VHS サンリオ 1997/11/21 ¥2,625
だって、いじめられてもいじめられても、おしんったら健気なんだもん!典型的なお涙頂戴だけれども、僕はまんまとはまってしまいましたわさ。
NHK連続テレビ小説の劇場用アニメ化。年季奉公に出されながら、たくましく生きるおしんの少女時代を描く。ドラマの出演者が声をあてた。おしんは世界でいちばん有名な日本女性とかよく言われて、今でも日本人の代名詞として、おしんのロケ地に外人の観光客が来たりするらしい。でも僕はドラマを見たことなくて、なめてたら、WOWOWで偶然このアニメをやってて、家族全員で見てしまった。家族で見た失敗。僕は家族の前で不覚にも号泣してしまって、マジで、抑えようと思っても抑えきれないくらい嗚咽してしまったというトラウマな作品。あーはずかしかった。
だって、いじめられてもいじめられても、おしんったら健気なんだもん!典型的なお涙頂戴だけれども、僕はまんまとはまってしまいましたわさ。
映画 『お国と五平』
2004年8月20日 映画〔邦画〕1952年東宝 成瀬巳喜男
ところで、成瀬巳喜男といえば「浮雲」。見たいのに、どこにも置いてない。。。
夫の敵討ちに旅に出た武家の妻お国と中間五平は、いつしか主従の垣根を越えた仲に・・・。溝口健二の「近松物語」でもわかるとおり、こういった話は王道であって、人を心を動かすのです。主従関係なんて、今じゃああんまり実感湧かないからこそ、その不自由感が、いかに人の感動を誘うのかを映画を通して実感しましょう。
ところで、成瀬巳喜男といえば「浮雲」。見たいのに、どこにも置いてない。。。
映画 『パチンコ バトル・ロワイアル』
2004年8月9日 映画〔邦画〕所謂、Vシネのバトルロワイアルのパロディー版。
設定をパチンコに置き換えて、武軍団を出演させてる。
武役は、物まねで、松村邦弘。
あまりのくだらなさに、何でこんなん作ったんだ?といいつつそれを借りる僕。
嫌いじゃないのである。
設定をパチンコに置き換えて、武軍団を出演させてる。
武役は、物まねで、松村邦弘。
あまりのくだらなさに、何でこんなん作ったんだ?といいつつそれを借りる僕。
嫌いじゃないのである。
映画 『地獄甲子園』
2004年8月7日 映画〔邦画〕
DVD ハピネット・ピクチャーズ 2004/02/26 ¥3,990
漫画は読んだことないけれど、こんな馬鹿映画、作られたこと自体がすごい。友達いわく「筋なし、構成なし、感動なし、意味なし、馬鹿百パーセント」な作品。その荒唐無稽さに、くだらねえっと言いながらガハガハ笑うのがよい代物。
画太郎の漫画が映画化されるということは、ある一定の需要があるということなのね。
最近こういったパチもの系映画が見たくてたまらない。精神が疲れてるのかな。。。
「月刊少年ジャンプ」で連載された漫☆画太郎原作のカルト漫画を実写映画化。ルール無用の殺人野球集団・外道高校に、野球十兵衛率いる喧嘩野球戦士が立ち向かう。劇場で同時上映された『地獄甲子園外伝ラーメンバカ一代」も収録。通常版。はうあ!!野球になってないし。。顔が変わってるし^^;
漫画は読んだことないけれど、こんな馬鹿映画、作られたこと自体がすごい。友達いわく「筋なし、構成なし、感動なし、意味なし、馬鹿百パーセント」な作品。その荒唐無稽さに、くだらねえっと言いながらガハガハ笑うのがよい代物。
画太郎の漫画が映画化されるということは、ある一定の需要があるということなのね。
最近こういったパチもの系映画が見たくてたまらない。精神が疲れてるのかな。。。
映画 『うる星やつら 完結篇』
2004年7月24日 映画〔邦画〕
DVD ポニーキャニオン 2001/12/19 ¥7,140
高橋留美子の大ヒットコメディアニメが、ニュープリント&ハイビジョンテレシネによるハイクオリティ映像で復活。ラムの許嫁だと名乗る少年・ルピが現われ、ラムを闇の国へと連れ去ってしまう。原作コミックの最終話を映像化したシリーズ完結編。あっ、マンガと一緒だ!と思った。
映画 『うる星やつら ラム・ザ・フォーエバー』
2004年7月23日 映画〔邦画〕
DVD ポニーキャニオン 2000/05/17 ¥6,090
人気漫画家・高橋留美子の代表作『うる星やつら』の劇場版シリーズ第4作。面堂家の庭の桜の木を切り倒したことから友引町で異変が続発、ラムのツノもとれてしまう。押井の作品を意識しまくりな感じ。でも、正直わけ分からんかった。でも、雰囲気は好き。つまり、嫌いな作品じゃない。でもわけわからん。なぜあたるが走るのだ?
