暇を作らない

2004年9月11日
最近は、勉強しなきゃって強迫観念から、映画からはなれてもっぱら読書中心だったのだけど(レビューしてるのは過去に見てきたやつ)、母親が、ビデオを借りてきてて、ついつい2本連続で見てしまったら、ああ、やっぱり映画はいいなあって思ってしまった。

本ばっかり読んでると、映画も見なきゃって思ってくるし、映画ばっかり見てると本も読まなきゃって気になってくる。二つとも、それぞれに良い部分があり、得るものも似てるようで違うと思う。

映画は、2時間くらいの時間を取られるし、勉強の合間に、って感じで、本をチョコチョコ読むみたいに手ごろにはいかない。
だけど、映画をみなくなって、その見ない時間がどこにいってるかというと、必ずしも読書や勉強に向かってるとはいえず、どっちかというと、睡眠時間やごろごろする時間に費やしてしまているような気がする。そんなら映画を見たほうが全然良いわけであって、また映画を一日一本見ていこうかなって思ってる。たとえ映画に一日2時間取られたとしても、その他の生活をしゃきしゃき動けば、決して、今までよりも勉強や読書の時間が減るということもないだろうし、逆に映画に時間を取ってるという意識が他の時間を大切に使うという意識を高めてくれて、生活がきちっとするかもしれない。

その代わり、ほんとにやりたいことのほかの時間はできるだけ切り詰めなきゃなんないだろうな。ボーっとテレビ見たりしないようにしないと。だらだら行動したほうが楽に感じるけど、実はしゃきしゃき動いたほうが楽な場合も多いしね。

ある作家が、暇なときは何してるって聞かれて、この10年間暇な時間をつくらなかったっていってた。
暇ってやることがないって意味だから、もったいない。僕も休み時間やリラックスの時間は作ったとしても、暇な時間だけは作らないようにしよう。

勉強に疲れたら、合間に読書(最近は気分転換に漫画にはまってきてる)して、午後の決まった時間に映画見て、寝る前にちょっとパソコン。ってのが理想だなあ。
これをするのは実は簡単かもしれない。生活リズムさえ整ってれば。
僕にとって一番問題なのは、睡眠時間を一定に保つこと。多少眠気に襲われても、すぐベッドに横にならない。ちゃんとした時間に寝て、ちゃんとした時間に起きる。
これができるかできないかに、この生活の成功はかかっているのだ。
DVD 東宝 2003/03/21 ¥6,300
戦乱の世の中、隣国の山名家と戦い敗れた秋月家の侍大将・真壁六郎太(三船敏郎)は、世継ぎの雪姫(上原美佐)を擁して隠し砦にこもり、軍用金とともに同盟国・早川領への脱出を試みる。
黒澤明監督作品中でも、ハリウッドの時代大作を凌駕するスケールの大きさが誇らしいビッグ・エンタテインメント時代劇大作の優れもの。馬で逃走する敵を主人公が追いかけ、背中から真一文字にぶった斬るといったダイナミックな殺陣の数々は、その後のハリウッド映画アクションものでさまざまな形で流用されている。また、主人公らにまとわりつくふたりの農民(千秋実&藤原鎌足)も、後のアメリカ映画 『スター・ウォーズ』のロボット・コンビのモデルにもなった。いよいよ早川領への脱出シーンの際に、そこで主人公の味方となる旧敵(藤田進)が叫ぶ「裏切り御免!」は映画史上に残る名台詞。映像の1秒1コマに至るまで、ぴったり合わせた佐藤勝スペクタクル音楽の素晴らしさも特筆ものである。
姫様がなんだかなあ。こんな姫さまいるのかえ?
とはいえ、農民の二人のやり取りがスターウォーズのロボットコンビの元といわれてみれば、おお!なるほど、そのまんまやんけ。このコンビは面白い。
前半はやや冗長に感じもするが、後半の盛り上がりとスケールはさすが黒澤の面目が躍如としている。馬にまたがって疾走するスピード感はカメラワークによるところも大きいだろうね。友情、義侠心、みたいなところが超気持ちいい。

