりまず、リターン力をあげなきゃ駄目だね。世界の100位以内のプレーヤーとリターン力に圧倒的な差があるよ。まずはそこだね。あと、筋トレもっとしましょう。日本人のスポーツは総じてフィジカルに対する認識が低いと感じるよ。
杉山は、過酷なウェイトトレーニングで体作ってあっこまであがったんだからさ。

さあて、次はUSオープンだ。
DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2004/01/23 ¥2,090
『ジョンQ-最後の決断-』のD・ワシントンが監督デビューを果たした感動ドラマ。暴力癖の水兵が精神科医の治療を受けて、幼少時代のおぞましい記憶を乗り越えていく。
デンゼル・ワシントンは演技も渋いけど、作る映画も渋いなあ。アントワンフィッシャーの自伝の映画化。フィッシャーの根底には、自分は堕落し価値のない人間で、幸せになる資格などないといった思いがあるようで、それは幼いころのさまざまなトラウマによるところ。幼いころというのは、将来の人間性を決定するほどに影響力をもつの、例え些細なことでもね。精神科医もまた、彼と話すことで、自分の妻とのわだかまりを解決していくのは、彼を通して、自分を見つめたから。僕も今、境界性人格障害の人とメールのやり取りや、電話で話してるのだけど、彼と話す中で、自分の考えを披瀝することが、自分を見つめなおす行為にもなってて、非常に実感としてわかるんだよね。
蛭子さんのアパートに行った。蛭子さんの住んでいるアパートは、売れっ子漫画家とは思えないくらいに荒廃してた。
暗いので、蛭子さんに、電気つけましょうよ、といったら、
「昨日止められたんだよ」
と一枚の紙を見せてくれた。
そこには、蛭子さんが、もう三ヶ月以上家賃を滞納して大家さんから、出てってくれといわれているらしいことが書かれていた。
のどが渇いたのけど、冷蔵庫がない。水道をひねると茶色い水が出てきて、とてもじゃないけど飲めないって。何か暇つぶししようにもテレビもラジオも何もない。
夏なので暑いし、いたたまらない。
蛭子さん、「まあ、泊まっていきなよ」というので、あなたならもう少しましな家に住めるでしょう。そもそもなんで家賃や電気代を払わないんです?っとまくしたててしまったが、蛭子さん平然と、「だって、めんどくさいじゃない」あなた、いつもこの部屋で何してるんですか?「別に趣味もないし」大家さんから追い出されないんですか?「まあ、どうにかなるでしょう」とニコニコしてる。でも、僕はさすがにここには泊まれない。だって、蒲団もないし、埃まみれの床に頭を横たえるなんて想像もしたくないよ。とそこへ、蛭子さんの兄貴(いるのか?)が登場。
「ひどいもんだろう」と渋い顔を作って話し掛けてくる。僕はここにはとても泊まれませんよ。かわりにお兄さんの部屋に泊めてください。というと、「おれん部屋はここのアパートの上の階だ。弟の部屋とたいしてかわらねえ」とのたまう。
じゃあ、無一文で東京くんだりまで来た僕はどうすればいいのさ。そうだ!蛭子さん、あなた仕事のときはどこでやってるんですか?「うん、僕の仕事場は、3億円かけてこったのにしたよ」え?じゃあ、そこに泊めてください。「だって、仕事場大阪だから、行くのめんどくさいよ」あなた、どうして、3億円もかけたいい部屋もってながらこんなとこに住んでるんですか!「だって、めんどくさいもん」
蛭子さんは、一年のうちほとんどをこのアパートで過ごすのだ。

じゃあ、仕事場に住まわせてくれよ!
VHS ビクターエンタテインメント 1991/07/10 ¥4,995
若い4人の男女が伝説の波「稲村ジェーン」のくる日を待つ。昭和40年代の湘南。稲村ヶ崎を舞台にした青春物語。
なんじゃこりゃ。歌はいいけど。。ブー
ISBN:4532191009 文庫 石ノ森 章太郎 日本経済新聞社 2001/11 ¥580
日本経済の重要テーマをストーリーマンガで解説した超ベストセラーの文庫版。本書のテーマは、1980年代半ばの貿易摩擦、円高対策、産業構造、財政赤字、金融革命。マンガを楽しく読むうちに、今なお重要なこれらのテーマが臨場感を持って理解できる。
目次
1 貿易摩擦
2 円高対策
3 産業構造
4 財政赤字
5 金融革命
6 エピローグ
こういったマンガは作者の絵がいまいちで逆に理解しづらかったりするのだけれど、これは大御所、石ノ森章太郎なので、マンガの構成も絵も当然信頼できるものになっていて、80年代の日本経済の仕組みが面白く、そしてとてもよくわかる。今でも十分参考になる。有名どころの漫画家がこういったマンガをもっとどんどん書いてほしいなあ。
でも、普通のマンガのようにスラスラとは読み進められない。一冊読むのに結構スタミナいるけれど。入門編には最適だと。