映画 『うる星やつら リメンバー・マイ・ラヴ』
2004年7月22日 映画〔邦画〕
DVD ポニーキャニオン 2001/12/19 ¥7,140
高橋留美子の大ヒットコメディアニメが、ニュープリント&ハイビジョンテレシネによるハイクオリティ映像で復活。ラムに想いを寄せる魔術少年・ルウによって、カバに変えられてしまったあたる。それを助けようとしたラムも異空間に囚われてしまう。えっと〜。。。押井の大傑作の後だけに、かわいそうな作品で、てか、あの作品の後に作ることが不運なのであって、作品のよしあしにかかわらず、以後比較されつづけるという状況が不運だったということで、作品自体としては至って健全なエンタテイメントに回帰したのであって、それはそれとして悪い出来ではないと思う。
映画 『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
2004年7月21日 映画〔邦画〕
DVD 東宝ビデオ 2002/09/21 ¥6,300
押井守の巨匠伝説の幕開けであり、いまなおリアルにこの作品は語られつづけている。押井の最高傑作は?本作か、『天子のたまご』か、『機動警察パトレイバー2』になると思うが(ちなみに僕はパト2)、おそらく最も支持を集めるのは本作ではなかろうか。
対象が特化されているはずのアニメ映画で自分の思想を好き勝手に展開し、かつそれを見事なまでの娯楽に昇華させてしまった押井という監督を、僕は尊敬してやまないのだ。
高橋留美子の同名人気マンガを原作に、1981年よりテレビアニメ化された作品の劇場版第2作。原作及びTVシリーズの中心的主題であったあたるとラムのラブコメ展開をスケールアップさせた劇場版第1作だったが、その同時上映だった相米慎二監督『ションベン・ライダー』を観てその映画としての自由さにひどくショックを受けた押井守の、リベンジ的作品である。映画好きを自称している人のほとんどがおそらくはみているであろう本作は、つまり邦画史上に残る傑作であり、うる星やつらを露とも知らぬものがみたとて、おそらくはその人生に一点の痕跡を刻むであろうほどの衝撃を持って、そのパワーは、うる星を飛び越えアニメを飛び越え一つの映画芸術の到達点にまで伸し上がり、果ては、アカデミックなインテリと呼ばれる人々までをも巻き込んでしまった。そして、当然世界にも。。。ねえ、ジェームズキャメロンさん。
“友引高校の文化祭前日”がどういうわけか毎日続くことに気付いた瞬間、あたるやラム、面堂やメガネたちレギュラー陣を除き、友引町から人々が姿を消す…。TVシリーズ当初からチーフディレクターをつとめ、本作で「うる星やつら」を離れる押井守が、永遠に続くかに見える作品世界そのものにカツを入れた、本来の意味で完結編といってもいい大傑作。
押井守の巨匠伝説の幕開けであり、いまなおリアルにこの作品は語られつづけている。押井の最高傑作は?本作か、『天子のたまご』か、『機動警察パトレイバー2』になると思うが(ちなみに僕はパト2)、おそらく最も支持を集めるのは本作ではなかろうか。
対象が特化されているはずのアニメ映画で自分の思想を好き勝手に展開し、かつそれを見事なまでの娯楽に昇華させてしまった押井という監督を、僕は尊敬してやまないのだ。
映画 『うる星やつら オンリー・ユー』
2004年7月20日 映画〔邦画〕
DVD ポニーキャニオン 2001/12/19 ¥7,140