神経質

2004年9月10日 僕について
僕はものすごい神経質なんだと思う。

コーヒーやお茶を夕方5時以降に一杯でもでも飲むと眠れなくなるし、次の日に何かやらなきゃいけないことがあるとまず眠れない。ホテルに行くと、当然眠れない。

だから、試験を県外で受けるときなんて最悪、たとえ前日に徹夜してても、ホテルの布団で、次の日に試験があるなんていうと、まずもって睡眠薬や安定剤を飲まない限り眠れない。

だから、少しでも睡眠をとっておこうなんていって、2、3時間眠るとか、仮眠を取るなんてできない。

眠れないくせに眠ったが最後、まず6時間は以上は眠ってしまう。
てか、まず、仮眠を取ろうと思った時点で、意識が眠ろうと思い出して、そのせいで覚醒して眠れなくなる。

でも、他のことはかなり大雑把だったりするし、眠りにつけば、大事な用事を寝過ごしちゃったりすることもしばしばあるから、つまりは、眠りに入る前だけ神経質なんだと思う。

んで、今は、テニスのUSオープンが午前5時半からいつもテレビで放映されてるので、僕は、眠れなくて、テニスを見てから眠ることになる。だから、完全逆転生活。

元がヘタレで小心で、どうにか心臓に毛をはやしたいもんだなあ。大事な用事の前でも平気で仮眠が取れるくらいには。。。
DVD コロムビアミュージックエンタテインメント 2002/09/21 ¥4,935
1930年代のイギリス、港町リバプールに住む7歳の少年リアム(アンソニー・ボロウズ)は、ちょっと内気で緊張すると吃音症気味になる男の子。宗教の時間で教えられた地獄の業火(ごうか)の話におびえ、かと思うと女性の裸体画をこっそり眺めるのが趣味だったりもする。そんなリアムの家族にも不況の波が押し寄せてきた。姉のテレサ(ミーガン・バーンズ)は金持ちの家のメイドとして働くようになり、職を奪われた父親(イアン・ハート)は次第にファシズムへ傾倒していく…。
『マイ・ビューティフル・ランドレッド』の名匠スティーヴン・フリアーズ監督による社会派ヒューマンドラマ。子供の視点を主軸にしているとはいえ、扱っているテーマは宗教、アイルランド問題、ファシズムなどなど非常に重く、それらはすべからく、今のイギリス社会でも問題になっているものばかり。決して救いや明るさのある映画ではないが、だからこそ人生の哀しみが深く、観る者の心に染みる佳作である。
その題名と、映画のパンフレットや予告編が楽しげだったので、きっとほのぼのホームコメディーみたいなやつかと思っていたら、ところがどっこいかんなりシビアな内容で、えええ!?って感じだった。なんといってもお姉ちゃんが不憫でなんない。姉ちゃんだけじゃないけどね。父親が父親があ〜。なんて結末だい!

グキ!

2004年9月9日
テニスクラブでの出来事。

僕は華麗にジャンプし、ボールに飛びついた。
そして着地した瞬間、足の裏ではなく側面で、しかも片足で全体重を受け止めてしまったのだ!

やってしまった〜!!!
捻挫ねんざぎんざ♪ねんざざんねん。
あいたたたた。伸びた伸びた筋が延びた。コート上で横たわりのた打ち回る僕。その周りに集まるメンバーの方々。

僕は椅子に座ってアイシング。
しばらくしたら、足の痛みは引いてった。でも筋が延びてるから足ががくがくするし、しびれて麻酔打ってるみたい。

でも、休んでる金と時間がもったいないので、痛みが引いたのをいいことにもう治ったなんていって再び参加。おっかなびっくりなプレー。

帰宅後、靴下を脱いでみると、あらまあ、ぷっくりぷくぷく日本腫れ。
でっかいこぶがほっぺじゃなくて足首に。
ぷにぷにして気持ちいいや〜あはは。なんていってる場合ではない。