つれづれ

2004年7月3日
なんだか、ものすごく疲労がたまってるみたい。
夕食も食べずに、ベッドに横になったらいつのまにか記憶がなくなり、気づいたら、もう深夜。ベッドの横にいつも携帯を置いてるのに、メールがきても目が覚めなかった。みたら9件もきてる(゜□゜;) ギョェ

そういえば、今日はウィンブルドンがライブ中継なんでいつもより早くあるんだった。って、テレビつけたらもう終わってるし。。。

この前テニスクラブに行った筋肉痛がいまだに治んない。。。

でも、読書だけは怒涛のごとくしてるなあ、起きてるときは、読書して、ウィンブルドン見て、日記かいてる。まじで、そんだけな感じ。
DVD 東宝ビデオ 2002/12/21 ¥6,300
1944(昭和19)年、太平洋戦争も末期に近づいてきたころ、女子挺身隊として軍需工場に配属されたうら若き女性たちの青春、その日常をセミ・ドキュメンタリー・タッチでとらえた黒澤明監督の第2作。
そもそも戦意昂揚映画の一環として企画されたものだが、表面的にはお国のために滅私奉公する乙女たちの姿を描きつつも、その実は個々が団結してチームとなり、みんながひとつの目標に向かって突き進んでいくことの美しさや尊さこそを、黒澤監督は実に愛らしく描いているのだ。監督自身「自作で一番可愛らしい作品」と語っているが、それもそのはず、本作のヒロインであり、乙女たちのリーダーとして気丈に、そして健気にふるまう渡辺つる役の矢口陽子は、後の黒澤夫人であり、夫を終生支え続けた賢妻として皆から親しまれた人物でもあった。
女子挺身隊の皆さんが歌ってるこの歌は!。。。妙に頭に残るなあ(・∀・)
黒澤の奥さんだあ。
ISBN:4003360141 文庫 田中 美知太郎 岩波書店 1966/09 ¥735
知識とは何か、真にものを知るとはどういう場合をいうのか。当時行われていた三つの知識説をとりあげて批判しつつ、プラトンは哲学というものが、さまざまな角度と立場からの吟味や思考を要求するゆえんを我々に示している。有名な無理数論やソクラテスの産婆術などのエピソードを交えたこの対話編の面白さは尽きるところがない。
屁理屈とも取れるようなことを延々とやっている。語られ方は一緒でも、語られる対象が違うことでこれほど難解になるとは。「ゴルギアス」のように明快ではない。
結局結論はというと、人間は知識というものを判別することは出来ず、ただ出来るのは、知らないことを知っていると思い込むことがないことを知っていれば、人に対して、迷惑をかけることがなく、より人と円滑にコミュニケーションがとれるということなのだろうか?本当にそうかしら???
よいものは善であり、真理は善であるとするなら、そういうことになるかなあ。
朝、とくだねを見てたら、なんと福田和也がでてる!!
初めて動くところみたよ〜!っとすこし感動。

本格的な喫茶店に行って、一度飲んでみたかった、一杯840円もする英国王室御用達の最高級コーヒーなんてものに挑戦してみる。
味は。。。僕には何が違うのかよくわからんかった(´⌒`;)
インスタントでいいや(~_~;)