高橋留美子の大ヒットコメディアニメが、ニュープリント&ハイビジョンテレシネによるハイクオリティ映像で復活。『アヴァロン』の押井守が監督を務めた劇場版第1作に、公開時はカットされていた幻のプロローグを加えているノーカット版となっている。うる星やつら、なぜか田舎にマンガがあって、小さいころよく読んでた。んで、BSだったかWOWOWだったか忘れたけど、映画が纏めて放映されてたんで見た。ちなみにアニメは見たことないけど、マンガのおかげでキャラはしっかり把握できてる。ちなみに、押井守の映画監督処女作(確か)。押井臭さは微塵も感じられなくて印象も薄い。
映画 『もっともあぶない刑事』
2004年7月19日 映画〔邦画〕
DVD 東映 2002/09/21 ¥4,725
テレビシリーズが好評を博し劇場版が5作製作された、お洒落で粋な面々が活躍する刑事ドラマ「あぶない刑事」の劇場版第3弾。貿易商殺しの殺人犯で時効間際の犯人追跡を命じられた2人が、やがて発覚する警察内汚職に立ち向かう姿を描く。ひとまずこれで僕にとってのアブ刑事が一段落終わったのだけど、アブ刑事は、僕がサントラまで買った珍しいドラマで映画だったわけだから、よきノスタルジーの一ページを飾ってくれているわけだわサ。
映画 『またまたあぶない刑事』
2004年7月18日 映画〔邦画〕
DVD 東映 2002/09/21 ¥4,725
テレビシリーズが好評を博し劇場版が5作製作された、お洒落で粋な面々が活躍する刑事ドラマ「あぶない刑事」の劇場版第2弾。悪徳組織の罠にはまり、殺人犯として追われるタカ。ユージは彼を助けだすため、危険な賭けに打って出る。西部警察といいあぶない刑事といい、昔の刑事ものはぶっ飛んでたなあ。日本でこんなにパンパン打てないからこそパンパン打ってるのがかっこよくて爽快で、そうかい。ってこれも撮ってたけど前作同様ビデオ紛失。(・_・、) ぐすん
映画 『あぶない刑事』
2004年7月17日 映画〔邦画〕
DVD 東映 2002/09/21 ¥4,725
横浜港警察署の型破りな刑事たちの活躍ぶりを、しゃれた会話とスピーディなアクションで綴った痛快娯楽TVシリーズを映画化。製薬会社の研究所を傭兵に襲撃させ、ライバル薬品会社の株価を上昇させた画廊オーナーに、タカとユウジが立ち向かう。いやっほー!僕が小さいころ、ドラマなんてほとんど見なかったけど、「教師びんびん物語」と「あぶない刑事」だけはなぜか観てた。もちろんこの映画も見た。ビデオにも撮ったけど、そのビデオどっかにいっちゃったなあ。
VHS 大映 1995/10/13 ¥3,873
’53年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した溝口健二の傑作が低価格で再登場。戦乱に明け暮れる近江と京を舞台に、男女の愛憎を、幽玄かつ鮮やかに描き出す。アメリカでは、黒澤だけれど、ヨーロッパではむしろ溝口のほうが評価が高かったりする。それはまあ、ヌーヴェルバーグの主にカイエ派の人たちの功績なんだと思うけど、ゴダールに言わせると、この雨月物語なんて、人間の普遍性を何気なく描いてるのがすごいすごいっていってた。溝口が死んだときも追悼記事かいてるし、ほんでもって、僕も小津と黒澤と溝口、誰がすきって聞かれたら、絶対溝口なわけであって、てゆーか、邦画監督の中で誰が一番好きかって聞かれたとしても、溝口なわけであって、彼の映画を見ると、その突き放し方が尋常じゃなくて、ああ、ひどいなあ、厳しいなあって思いながらも、かなわないなあってひれ伏してしまうわけであって、でも、この雨月物語は、溝口作品の中では、それほど、って、あくまで僕はの話なんだけど。でもやっぱり、溝口監督、あなたは神です。