来週のテニスクラブまでには治ってくれんと困る。とりあえず、シップ。
DVD ビデオメーカー 2002/09/27 ¥3,990
イランの巨匠、モフセン・マフマルバフ監督が、アフガン民衆の真実の姿を捉えた最新作。アフガニスタンからカナダに亡命した女性ジャーナリストが、地雷によって片足を失ったために亡命できなかった妹に生きる希望を与えるべく、カンダハールへ向かう。
水を飲めば腹を下し、医者もまともにいない。パラシュートで投下される義足に群がる人々。現実を映し出すことが一番のメッセージとなるわけで、見なきゃいけないけど、見るのが非常に辛い作品。
台風上陸〜!
前のやつはデカイデカイといっていたけど、そんなにでかい印象じはなかったけど、今回のは、マジででかい!

特にこの強風は、僕が今まで経験した中でも最大級。僕にとっては未曾有の風体験だったわけなのよ。

いやあ、涼しいって、最初のうちは窓開けてたけど、そのうち、マンションの前の木が尋常じゃない揺れを呈してきて、部屋に吹きこむ風の音も半端なくなってきて、そん風の強さに気おされて、いや、実際は寒くなったんだけど、窓を閉めることに。窓しめるときも風の圧力で、すんなりとしめられなくて、網戸が吹っ飛ぶんじゃないの?とか、もう面白いを通り越して、恐い恐い。

まあ、でもマンションの中にいれば大丈夫、今日中には通過してくれるでしょって、徹夜明けの僕はベッドに向かおうとしたその矢先、仕事に出てる母親から電話。

田舎のじいちゃんちの二階の屋根が吹っ飛んだなんて、信じられないことをいう。じいちゃんちはガスも電気も止まって水浸しになってるという。

母親と僕は、ひとまず、食料を買って、午後から田舎に行ったわけなんだけど、ついた頃にはもう業者がきてて、一通りの作業は終わってた。ガスも電気も戻ってたようで一安心。

田舎の家の屋根はトタン屋根だから、ベリって一枚そんままはがれちゃって、隣の畑にその屋根が飛んで被害を出したらしく、おじちゃんとか、誤らなきゃならんってげんなりしてた。

この前床の張替えとかしたばかりなのに、またリフォームしなきゃ。まあ、保険がきくけど、それも6割くらいらしいから、痛い出費だ。雨さえ降らなきゃ、屋根が外れるだけの被害ですんだんだけどねえ^^;

それにしても、屋根が剥がれるほどの強風、自然の力には、人間なんて無力ですな〜。

屋根の飛んだ家
http://www.shashinka.net/is.php?i=100539&;;
DVD ソニー・ピクチャーズ 2002/02/22 ¥3,990
非暴力主義を唱え、インドをイギリス支配から独立へと導いたマハトマ・ガンジー(ベン・キングスレー)の生涯を描いたスペクタクル伝記映画。イギリス映画界の巨匠であるとともに反戦反骨の映画人としても知られるヒューマニスト、リチャード・アッテンボロー監督宿願の映画化であるが、イギリス人である彼がガンジーに最大級の賛辞を捧げながら演出にあたっているところが興味深い。広大なインドの大地を惜しまずとらえた映像の素晴らしさや、米英の名優たちを適材適所に配したキャスティング、そしてラヴィ・シャンカールの民族色豊かな音楽など、どこから切っても超一級品の傑作。アカデミー賞では作品、監督、主演男優、脚本、編集、美術・装置、衣裳デザインの7部門を受賞。
ガンジーが撃たれる場面から始まった〜。ガンジーがどんなことした人かってことがわかるよ。ガンジーって弁護士だったんだね。いや、でも一人の力ってバカにできない。偉大だね。すごいね。こんな言葉しか出てこないけど、映画自体としては、ちと長い。
そんじゃあさあ、つまりは、人間がアダムとイブから枝分かれして、記憶をそれぞれ、DNAという形で繁殖されてきた中で、それぞれの記憶の総体が本能(繁殖、生きる)という行為以外に自我という意識を生み出してったってことはだねえ、それはもう人間という一つの巨大なネットワークだよね。

