ISBN:4088736214 コミック 小畑 健 集英社 ¥410
このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!
僕は最近ほとんど漫画を読まないので、今更って感じですが、デスノート面白いですね。
正義に対する倫理観の相違とか、絶対的権力を持った人間が、どう変化し、その権力がどう瓦解していくのかとか。
圧倒的な力を持った人間は、どんな人間であっても自分の欲望から枷を外してしまう。というか、欲望を押さえつけるのが困難になってくるんでしょうね。面白いのは月がそのことに自覚的でありながらやはり人間として同じ轍を踏んでしまっている点です。人間の人間たる悲しい性ともいえるわけですが。
Lと月のどちらが正義かなんて、簡単に結論が出るものじゃないんですね。
かなり読む側にリテラシーを強いられる作品だと思うのですが、ジャンプで連載されたというのが驚きです。
ただのサイコサスペンスとして読んでしまうと作品としての価値がぐっと浅いものになってしまいますね。
ISBN:4091235255 コミック ゆうき まさみ 小学館 1996/02 ¥407

ずっと実家にあったのですが、おそらく兄か母親が買ったんでしょう。お盆で帰省した際に読みました。
競馬に興味がないから今まで読んでなかったのですが、作者のゆうきまさみ氏の絵柄は嫌いではありませんし、物語の構成もうまいので、一気に読破しました。
ゆうきまさみというとパトレイバーのイメージが強いですが、こと漫画に限ればこちらの方が僕は好きかもしれません。
僕にとってパトレイバーは、どちらかというと押井守なのです^^;。
ラストがいいですね、思わずウルウルきちゃいましたよ。
僕は単純なのでしょうね。
でも幸せな気分にさせてくれる作品ですよ。
ISBN:4101328145 文庫 つげ 義春 新潮社 1998/07 ¥620

うーむ、シュール。
生きるということが丸々詰まったこの一冊。
性と苦悩と日常と。何よりもこの生々しい生活臭。
シュールなくせにリアリズムを感じる。
ISBN:4091920225 文庫 つげ 義春 小学館 1994/12 ¥610

つげ義春の作品は、麻薬であって、読むことをやめられない。精神安定剤。どれがよいって、どの作品もよくて、友達は、単なるポルノやん。といってたけど、断じてそうではなく、だからといって、説明もしにくい。
まあ、読んでみれば、わかる。かも知れないし、わからないかもしれない。
赤い花、李さん一家などを読むにつけ、うーん、土着性。生きる臭いがするんです。
ISBN:4101328137 文庫 つげ 義春 新潮社 1998/02 ¥780

つげの作品は大まかに三つくらいのジャンルに分かれると思う。
普通に漫画的なストーリーと、シュールレアリズムと、自伝的なリアリズム。そのどれもが質が高くて、かつ古典的な匂いもする。見る純文学。本作は、自伝的リアリズムの部類に入るかな。もちろん創作なのだが、多分に自伝的ではあると思う。映画「無能の人」はこの本に書かれたストーリーを混ぜ合わせたような感じ。
人間のどうしようもないやるせなさ、情けなさ。つまり悲哀。演歌。
生活感。何か他人事とは思えない切なさが堪える。読んでて物悲しくなるくせに読後感はポジティブになるのは僕だけ?
ISBN:4101328153 文庫 つげ 義春 新潮社 1999/04 ¥660

主につげの初期の頃の作品集ではないかと思う。この頃はまだ、そんなにシュールレアリズムしていなくて、ストーリーもプロットもしっかりしてる。これはこれで、非常につげの才能を感じさせる出来だ。
これを読んでおくと、後のシュールな作品は作者の意図に裏打ちされたものだという確信が持てる。
ただ作風が変わることがなければ、人気は出ても、今ほど、カリスマ性を持つこともなかっただろうな。
ISBN:4883790657 コミック 花輪 和一 青林工芸舎 2000/07 ¥1,680
刑務所の中って一体どうなっているのだろう。
独房の構造は、クサい飯とは、実際どんなものなのか。トイレはどうしているのか。看守は? 囚人同士の関係は?
現役漫画家である著者が、記憶をたよりに細密な絵で描く『刑務所の中』は、そんな単なるヤジ馬的好奇心を満たしてくれるばかりではなく、狭い閉ざされた空間でヒトはいったい何を思い、どんなことに楽しみを見出して過ごそうとするものなのか(「マーガリンつきのパン食」のエピソードは必見)、しみじみと教えてくれる秀作である。