映画 『稲村ジェーン』
2004年7月4日 映画〔邦画〕
VHS ビクターエンタテインメント 1991/07/10 ¥4,995
若い4人の男女が伝説の波「稲村ジェーン」のくる日を待つ。昭和40年代の湘南。稲村ヶ崎を舞台にした青春物語。なんじゃこりゃ。歌はいいけど。。ブー
映画 『一番美しく』
2004年7月3日 映画〔邦画〕
DVD 東宝ビデオ 2002/12/21 ¥6,300
黒澤の奥さんだあ。
1944(昭和19)年、太平洋戦争も末期に近づいてきたころ、女子挺身隊として軍需工場に配属されたうら若き女性たちの青春、その日常をセミ・ドキュメンタリー・タッチでとらえた黒澤明監督の第2作。女子挺身隊の皆さんが歌ってるこの歌は!。。。妙に頭に残るなあ(・∀・)
そもそも戦意昂揚映画の一環として企画されたものだが、表面的にはお国のために滅私奉公する乙女たちの姿を描きつつも、その実は個々が団結してチームとなり、みんながひとつの目標に向かって突き進んでいくことの美しさや尊さこそを、黒澤監督は実に愛らしく描いているのだ。監督自身「自作で一番可愛らしい作品」と語っているが、それもそのはず、本作のヒロインであり、乙女たちのリーダーとして気丈に、そして健気にふるまう渡辺つる役の矢口陽子は、後の黒澤夫人であり、夫を終生支え続けた賢妻として皆から親しまれた人物でもあった。
黒澤の奥さんだあ。
映画 『ICHIGENSAN いちげんさん』
2004年7月2日 映画〔邦画〕
DVD ジェネオン エンタテインメント 2000/07/26 ¥4,935
デビット・ゾペティってお人、すごいよね。日本にきて、日本語覚えて、日本語で書いた小説で、芥川賞の候補にまで言ってるんだもの。
しかも、5,6ヶ国語くらい話せるんやって。
んで、映画の話やけれども、いいんじゃないですか。京都ってだけでストライクだし(笑)
この外人さんのたどたどしい日本語もいいし。カラオケは例に漏れず長渕だし(笑)
京都の大学に留学してきたヨーロッパ人の「僕」は、盲目の女性、京子のために体面朗読をすることになる。やがて、ふたりは愛し合うようになるが…。これは映画みてから小説読んだのやけどもね。
スイス出身のデビッド・ゾペティが、異邦人の目でとらえた日本とその文化を底辺に置きながら日本語で記し、芥川賞候補にもなった同名小説が原作だ。それを国際俳優の塩屋俊が製作、オーストラリアで活動を続けている森本功が監督したラブストーリーである。
一貫して外側から日本を見つめる姿勢が功を奏し、単にエキゾチックでない不可思議な国、日本を活写することに成功している。ヒロイン鈴木保奈美の大胆なヌードシーンも話題にもなったが、彼女にとってはこれが最後の映画出演作品となった。
デビット・ゾペティってお人、すごいよね。日本にきて、日本語覚えて、日本語で書いた小説で、芥川賞の候補にまで言ってるんだもの。
しかも、5,6ヶ国語くらい話せるんやって。
んで、映画の話やけれども、いいんじゃないですか。京都ってだけでストライクだし(笑)
この外人さんのたどたどしい日本語もいいし。カラオケは例に漏れず長渕だし(笑)
映画 『異人たちとの夏』