ほんで、「攻殻機動隊」の問いになっちゃうわけなんだけど、意識が記憶の媒体なら、巨大なコンピュータのネットワークの中で、記憶が積み重なっていったときに、もしその大量のデータのなかから意識なるものが生み出され、自分は、生き物であると定義する場合、人間との違いはなんなのかってことなんだよね。彼らを生き物と定義するべきか否か。

彼らは生き物であると認めた場合、逆説的に人間は単なるデータ(記憶)の総体に過ぎず、自我、意識なるものはただの幻想だってことを認めてしまうことにもなるってなわけだ。そうなると、電脳(巨大な電子ネットワークから生まれた意識なるもの)と、われわれの意識とを差異化するものが何もなくなってしまうんだな。

「攻殻機動隊」はこれを機械の側の視点から描いているわけだけど、一つのアンドロイドが、自分は何者なのかという自我を問うわけ。それはつまるところ自分に自我はあるのか、自我って何をもって自我なのか?ってことを悩んでるわけなんだよね。

んで、ここで、人間が仮に意識の差異化に固執するとしたならば、それはきっと恐れからくるんだろうと思うわけ。人間としてのアイデンティティの喪失からの恐れ。
人間が人間として他のものと区別するための最後の砦が、この高度な意識、自我というものの存在だということなんだね。そして、そこにこそ人間は存在意義を見出してる。種としての自己防衛本能が、他の物質と差異化することで優位性を保とうとしてるんじゃないかと思うわけ。
自分が単なる物質なんだってわかってしまったら、じゃあ、そんな幻想の意識のためになぜ俺はあくせく生きようとなんかしてんだ?ってことを思うことにもなりかねないという恐れ。

僕はアイデンティティという言葉にすごい懐疑的なんだけど、それは上記の理由によるわけなのだ。

アイデンティティという言葉は、人間が種の保存という本能から他と差別化するために生み出した恣意的な言葉の防御壁に過ぎない。
本当はアイデンティティなんてないんだよって思うわけ。

だけど、たとえ僕のこの意識や思考が単なる記憶の積み重ねに過ぎなくとも、アイデンティティという言葉に依存してしまうことは確かなんだよね。懐疑的なんだけどそれを模索せずにはいられない。人間って弱いね。

アイデンティティって言葉は無意味だけれど、人間の本能に則していうなら至極大事な言葉なんだね。   (終)
DVD 紀伊國屋書店 2004/01/21 ¥5,040
カルト的人気を持つ、ロートン唯一の監督作。死刑になった強盗犯の父親が幼い兄妹のために人形の中に遺した大金。金を追う冷酷非常な男(ミッチャム)は伝道師を装い、兄妹の母親に接近して殺害、彼に追われる兄妹は夜の河を下って逃れるが・・・。フォトジェニックな白黒映像のうちに兄妹の恐怖を描く傑作スリラー。ギッシュが孤児の世話をする老女役、ミッチャムのサイコぶりが絶品。
「暗殺の森」を借りるつもりで間違えて借りてしまった(どうやって間違えるんだ!w)作品なのだけど、後々調べてみたら、名画100傑に入ってた。どうりで大変面白かったというか、よくできていて恐かった。幼い子供が知恵を絞って大人のおってから逃げるとシチュエーションはどきどきスリルの王道だよね。白黒ならではの演出なんだろうなって言うのが施されててそれが効果的で、とてもよくできていると思った。間違えて借りて偶然めぐり合った掘り出し物。
ほんでだなあ、そうなってくっと人間という存在は、いったい何を持って存在しているとするのかってことが問題になってくるのだなあ。