巻頭にはマンガ評論家の阿部幸弘らとの対談を収録。著者が3年の懲役を受けるに至った経緯が、自戒の念を込めて語られている。あとがきでは呉智英が著者の才能が潰れることがないようにと念じながら獄中の著者と手紙のやり取りをしていたエピソードを披露している。

獄中の著者が「一日が過ぎるのがものすごく早い」と独白しているが、四六時中監視されながら複数の人間が閉じ込められている「緊迫」と、生活のすべてが看守の号令のもと受身に過ぎていく「弛緩」に、読んでいるほうもあっという間に引きずりこまれて、しばらく抜け出せなくなるのでご用心あれ。

ガロ系作家が好きなのです。いい意味で常軌を逸しているから。つまり強烈な個性が強烈な記憶と共に残るからで、ポップカルチャーにはまずなりえないところに、つまりは多くの人が目をつけないところに興味を抱くという事は、つまりサブカルである事は新たな視点という才能の宝庫だということで、天才・異才・鬼才・奇才の宝庫だということで、永遠のアバンギャルドだと・・・etc.etc...
この花輪氏は銃好きが講じて、モデルガンを改造してみつかって掴まって刑務所はいってしまって、日本て銃とかのことは厳しいらしく、実刑くらって3年間の記憶を驚くほど緻密に再現してみせたこの漫画は自宅にいながらにして刑務所の細部を熟知できるという、まさに、中にいた人にしか書けないような内容のものであって、独学で学んだとは思えないような正確で精巧でかつ独特なその絵柄は、まさにガロ。
映画にもなったし、もちろん見たし。
普段見れない、刑務所の中に興味があろうと無かろうと、これ読めば刑務所に多少なりとも興味が湧くんじゃないかね。刑務所の中の人間の心理とともにリアルに迫る刑務所の実態は、一見の価値ありと思う。
ISBN:4087825760 コミック 木城 ゆきと 集英社 1998/12 ¥2,625
天空都市・ザレム支配下にあるクズ鉄町―そのガレキの山で発見された少女は、サイバネ医師・イドの手により蘇り、ガリィと名付けられた。しかし、彼女の脳の奥底に潜む“戦いの記憶”が、邪悪なる魂を呼びよせてしまう……!! 悪の権化・マカクとの死闘を描いた『マカク編』と『外伝・聖夜曲三部作』を完全収録!!
ジェームズキャメロンが手がけたドラマ「ダークエンジェル」は押井の攻殻機動隊にインスパイアされたものだと思ってたけど、違った。これ、まんまだよね。そういえばジェームズキャメロンは、この漫画を映画化したいという計画をインタビューで答えていた。確かに彼の好きそうなストーリーだし、確かに面白いし、話も良く練れていると思う。映画化したら面白いとも思う。
でももうキャメロン「ダークエンジェル」でこの漫画のエッセンスを存分に注ぎ込んでるから、ある意味キャメロンの計画が「ダークエンジェル」で実現したともとれるし、この漫画の映画化はもうされないんだろうなあと思う。

・・・って書いた後ちょいと調べたら、キャメロンの次回作はこの漫画らしい。するんかい!
登場人物は全部CGなんだって。うへえ。
ISBN:4845802988 コミック さいとう たかを リイド社 1994/08 ¥1,020

知ってる人は知っている。知らない人は覚えてね。なんちゃって。さいとうたかをの漫画ってゴルゴしかしらない人多いんじゃないかな?という僕もだったのだけど。
このサバイバル、無茶苦茶面白くて一気に読んでしまった。
世界で起こった大地震。日本の都市はほとんど全滅。生き残った少年は、野生児のような生活をしながら生きる知恵を覚えていく。彼を生かしたのは希望。家族が生きていると信じて彼は旅に出る。