2004年7月1日 映画〔邦画〕
DVD 松竹 2001/08/25 ¥4,935
風間杜夫、片岡鶴太郎出演、『時をかける少女』の大林宣彦が監督し、第12回日本アカデミー賞最優秀賞2部門他優秀賞11部門を受賞したファンタジー。ある男が少年の頃に事故死してしまった両親の幽霊と出会い、思い出を語りながら夏の一時を過ごす。子を思う両親の心。親を思う子の心。夏のすき焼き。んでもって大林監督。つまりノスタルジー。そして、どことなく素人っぽい相変わらずなつくりがよい。だけれどもだけれどもラストの幽霊のシーンはどうもこの映画にはそぐわないと思われて、うむむ残念。これは小説を読んでから観たのであった。
DVD 東宝 2003/03/21 ¥6,300
無気力な日々を過ごしてきた公務員の渡辺(志村喬)は、ガンで後半年の命と知らされ、恐れおののき、嘆き悲しんだ末、市役所に懇願する人々の願にこたえて公園を作ろうと努力していく…。♪命短し〜恋せよ乙女〜♪黒澤のパーソナルな面での傑作。そして「七人の侍」とならびしばしば黒澤の代表作に上げられる。黒澤のヒューマニズムをこれでもかと注ぎ込んだ作品だもの、そのパワーは圧倒的だわよ。自分の命のはかなさを実感したとき男は生きる意味を問い詰め、他人を生かすということにこそ人間的な生きがいの本質を見る。享楽的に生きるのもよいだろう。しかしそれは自己完結の人生だ。人のために何かをやるからこそ、そこに他者との感情の共有があり、死後も他者の記憶の中にとどまるであろう自分に対する面影こそ、自分の生の痕跡であり、また、その痕跡こそ、生きる意味なのではないか。他者との感情を共有するとは、自分にとっては本来関係のない部分、そして、共有したくないような他者の苦しみをも、自分のこととして受け持つことなのである。
黒澤明監督が、人間の尊厳を高らかにうたい上げたヒューマン・ドラマの傑作。そこにはどんな者であれ、人はここまで高められるのだという希望と同時に、ルーティンワークに甘んじる体制社会、およびそこに安住する人々への痛烈な批判も込められている。黒澤映画のいぶし銀、志村喬の代表作。自由奔放にふるまう部下のとよ(小田切みき)との交流の数々もせつなく印象的だ。後半、いきなり主人公の葬式シーンへと飛躍し、周囲の者が彼について回想し始めていくという構成も、実に大胆かつ秀逸。最期に主人公が公園で歌う流行歌『ゴンドラの歌』は、本作の功績によって今ではスタンダードな名曲として讃えられている。
映画 『生きものの記録』
2004年6月29日 映画〔邦画〕
DVD 東映ビデオ 2002/11/21 ¥6,300
つまりはこの世代の人にとっていかに核が恐怖を与えたのかって影響力なんだけど、やっぱりその恐怖たるやはたから見るときちがい沙汰に見えるほどなんだってことを通して反核を訴えているんだわね。
異論はあると思うけれど僕は黒澤作品の中でもかなり上位にくる出来だと思う。特にラストなんて、ものすごくすばらしいと思うわけ。
鋳物工場の経営者・中島(三船敏郎)は、あるときから原水爆に異様な関心を示すようになり、全財産を処分して家族全員でブラジルへの移住を企てるが、反対する家族の者たちは裁判所に彼を準禁治産者とする申請を申し立てる。やがて申請は承認され、そのショックと疲労などで中島は狂乱の行動に出てしまう…。大学時代、三船敏郎をこよなく尊敬していた友達が、三船敏郎が老人の役を演じている映画があるといっていたが、これがその作品。黒澤の反核のメッセージがかなり色濃く出ている。「八月の狂詩曲」が同じ題材を扱ってる。出来はこっちのほうが圧倒的にいいのだけれど。