何に存在の証としてのアイデンティティを求めるかってことなんだねえ。肉体を無くす方向に進んでいる人間にとって、もうすでに肉体がアイデンティティにならないってのは自明であって、そんなら脳みそって話になりそうだけど、脳みそって一種の思考や記憶や感覚をつかさどる器官に過ぎないわけでしょう。脳死なんてなったら、やっぱり脳はあっても自分があるってことにはならないよね。とすると、人間としてのアイデンティティは、結局のところ、そういった「我思う、ゆえに我あり」ってな意識でしかないことになっちゃうわけだよね。

感覚も、感情も意識が織り成す作用だよね。じゃあ、意識っていったい何なのかなあ。

こういった考えを突き詰めていってるのが、押井監督。
彼の映画「攻殻機動隊」と、「イノセンス」においてこの問題を扱ってるわけなんだけど、押井監督は、インタビューで「意識とは、記憶の積み重ね」だって言ってる。
一個人としての記憶ってことじゃなくてね、人間が派生した頃からの連綿とした記憶の連なりが意識を形成したんだって。
人間は、DNAという記憶を運ぶ単なる入れ物に過ぎないって言った学者もいたわけで。
ははーん、って面白い。

なあるほど、そもそも、人間にしろひとつのアメーバから出発したわけで、その過程ではまだ痛覚も感覚もなかったものが、発展を経ていく中で、記憶を蓄積していく中から、さまざまな自己保存のための意識を確立させていって、結果的に今、僕たちが享受している感情や感覚、思考といった意識はそういった過去の記憶の蓄積から生み出された産物であると。

そんじゃあさあ・・・(続く)
ISBN:4091813410 単行本 浦沢 直樹 小学館 1987/04 ¥509

オリンピックの柔道熱に影響されてってわけではないけれど、いつかは読もうと思っていたので、この機会に通読。

谷(旧姓・田村)選手がYAWARAちゃんなんて呼ばれてるけど、こっちのが早かったんだね。あの髪止めのゴムも、谷選手が真似したのかな?
それにしても、谷選手が頭角をあらわそうとしているときに、狙っていたかのように柔道漫画。双方の人気で持ちつ持たれつ、今の谷選手の人気に、この漫画も結構貢献していると思う。まずもってYAWARAちゃんなんてニックネームもこの漫画なしでつくこともなかっただろうしね。まあ、谷選手の圧倒的な強さも当然あるんだけども。

浦沢さんは、目の付け所が良いね。スポーツ漫画でも柔道なんてね。ストーリーも秀逸だけど、その後同著者のテニス漫画「HAPPY!」を読んで、同じパターンだって事に気づいたけど。
このマンガ読むと、がむしゃらっていいなって思ってくるね。
がむしゃらにいこう!
人間は、どんどん体を無くす方向に進んでいる。つまり、体を使わなくても何でもできるようになっていってる。昔は体を動かして、洗濯とかをしてたのが、今では、洗濯機に入れて、スイッチポン。

もっともっと文明が進歩して、最後には、人間は、声で命令すればあとは機械がやってくれるようになれば、人間は体が必要なくなる。どこかに動くのも椅子に座ってだとか、もしかしたら、人間の思ったことを察知して動く機械なんかもできて、声帯さえも必要なくなるかも。
極端に思えるかもしれないけど、現実離れした話ではないと思う。少なくとも人間は、体を必要としない方向に進化していってることは確かだろう。

だとすると、人間を規定するものは、脳みそだけになってくる。
なぜなら、娯楽も仕事も脳だけを使ってできる時代になり、体を切り離す技術ができれば、必ず脳みそだけの存在で生涯を送るという選択をする人間もまた現われるだろうから。生殖、子孫の繁栄も、DNAが解き明かされた今、性的快楽と区別される時代も近いだろう。
快楽は脳が作り出すものだから、脳みそだけの存在になる人は、体を切り離す前に、精子を採取しておけばいいわけだし。そういえば、最近の研究で、卵子と卵子での受精に成功したらしいから、女性同士で子供を作ることも可能になってくるだろう。