っていう、まず無茶な設定なのだけど。ほとんどの人間が死んでしまった世の中で、家族だけは絶対に生きてるという希望を失わず、探しつづける精神は、母をたずねて三千里のマルコより偉いかも。究極の楽観主義、ポジティプな生き様。でもそこはかとない悲壮感。漂流教室と同じく、救いのない世界を設定しながら、救いのない中でわずかな希望を描く。ナウシカにも通じるなあ。
サバイバルの知識がこれでもかと詰め込まれてる。
それにしても70〜80年代の漫画って何でこんなにおもしろいの多いのかなあ。
ISBN:4088780019 コミック 本宮 ひろ志 集英社 1996/08 ¥530

京さ〜ん、ついていきますぜ〜!どんな時代でも硬派を通すぜ〜!
いてこましたるぞ〜!

おやじいいい!

チンピラ学生対やくざじゃあ〜!
おんどれ〜!あんどれ〜!

刑務所でもどこでもいったら〜!どりゃー!!!
ISBN:4091802710 単行本 本宮 ひろ志 小学館 2000/00 ¥530

熱い、やくざの世界じゃあ。
おんどれ〜!いくぞ〜!おいっおいっおいっおいっおいっおいっおい!京子〜!!っておんどりゃ〜!それじゃったらアニマル浜口じゃ〜!

やるかやられるかじゃ〜!タマとったるぞ〜!!突撃じゃ〜!!
ついていきますぜ〜!
ISBN:4091843417 コミック 盛田 賢司 小学館 1996/09 ¥509剣道は、やるのは嫌いなくせに見るのは大好き。マンガは・・・一応読んでる。
これはムサシの剣みたく修行修行してなくて、学校の部活動って感じで、その分、剣道の技術とかではなくて、ある青年が剣道を通してたくましくなっていくという青春ドラマの要素が強い。まあ、つまり、熱い。ムサシの剣は、熱く、臭い(笑)
でも、多分僕は剣道にまだ未練があるんだと思う。幼い頃のトラウマ!?
ISBN:4091233414 コミック 石渡 治 小学館 1994/05 ¥398

女が男の試合に出て、魔球を使って勝ちまくるテニスマンガ。
イルカサーブってなんなんだ〜!
単なるキックサーブじゃないのか?^^;

でも、結構真似してみたりしてた。
たしか無茶苦茶ガットやわく張ってあったんだっけか。
ISBN:4063603407 文庫 ちば てつや コミックス 2002/09 ¥735
巨匠ちばてつやテニスを描く!!

沖縄から伝説の野生児古賀大志がやってきた!
生まれてはじめて握ったラケットでいきなり繰り出した必殺ショットとは……!?

ボクシングに情熱を抱き、沖縄からやってきた腕白少年、古賀大志。勇んで来てはみたものの、ボクシング部は休部中。大志はボクシング部再建をかけて、テニス部主将・マコトとのテニス勝負に挑む。
しかし、あっけなく完敗、しかも左利きのマコトが右手で勝負したと聞き、愕然とする。自信喪失した大志だが、雪辱を果たすため、秘密の特訓を開始した!
テニスにはまったちば先生が、その情熱の勢いそのまま書き上げたテニス漫画、本人曰く「失敗作」。
なぜかといえば、テニスが好きすぎて、人物を描かずに、テニスの技術論に走っちゃったから。
この主人公のモデルは、なんと本村剛一。強烈なトップスピンを武器にってのはわかるけど、鍛えかたが、リアカーのタイヤをこすり上げたりって、なんじゃそりゃ^^;
最後のほうは、グデグデな展開になって、第一部完。そしていまだに第二部は始まっていないのであった^^;
ISBN:4091834019 単行本 浦沢 直樹 小学館 1994/02 ¥509

YAWARA!と展開が一緒だあ。設定人物と、スポーツの種類を変えただけって感じ。まあ、それなりに面白いけど。
僕は柔道もテニスも、めっぽう好きなので、題材としては大いに結構なのだけど、僕は実際にテニスやるほうもマニアなわけで、読んでると、色んな矛盾が見えて、純粋に楽しめなくなってしまったりもする。だから、YAWARA!の方が元祖でもあるし面白かったかな。
ISBN:4091237614 − 村上 もとか 小学館 1992/05 ¥693