喫茶店の前の公園に人が集まり始めたと思ったら5時から選挙演説で、応援に阿倍幹事長が来てた。そういえばこの前小泉総理が来てたなあ。

僕って政治学とかに興味があるくせにノンポリなんです。だから、演説も聞かずに帰っちゃいました。

選挙は行くけどね。
DVD ジェネオン エンタテインメント 2000/07/26 ¥4,935
京都の大学に留学してきたヨーロッパ人の「僕」は、盲目の女性、京子のために体面朗読をすることになる。やがて、ふたりは愛し合うようになるが…。
スイス出身のデビッド・ゾペティが、異邦人の目でとらえた日本とその文化を底辺に置きながら日本語で記し、芥川賞候補にもなった同名小説が原作だ。それを国際俳優の塩屋俊が製作、オーストラリアで活動を続けている森本功が監督したラブストーリーである。
一貫して外側から日本を見つめる姿勢が功を奏し、単にエキゾチックでない不可思議な国、日本を活写することに成功している。ヒロイン鈴木保奈美の大胆なヌードシーンも話題にもなったが、彼女にとってはこれが最後の映画出演作品となった。
これは映画みてから小説読んだのやけどもね。
デビット・ゾペティってお人、すごいよね。日本にきて、日本語覚えて、日本語で書いた小説で、芥川賞の候補にまで言ってるんだもの。
しかも、5,6ヶ国語くらい話せるんやって。
んで、映画の話やけれども、いいんじゃないですか。京都ってだけでストライクだし(笑)
この外人さんのたどたどしい日本語もいいし。カラオケは例に漏れず長渕だし(笑)
ISBN:4492555161 単行本 酒井 泰介 東洋経済新報社 2004/06 ¥1,890
極東の島国・ニッポン。この国に初めて降り立った外国人ならば、きっとこう思うはずだ。行き交う人々は礼儀正しく、通りは清潔。タクシーの運転手は白手袋までしている。何もかも順調そうじゃないか――。
しかしよくよく見てみると、外国人にはちょっと理解に苦しむものばかり。意味不明な英語をあしらった広告、電車の中吊りには露出過多の少女タレント、そして何より、どこに行っても出くわすカワイいキャラクターたち。
日本在住経験をもつアメリカ人ジャーナリストの著者2人が、日本人に染みついた「カワイイ文化」を鋭い視点で徹底検証。世界的な成功を収めるハローキティの誕生から販売戦略までを追いながら、巨額を稼ぎ出すこの白ネコの生態を、カルチャー、ビジネスの両面から観察する。
なおこの日本語版には、原書にはない「おまけ」がついている。各章の冒頭で、日本中にあふれるキティ関連商品の中から選りすぐりのものを紹介しているのだ。「キティ商品といっても文房具、タオル、ぬいぐるみ、Tシャツくらいでしょ?」なんて思っているようなら、あなたはまだ甘い! 「カワイイ大国」日本では、アゴが外れるほど意外なものにまでキティが貼りついているのだ。さて、その驚くべき実態とは? 本書をとくとご覧アレ。
スヌーピーはピーナッツというマンガ、ミッキーはディズニー映画により世界に広まったキャラクターである。キティの特異なところは、そのキャラクターがただのミニマルアートであり、スヌーピーやミッキーのようなストーリー設定も詳細なキャラ設定もなされていないのに、世界的な広がりを見せていることである。それはサンリオが意図的にそうしているらしいのだが、キティは極力動作や表情を省かれ、キャラ設定は漠然としている。そしてそういうところにこそ、キティの強みがあるのだという。個人の想像により自分だけのキティを作り出し、自分だけのストーリーを設定することが出来るからだ。
驚いたことに、キティが出来てからもう30年余りにもなるという。
最近のキティの爆発的ブームは、子供の好奇心だけではなく親の郷愁もさそっているのだ。つまり30年という長い歳月が、今のキティ人気を作っているという。子供にとっては抱きしめたくなるかわいいもの。ティーンネイジャーにはちょっとキッチュなファッションとして、そして、キティが出来た当時子供だった人々は今や親となり、郷愁と共に、自分の子供にキティを買い与えるのである。
キティは、ストーリーを持たないからこそ、なんにでも張り付く。それが暴力やセクシャルなものを連想させる製品以外には何でもデザインすることが出来るのである。それゆえ、今やいたるところにキティの顔があしらわれた製品が氾濫している。
だがキティが今後も人気を保ちつづけられるかということについては保証がない。今、キティは販売戦略において岐路を迎えているとこの本には書かれている。