あとは、そういったことを望む人々が、絶対的多数となれば、必然的に、モラルも変質していくし、法律も体と脳みその分離を許容するようになっていく。

ほんでだなあ・・・(続く)
DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2004/04/02 ¥2,090
17世紀のフランスを意のままに操る高慢な暴君、ルイ14世。そして逆境にも負けず民衆のために立ちあがる、その双子の弟。レオナルド・ディカプリオが「善と悪」2役を演じ分けた、ファンには「1粒で2度おいしい」スペクタクル冒険活劇だ。
アレクサンドル・デュマの著名な歴史小説『鉄仮面』を、『ブレイブハート』の脚本家ランダル・ウォレスが翻案して初監督に挑戦。義侠心に厚い四銃士に、ガブリエル・バーン、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ジェラール・ドパルデューら、当世随一の名優が並んでいるのも魅力だ。
華麗なコスチュームプレイだが、出生の秘密ゆえ幼いときに連れ去られ、鉄仮面をかぶせられたまま牢獄に幽閉される弟役に、ディカプリオは南アフリカの大統領ネルソン・マンデラをイメージしたとか。必見の一作だ。
高校卒業してすぐ?いや、卒業まじかだったかな?とにかく、友達が只券を持ってたので、便乗して見に行った。徹夜明けで、まず、アニメ映画を見て、みてっていうか、僕はぐうすか寝てたんだけど、そのあと、連続で、見に行った。アニメ見てたときはものすごく眠たくて、絶対仮面の男でも寝るだろうなって思ってたのに、熱中して、最後まで眠らずに鑑賞してしまった。てか、映画館の中で、不覚にも号泣してしまった。映画をまだ全然見ていなかった頃だから、見る映画見る映画新鮮で泣いていたんだけれどもね^^;
これは、ディカプリオってより、まわりの脇役?四銃士の俳優のほうが断然目立ってたっていうか。なにか男たちの熱い結束っていうか。
勧善懲悪ですっきり。

ガマ幽霊

2004年9月4日 友達
友達のラリーゴ君が、うちのマンションに遊びにくる。

マンションに友達を上がらせるのは、ラリーゴ君を入れて二人目。
母親がマンションに人がくることを喜ばないので、母親のいないときにこっそり呼んで、もちろん秘密。

だけど、みられて悪いものなんて何もないのにね。

ラリーゴ君、MDを焼いてプレゼントしてくれた。表紙には、僕をネタに下絵がかかれている。ラリーゴ君の書く絵は味があって、結構特徴を捉えているのだけど、僕を書くときは何かしら悪意が感じられる(笑)。

いろんなあだ名を彼はつけてくれるのだけど。
最近は、僕のことをガマ怪人なんて呼び出して(笑)