小さい頃、剣道か、拳法かどちらかを習わなければならなかった。僕は六三四に憧れて、迷わず剣道を。
大学に入ってあらためて読むと、ずいぶん無茶な修行してたんだな。
僕には、アニメだけど、父親が突きで死んだシーンがものすごくショックでずっともし父親が死ななかったらなんて幼心に空想したりしてた。あと、アニメのオープニングエンディング曲が好きで、ずっと探してたら、あれはどうやらマッチの歌だったようで、マッチって、今聞くと歌唱力無いよね^^;小さい頃はそんなこと考えずに純粋に好きでいられたのになあ。
ISBN:406328896X コミック いわしげ 孝 講談社 2003/07/23 ¥540
キミは山頭火を知っているか?

人生には避けては通れない人がいる、言葉がある。
人に愛されて心にしみる句を紡ぎ続けた自由人、種田山頭火。
愚から紡ぎだされる言葉。自由律の句を読む人物には、放蕩の人生を送った人がおおいように感じる。
俳句も人生も型に縛られない。句は人生。人生は句。句とは、山頭火そのものであり、山頭火は、句そのものなのである。なんちゃって。
昨日書いた「偽善者」については、実はこの漫画を読みながら思ったことなのだ。
ISBN:4087821110 単行本 水樹 和佳 集英社 1987/03 ¥935

母の部屋から、拝借。
これすごい。マジですごい。
壮大な物語、深い深い。母親は豪華愛蔵版でそろえてるけど、そうしたくなるのも納得。
古代の神話を題材にした話って、それ相応の知識の基礎がないと作れないと思うし、その分しっかりと練りこまれて、かなり奥深いストーリーにしあがってる。僕ももっと神話とかについて知っていればもっと楽しめたのかもしれない。
何気に読み始めたのに、一気に読破してしまった。
ラストはじんわりと感動。
ISBN:4344800222 コミック 冬目 景 幻冬舎コミックス 2002/01 ¥567
吸血という病に呪われた一族の、高城一砂と姉・千砂の運命は…。大人気異色コミック!
この作者の漫画なんだか好きかも。
絵もうまいし、構成もしっかりしてて、読み応えがある。何よりも、背後に暗さをたたえた世界観が、ストーリーに重みを加えてる。でも、どんより重たいっていう感じじゃなくて、しんみりとした寂寞感って感じ。吸血鬼をもとにしたお話だけど、血縁の病気にしたことで、ホラーというのじゃなくて、ぐっとリアリティーのある話になってる。

冬目景ね、めもめも。
ISBN:4091847366 コミック 松本 大洋 小学館 1996/06 ¥918

こういったスポーツ漫画は、進んでいくうちに必ず、「〜ショット」みたいな必殺技が出てきて、興ざめしてしまうのだが、このピンポンはまっとうに卓球を描いてて、且つストーリーも、卓球の味を損なわずに、しっかりと、自分の哲学を通している。
つまり、なんだな。松本大洋の非凡性。この作家のマンガ界にしめる位置みたいなもんが、なんとなくわかってきたよ。
この作者の絵は、一般的にとっつきにくいと思うけど、彼の作り出す世界観にはこの絵柄が最もマッチすると思うし、絵と、ストーリーが共鳴して、いつしか、とっつきにくさは、やみつき、へと変化してしまう。
僕は、なんとなくスマイルの気持ちがわかるんだよね。無表情な奴にも感情はあるし、人から好かれたいとも思ってる。ただ、それがうまくできないだけで、自分から、積極的に無愛想になってるわけじゃない。だから、人から嫌われる人ほど、実は人を求めているんじゃないかな。だけど回りは、自分から無愛想をつくり人を避けてると思うわけだよね。人を避ける人には、何らかの影がそうさせていると思うのは、あながち間違っていないと思う。扉をこじ開けて、引き上げてくれる人が現われれば、誰だって笑いたいと願っているもんだよ。

僕は映画を見ていないけど、窪塚がマンションから飛び降りたの、なんとなくこのマンガが影響してるんじゃないかと思うのね。
窪塚も、飛びたかったんじゃないかなあ。

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