ただ、ブームってのは周期だから、例えキティ人気が凋落しても、淘汰されずに、細々とでも生存していれば、今の子達がまた親となったときには、子供に買い与えることになるんじゃないかなあなんて思っちゃう。要はそれまでサンリオという会社をどうやって存続させるかだけれど。。。
DVD 松竹 2001/08/25 ¥4,935
風間杜夫、片岡鶴太郎出演、『時をかける少女』の大林宣彦が監督し、第12回日本アカデミー賞最優秀賞2部門他優秀賞11部門を受賞したファンタジー。ある男が少年の頃に事故死してしまった両親の幽霊と出会い、思い出を語りながら夏の一時を過ごす。
子を思う両親の心。親を思う子の心。夏のすき焼き。んでもって大林監督。つまりノスタルジー。そして、どことなく素人っぽい相変わらずなつくりがよい。だけれどもだけれどもラストの幽霊のシーンはどうもこの映画にはそぐわないと思われて、うむむ残念。これは小説を読んでから観たのであった。
ISBN:4334031234 新書 松本 紘宇 光文社 2002/01 ¥735
1977年のアメリカでの大ブームを皮切りに、世界各国に普及していった寿司文化。パリ・北京の回転ずしから世界最南のお寿司屋さんを探る旅まで、ニューヨーク初の寿司専門店開業者による、世界各国のお寿司事情レポート。
寿司の世界進出というのに妙な興味があって、チョコチョコこういった寿司の本を買う。当然寿司のことにも多少は詳しくなったりするのだけれど、思いがけず寿司のこと以外の食文化の面白い話を知れたりもする。たとえば、カリフォルニア米を作った人は実は日本人だった。とか。
興味深かったのが、イギリス、アメリカ、ドイツといったゲルマン民族系の料理と、フランス、イタリア、スペインといったラテン系民族の国々の料理との違いはなぜこれほど違うのか?ということ。イギリスや、アメリカは、よく、料理のまずい国の代表に上げられ、フランスやイタリヤは美食の国。この差はなぜ起こったかということを検証していて、ひとつには、宗派が絡んだ民族性の違い。ゲルマン系民族は、ラテン系民族の信奉する旧教(カトリック)から離れて新教(プロテスタント)を信じるようになった。カトリックには、四旬節という断食の期間が一年の三分の一あって、その間は肉や動物性脂肪を取ってはいけない。プロテスタントのほうにはそれがない。だから、カトリックの国は、その間の味気ない食事を何とか楽しいものにするために、調理にさまざまな工夫を凝らすようになったんだそうな。食に対する制限があったればこそ、料理の技術が発展したんだって。日本の精進料理なんてのもそんな感じだよね。
ほんでまた、イギリスなんかでは、産業革命が起こって、どんどん合理化されていって、仕事を効率よくするために食事の短縮などから、保存食や、加工食品が出回るようになり、更に、農村から工場に働きに出る人々が増え、農作物もよいものが取れなくなったそうな。他にも地理的要因などもあるけど、こういったさまざまな要因が食の技術を後退させていったんだって。
そして、一方フランスでは産業革命と同じ頃にフランス革命が起こってそれまで王侯貴族に仕えていた料理人たちが職を失って、街に出てレストランを開くようになった。それにより、一般市民にもそれまで上流階級の食べていた料理が広まるようになって、またこうした料理店が相互にきそったため、市民の舌も肥えていったんだそうな。へえ〜面白い。
ちなみに、寿司はやっぱり、一般的に高くて、寿司の店が広まるってことはその国が経済的に発展しているってことの目安にもなりそうらしい。
あと、驚いたのは、ベルギーの消費税の高さ。日本は高々5%でしょ。ベルギーは一般の物品には6%。だけれども、レストランでの飲食や、ぜいたく品に関しては、なんと21%!! ひえ〜(゜□゜;) !
DVD 東宝 2003/03/21 ¥6,300
無気力な日々を過ごしてきた公務員の渡辺(志村喬)は、ガンで後半年の命と知らされ、恐れおののき、嘆き悲しんだ末、市役所に懇願する人々の願にこたえて公園を作ろうと努力していく…。
黒澤明監督が、人間の尊厳を高らかにうたい上げたヒューマン・ドラマの傑作。そこにはどんな者であれ、人はここまで高められるのだという希望と同時に、ルーティンワークに甘んじる体制社会、およびそこに安住する人々への痛烈な批判も込められている。黒澤映画のいぶし銀、志村喬の代表作。自由奔放にふるまう部下のとよ(小田切みき)との交流の数々もせつなく印象的だ。後半、いきなり主人公の葬式シーンへと飛躍し、周囲の者が彼について回想し始めていくという構成も、実に大胆かつ秀逸。最期に主人公が公園で歌う流行歌『ゴンドラの歌』は、本作の功績によって今ではスタンダードな名曲として讃えられている。