んで、今回MDに書いていたのは、ガマ怪人(僕)が死んだあと、蘇ったガマ幽霊だそうで。

彼の目からは、僕がこんな風に映っているんだそうだ^^;
でも、ちょっとかわいい。今は、僕の携帯の待ちうけ画面になってる。

ガマ幽霊
http://www.shashinka.net/is.php?i=99188&;;
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2001/07/06 ¥2,100
第二次世界大戦中、男に支配されることを嫌う看護婦のジェニーは、名も知れぬ瀕死の兵士の腰にまたがって、私生児ガープを生んだ。やがて時が経ち、母と息子はニューヨークへ出る。ガープは小説家として活躍し、ジェニーはウーマンリブ運動の指導者にまつりあげられていく。
ジョン・アーヴィングの原作を、名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督が巧みに映画化したヒューマンドラマである。戦後を生き抜く母と子の姿を通して、皮肉をちりばめながら、さまざまな社会的世相を描いていく。シニカルな内容の連続ながら、あくまでさわやかな描写に徹しきることで、人間賛歌を醸しだした。母役のグレン・クローズ、そしてガープ役のロビン・ウィリアムスの出世作ともなった秀作である。
好きな作品。ロビン・ウィリアムズが好演している。人間のもろさや、はかなさを描きながらも、人生ってこういうもろもろを含めてすばらしいんだよって思わせてくれるすがすがさをこの映画は持っている。悲劇もまたすばらしい人生の調味料。ラストの歌が心地よく耳に残って、え?ビートルズ?ちがったかな?
僕は、本当は身長が170cmあった。

だけど、実際の僕の身長は157cm。
僕は逆子で、生まれ付き背骨が曲がってた。そのせいで、頭の形はでこぼこ、小さい頃は、虚弱体質だった。
体もねじれてるから、右と左の肩甲骨の大きさが違い左肩が下がってる。
正確な名前は、背骨側椀症。。だっけ?
生まれたときは、将来手術が必要だって言われてた。成長期には、骨の曲がりを抑えるために補正機を付けるようにいわれていたんだそうだ。
少しでも背骨の負担を軽くするためには、運動させるのがよいと、僕は剣道や水泳も習った。
左肩がこれ以上下がらないように常に左肩に荷物を担ぐようにいわれた。かばんを掛けた肩は、上に持ち上げるでしょう?
筋肉を付けることで、背骨を支えるのがよいと、筋トレを勧められた。結果的にこれが僕の虚弱体質を直したわけだけど。

中学に入学して、僕がテニス部に入ることを母は反対した。テニスは利き腕ばかり使うから、僕は右手をますます発達させることになって、左肩が下がっていくことを恐れたんだ。だけど僕はテニス部に入った。今となってはそれがよかったのかどうかはわかんないけど。
でも、僕は成長期に補正機を付ける必要もなかった。手術も結局しなかった。最悪の結果は防げたんだと思う。

僕の手足は、170cm分成長している。胴体だけが、157cmの体。だから、よく足が長いねって言われてきたけど、違うよ。足が長いんじゃなくて、胴が短いんだよ。背骨が曲がってるから。

大学で、ウエイトトレーニングしだして、筋肉がつくと、明らかに右と左で筋肉のつき方が違うんだね。異質な体になってっちゃう。僕は必要以上に筋肉をつけられない体なんだ。だから、大好きなウエイトトレーニングも、そこそこで、あきらめなきゃならなかった。
よく、自分の体が正常な背骨だったらって思ってきた。
僕の背骨は手術で悪化を防ぐことはできても、元のように直してしまうことはできない。生まれつき骨の形が違うから。まあ、もう成長期は終わってるから、骨が悪化することもないんだけどね。
でも背骨は生涯このまま。そしてこのでこぼこの頭も。

確かに、コンプレックスだった。この体を恨み、正常な体を夢見てきた。でも、今まで一緒に生きてきたこの体。今となっちゃ、いとおしいんだよね。この体のおかげであきらめるしかなかったこともあったけど、この体のおかげで得たものもあった。今までも、そしてこれからも一緒に生きていくこの体。この背骨なくして、この体なくして今の僕はいないんだよね。