彼が狂っているのか、水爆をもつ現代社会が狂っているのかを厳しく問いかける、黒澤明の社会派メッセージ映画。三船は頭を白く染めて、初の老人役を熱演。また、本作は初期黒澤映画になくてはならない名作曲家・早坂文雄の遺作ともなったが、そもそもこの企画は、ビキニ環礁での水爆実験のニュースを聞いた早坂が、黒澤に「こう生命をおびやかされては仕事ができないねえ」と何げなく語った言葉がきっかけとなって生み出されたものであった。
つまりはこの世代の人にとっていかに核が恐怖を与えたのかって影響力なんだけど、やっぱりその恐怖たるやはたから見るときちがい沙汰に見えるほどなんだってことを通して反核を訴えているんだわね。
異論はあると思うけれど僕は黒澤作品の中でもかなり上位にくる出来だと思う。特にラストなんて、ものすごくすばらしいと思うわけ。
映画 『あの、夏の日ーとんでろ じいちゃんー』
2004年6月12日 映画〔邦画〕
DVD ジェネオン エンタテインメント 2003/08/22 ¥4,935
大林監督の映画は見てると非常に恥ずかしくなってくるんだよね。この作品も無意味にサービスカットが入れられてるし^^;。まあ、そんな大林監督の作品、けして嫌いではなかったりする。映画に対する愛情が感じられる。くさいけど、たまになんともいえないノスタルジーを感じさせてくれるから、ノスタルジー人間の僕はうれしかったりする。
この作品の特撮風味の違和感が素人臭くて、小品の良心って感じでじいちゃんが飛んでいる場面はうきゃきゃきゃ。カッパなんてほんにゃらふい。じいちゃん、とんでろ。
大林宣彦監督が、故郷である尾道の市制百周年を記念し、『ふたり』『あした』に続く新・尾道三部作の完結編として描いたファンタジー映画。夏休み。いつも考え事をしていて周りから「ボケタ」と呼ばれる小学5年生の由太(厚木拓郎)は、呆けたおじいちゃんを監視するため、単身尾道に派遣される。祖父の賢司郎(小林桂樹)は、少々変わったところも見られるが、その行動は確信に満ちている。祖父と不思議なことを見聞きした由太の身にも少しずつ変化が表れて来る…。尾道いったなあ〜。ンで、映画の舞台になったとこみて回ったっけ。
大林監督のライフワークである尾道映画の新作とあり、入江若葉、石田ひかり、林泰文、雨宮良、ベンガル、根岸季衣、大前均といった、かつての大林映画を彩った俳優たちが大挙ゲスト出演しており、「新・尾道三部作」完結を祝福している。 冒頭に現れる「20世紀を生きたおじいちゃんと、21世紀を生きるこどもたちに、この映画を捧げる」とのメッセージには、次の世代に生きる少年たちに向けた、大林監督からの優しい希望が感じられる。本作は20世紀最後の夏に劇場公開された。
大林監督の映画は見てると非常に恥ずかしくなってくるんだよね。この作品も無意味にサービスカットが入れられてるし^^;。まあ、そんな大林監督の作品、けして嫌いではなかったりする。映画に対する愛情が感じられる。くさいけど、たまになんともいえないノスタルジーを感じさせてくれるから、ノスタルジー人間の僕はうれしかったりする。
この作品の特撮風味の違和感が素人臭くて、小品の良心って感じでじいちゃんが飛んでいる場面はうきゃきゃきゃ。カッパなんてほんにゃらふい。じいちゃん、とんでろ。