♪命短し〜恋せよ乙女〜♪黒澤のパーソナルな面での傑作。そして「七人の侍」とならびしばしば黒澤の代表作に上げられる。黒澤のヒューマニズムをこれでもかと注ぎ込んだ作品だもの、そのパワーは圧倒的だわよ。自分の命のはかなさを実感したとき男は生きる意味を問い詰め、他人を生かすということにこそ人間的な生きがいの本質を見る。享楽的に生きるのもよいだろう。しかしそれは自己完結の人生だ。人のために何かをやるからこそ、そこに他者との感情の共有があり、死後も他者の記憶の中にとどまるであろう自分に対する面影こそ、自分の生の痕跡であり、また、その痕跡こそ、生きる意味なのではないか。他者との感情を共有するとは、自分にとっては本来関係のない部分、そして、共有したくないような他者の苦しみをも、自分のこととして受け持つことなのである。
ISBN:4122033519 文庫 加藤 恭子 中央公論新社 1999/02 ¥660
カトリックの司祭、ユング研究家、外国紙の特派員…と、いくつもの顔をもつスイス人文学者、トマス・インモース。1951年から在住しつづけるなかで、その眼にうつった「日本」とは?ユング心理学をとおして神道祭儀や古典芸能の意味を発見し、詩人の心をもって日本と自らの過去に触れる。異文化間における「理解」と「誤解」の問題を真摯に論じあう白熱の対話。
全く異なった文化をもつ民族の中にも、同じ人間から派生し進化してきたDNA(普遍的無意識)というものがあり、全く縁のなかった文化の中にふと懐かしさを感じたりするのはその所為であるという。その証拠に、個々の国の文化や伝承の中に、多くの共通点を見出すことが出来る。トマス・インモースもまさに日本の能を見て、そして学んでいく中で自分の故郷スイスの文化の原型を発見するのである。
日本人というのは生粋のプラグマティストであり、実生活において自分たちの益のないものは切り捨てていく。そして外から入ってきた文化も自国に合った特異な結晶格子に加工してしまう。それゆえそこからさまざまな誤解が生まれてくるのである。たとえば宣誓や法廷などの言葉にはキリスト教の概念が背後に含まれているのだが、日本にこの言葉を持ち込んだとき、日本人は日本人独特の義理人情によって言葉の意味を加工してしまった。宣誓とはキリスト教国にとっては神にとの約束であり、それを破ることは最大の罪である。しかし、日本ではその神との契りという概念が省かれたために、時と場合によっては、その宣誓を破っても許される。それは義理と人情、忠君などの日本的価値観によって。それはなぜか?日本は八百万の神々がつかさどる国であり、その意味で超越した絶対的な唯一神はいないが、キリスト教の神は絶対的なものである。つまり、日本人は自分たちも神になれるのであり、神から人間が派生したわけではないのだが、キリスト教では、まさしく人間は神の被造物であるのだ。こういった背景を理解していないがゆえ、宣誓という言葉の本質もまた異なってくるということらしい。そして、その日本的意味合いの宣誓を外国でも当然の宣誓として用いることにより、宣誓という言葉の誤解が生じてくる。これは他の言葉や文化にも言える。
面白かったのは、煉獄と地獄について。キリスト教にとって、天国や地獄はひとつの状態であり、日本のように場所を意味するものではない。では、天国とはいかなる状態かといえば、神と一緒にいる状態であり、地獄とは神とともにない状態である。しかし、神と共にあるためには罪を背負ったままではいけない。ではその罪を贖罪していない人々はどこにいるのかといえば、煉獄にいるのである。死者が天国にいけるように、遺族がその者の罪を消すために祈るのだ。つまり、キリスト教においては煉獄についての怪談的なストーリーはたくさんあるのだが、日本のように地獄についての物語はない。なぜなら、地獄は神と共に魂がない状態、すなわち無であるからだ。なお、上に述べている、煉獄の概念はキリスト教の中でもカトリックの思想にあたる。プロテスタントは煉獄を持たない。よって死者のために祈ることもしないのである。そういえば、以前日本旅館の外国人女将である藤ジニーさんが自分の本に、「日本の墓参りという習慣がわからない。アメリカでは死者の墓に参りに行く習慣がない」というようなことを書いていたが、これはアメリカというよりもプロテスタントの教義であったということみたいだ。