うん、そうだ、やっぱり、僕の自慢の体だよ。
DVD ビデオメーカー 2000/09/27 ¥3,990
ローマの夜の女カビリア。男に騙され続ける人のよいカビリアが、映画スターに映画スターに拾われたり、聖母寺院に参拝したり(このシークエンスが圧巻)・・・。ようやく出会った青年に結婚を申し込まれるが、彼もまた彼女からすべてを奪う男だった。無垢な心を失わない娼婦カビリアの遍歴を描いたフェリーニの傑作。
フェリーニの最高傑作はと問われれば、本作か、「道」か、僕にとっては、この二作のどちらかしか考えられない。そして、その二作どちらかを選べといわれても、僕には選ぶことはできないだろう。
僕が、本物の女優だと思う一人が、このカビリアを演じた、フェリーニの妻、ジュリエッタ・マシーナである。彼女が出ている作品は、全て所有したいと思うほどだ。そして、彼女のよさを愛と共に最も引き出せるのは、フェリーニを置いていないのだ。
あくまでも愛を求めつづけたカビリア。娼婦であっても、その心は処女の清純さのそれであり、無垢で一途な思いは、愛に渇望する子供のそれである。愛とは、信じること、打算を含まない純粋な人間への希求。何度失敗しても、カビリアは追い求める。ラストの微笑み・・・この微笑みをみたとき、スクリーンに入り、彼女を抱きしめ、共に泣いてあげたい衝動に駆られる。回りで奏でられる旅芸人たちのハーモニーは彼女をやさしく包み込む。しかしそれがいっそう彼女を悲しみで彩る。
人間は、究極の絶望を味わうことでしか、本当の意味での生の尊厳を見出すことはできないのかもしれない。それは達観や、悟りと言う言葉にも還元できると思う。カビリアのラストの笑みは、幸福は実存それのみに集約されるという悟りによるものなのかもしれないと、僕は考えた。
僕はカビリアを忘れない。

比較考量

2004年9月2日 僕について
この眠たさ、どうにかならぬものか。

しこたま寝ては、起き飯を食って薬を飲むとまたしばらくして襲ってくる睡魔。

どうにも厄介になってきたので、病院に行って、薬局で聞いてみた。きっちり約束どおり一日三回守って薬飲み出したらやたら眠たいんですけど〜?
てな感じで聞いてみたら、どうぞ眠ってくださいって確かにそうだけど、まあ無職だしそれでいいんかなあ。
薬剤師さんの言うことによれば、眠くなるのは、やっぱり薬のせいで、眠くなったら、眠れるのであれば眠ってもらうのが一番よいと。十分に眠ったら、薬を飲んでもそんなに眠くならないからって、じゃあ、働き出したらやばいんでないかい?
そこんとこはほれ、薬の量を減らしたりして調整せなばってん。だけんども、薬減らしたら今度は障害がひどくなるんでないかい?
う〜ん、就職すると、今とは比較にならんくらいにストレスもたまるだろうし、薬の副作用も耐えなきゃならんし、いや、ほんと薬の副作用に耐えながら働いてる強迫の皆さん、僕く尊敬です。
ISBN:4594029604 単行本(ソフトカバー) 高橋 則明 扶桑社 2000/08 ¥1,500
ロシアの将来を握る大統領として、いわば忽然と国際政治の舞台に登場したウラジーミル・プーチンとはいったい何者なのか。謎の前半生から、政治観、家庭生活まで、ロシア大統領が肉声で語る。 
目次
第1章 息子
第2章 子ども時代
第3章 大学時代
第4章 若き情報部員
第5章 スパイ
第6章 民主改革派
第7章 官僚
第8章 家庭人―リュドミーラ・プーチナへのインタビュー
第9章 政治家
4年前に買った本をいまさら読んでみたり。プーチンが出てきた当初、プーチンっていったいどんな人?って皆が思ってたと思うけど、僕もプーチンってだれ?って思って買ったけど、そんまま積読になってて3日前にふと何を思ったかぼそぼそ読み出した。いまさら読んでも感はあるが、プーチンは今も在位しているし、だんだん独裁制を強めてきてるような気もしなくもない。有能で怜悧な人物だが見方によっては強権的ともいえる。チェチェンに対する強硬な姿勢はロシア版では削除されているそうな。
いまだに絶大な支持を誇るプーチン。今から知っても遅くはない!?
彼はメディアにおいてかなり自分を演じているな・・・とみた。KGBの諜報員であったからこそできるような神経の細かさで。

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