僕はトマス・インモースなる人物をこの本ではじめて知ったのだが、大変興味深い人物であるとともに、とても面白い対談本だった。
DVD 東映ビデオ 2002/11/21 ¥6,300
鋳物工場の経営者・中島(三船敏郎)は、あるときから原水爆に異様な関心を示すようになり、全財産を処分して家族全員でブラジルへの移住を企てるが、反対する家族の者たちは裁判所に彼を準禁治産者とする申請を申し立てる。やがて申請は承認され、そのショックと疲労などで中島は狂乱の行動に出てしまう…。
彼が狂っているのか、水爆をもつ現代社会が狂っているのかを厳しく問いかける、黒澤明の社会派メッセージ映画。三船は頭を白く染めて、初の老人役を熱演。また、本作は初期黒澤映画になくてはならない名作曲家・早坂文雄の遺作ともなったが、そもそもこの企画は、ビキニ環礁での水爆実験のニュースを聞いた早坂が、黒澤に「こう生命をおびやかされては仕事ができないねえ」と何げなく語った言葉がきっかけとなって生み出されたものであった。
大学時代、三船敏郎をこよなく尊敬していた友達が、三船敏郎が老人の役を演じている映画があるといっていたが、これがその作品。黒澤の反核のメッセージがかなり色濃く出ている。「八月の狂詩曲」が同じ題材を扱ってる。出来はこっちのほうが圧倒的にいいのだけれど。
つまりはこの世代の人にとっていかに核が恐怖を与えたのかって影響力なんだけど、やっぱりその恐怖たるやはたから見るときちがい沙汰に見えるほどなんだってことを通して反核を訴えているんだわね。
異論はあると思うけれど僕は黒澤作品の中でもかなり上位にくる出来だと思う。特にラストなんて、ものすごくすばらしいと思うわけ。
灼熱の中、冷房もかけずに会場の高校では公務員試験が行われている。暑すぎて正直やる気も出ない。ああ〜うちにもコネがあればなあ。もう公務員じゃなくてどこでもいいや。決まってくれえ。。とか思っていると、試験会場に突如走って現れた幼馴染の友達が、
「おまえの親父のコネで就職できるぞ!明日面接だから試験なんかおっぽって早く船に乗れ!」
僕は早速会場を飛び出して着替えも持たずにフェリー乗り場に向かい船に乗る。んでどこで試験があるの?なに京都だって!?
いつの間にやら僕は住所の紙を渡される。でもどんな仕事なのかも皆目わからず。
海は嵐で大雨で、船はなかなか進まず大変時間が遅れる。
京都につくがすでに面接時間は始まってる。
住所の紙を頼りに探していくとついにたどり着いた。そこは呉服屋。それとも御茶屋?入ったとたんいらっしゃいませの掛け声が、いやいや違います僕は面接を受けにきましたのですと伝えると、奥のほうから番頭さんらしき人が、
「今ごろきとるがや。話にならん!」
っって渋面つくってて、なんだか居たたまれない。
とにかく面接はしてくれるらしく、僕は店の袴を着させられ、ここで、なんだか僕はハタと気づく。
これは「あかんたれ」じゃないか。ということは僕は就職したわけじゃなくて奉公に出された丁稚だったんだ!
そうか、僕はこれからここで寝食をしながらこの店、成田屋のために一人前となるためにがんばる所存なのだね。
番頭さん、
「ほんなら、明後日からここでつこうちゃるけん、両親に最後の挨拶に行ってきなさい」
京都なのに大分弁はご愛嬌。
僕は丁稚よろしく恭しげにハイわかりましたと従順に。
大分かえってなんだかバカらしくなりごろごろしてたらもう仕事の日。僕は京都に帰らず、又公務員試験を受けることを決意する。

何だこの話?
DVD ジェネオン エンタテインメント 2001/06/22 ¥4,935
イタリアの映画撮影所チネチッタ創立50周年を記念して、巨匠フェリーニが映画への思いを綴った一編。カフカの『アメリカ』を題材にした架空の映画の撮影風景を中心に、日本のTV局のインタビューなど交え、虚構と現実が渾然一体となって進行していく。
チネチッタチネチッタ!過去フェリーニの作品に出た俳優女優たちが出てきて、フェリーニの作品を全部見た後に見ると、同窓会のような雰囲気でよいかも。まあ、つまり、これはフェリーニ学校同窓会映画!?過去の作品を知っていればこそな場面が多いので、最初に見るフェリーニ作品ではないよね。フェリーニの作風には、妄想と現実が錯綜してるやつ(82/1やアマルコルド)と、ストーリーラインしっかりと一本筋に作ってるのと(道や、カビリアの夜)があるけれど僕は前者はあんまりついていけなくて、後者のフェリーニ作品が好きなのだけど、この作品は前者でありながら、好きになった珍しい映画。
公務員学校で一緒だったH山君がぜひ遊びにおいでよと家に誘ってくれたんだけど、場所がわかんない。

すると、公務員学校で一度隣同士になったことのある、帰国子女のよしちゃん(仮名)が一緒のアパートに住んでるから案内してあげるよ〜っと言ってくれた。
日曜、僕はよしちゃんと待ち合わせて、自転車でアパートに向かう。

!!誤算だった。自転車でいける距離じゃないじゃないか。僕とよしちゃんは山越え谷超え隣町へ。もう日は暮れかかってる。ってこら、遊ぶも何も帰れるかどうかもわからんくなったやないか!

30キロぐらい行っただろうか。ようやく隣町についたときは僕はへとへとだった。よしちゃんは団地の細い路地裏の道に入っていくので僕もついていく。

「ここだよ」
よしちゃんが案内してくれた場所はアパートとアパートを区切る金網が破れ穴があいている。ここが入り口らしい。

って、つまり、隣のアパートの自転車置き場に無断駐車してるんやん!と突っ込みたかったが夢の中では僕は痴呆に近く、成す術もなくよしちゃんの言動を当然のこととして受け入れているのが切ない。

アパートはよく見る築二十年くらいの古いコンクリート造り。
こんなところにH山くん住んでるんやあ。と思いながらよしちゃんについていくと
「ここだよ」
と、よしちゃん自分の家を紹介している。H山君のうちにお呼ばれしたはずが、なぜか、よしちゃんにお呼ばれしたことになってるという絶好の突込みどころを夢では当然のこととして受け入れているところが切ない。

よしちゃんの部屋は、古いが豪邸だった。ドアを開けると、いきなり間取りが広がり、5LDKくらいになってる。そんなんありえへんやん。切ない。

お母さんが掃除機をかけ、廊下で、弟(よしちゃんに弟がいたとは!!)がラジコンカーを乗り回している。
よしちゃんのお母さんが歓迎してくれる。
「まあ、いらっしゃい。ゆっくりしてらしてね」
いやゆっくりどころか、もう日も暮れそんなに長居も出来ませんよ。
よしちゃんの部屋に行く途中、ウルトラマンのでっかいフィギアがあり、邪魔。細い階段を昇ると、そこがよしちゃんの部屋らしかった。中は雑然として、ウルトラマンや仮面ライダーのフィギアやガンダムのプラモでいっぱいだった。そしてその中で変色した万年床の蒲団が置いてある。カビっぽい部屋だな。

こら!何で僕はよしちゃんの蒲団で寝てるのだ!よしちゃんの蒲団の枕もとには、ずっこけ三人組シリーズが全部そろっている。何歳だよ。
よしちゃんが、ちょっと待っててと部屋を出る。・・・・

・・・・ちょっとがかれこれ二時間くらいになる。なにやってるんだ?時計はもう10時も回ってるし、もういくらなんでも帰らないと。
よしちゃんの部屋を出ると、キッチンの食卓に座ったよしちゃんの後姿が見える。人待たして夕飯食ってやがる。しかもハンバーグ食ってる。

あっ、腹減った。
よしちゃんのお母さんにもう帰ると伝えようと、僕が口を開く前にお母さん、
「今日はもう遅いからうちに泊まっていくようにご実家に電話してきました」
なんで電話番号しってんの?といった疑問はもちろん夢なので切ない。

ところで、僕の晩飯はないのですか。。。

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