エンド・オブ・ザ・インフル
2013年3月2日 日常 コメント (2)●残業続きの毎日。
家に帰っても限られた時間を有効活用していたが、どこかで無理がたたったのか、体の抵抗力が落ちたのか、先週末になる直前、「ふう~最近mixi書いてないからこの土日の休みの間に久しぶりに書こうかぁ」などと思う予定だった矢先に、ケホケホと木曜辺り咳が出だして、僕は強迫の行為の影響で唾を気管支に入れやすく、仕事の相方のトメ老女に「あ、また唾が気管に、テヘペロ」などと笑って見せていた顔も気色蒼然となっていき、これは風邪の咳じゃ、と占いおばばトメさんの言葉に僕も同意せざるを得なくなった。
そんな僕の体たらくを通りすがったパートのケメ子さんが、あ、風邪の初期症状ならユンケル皇帝液と小児用ジキニンを一緒に飲んでコテンと寝れば一晩で一発よ。「イ・ン・フ・ル・エ・ン・ザじゃなければね」ニヤリ。
などというものだから、ちょうど母親がどこか東北に旅行していってジャンクフード宣言真っ最中の僕はラーメン二杯とともにそれらを掻き込んだわけだが、なんとこの2つの飲料カフェインがガンガンに入っていて、僕はギンギンに眠れず、安定剤と睡眠薬を時間差でゴンゴン投入してようやく眠れて次の日の朝、さあ気分は最悪、体調も怪調、咳は快調。
しかし入社以来皆勤賞の僕はこの忙しい時期に休むなどとなったらどれだけの迷惑を会社に与えるかを考えると、この程度の体調など取るに足りんと言った殊勝な考えの昨今珍しい青年な僕であるがゆえか、残業までする覚悟で赴いたものの志半ばで「あ、やばい死ぬかも」などというこれまた珍しくも不吉な思念が仕事中に頭を渦巻き、その体調を偶然通りかかったパートのメケ美さんが実家が近くだから昼に薬を持ってきてあげるという言葉をありがたくたまわり昼を廻ってメケ実さん、お薬~というジェスチャーがゾンビのようだったと自分で回想するわけだが、そのジェスチャーを見てメケ美さん、パン!っと手を叩き「忘れてた」とのたまう。
ああ、万事休すか。とも思われたが心優しきメケ美さんはその後の小休憩に薬を取ってきてくれて、さらに栄養剤まで特典つきで、よっしゃ、これで残業まで乗り切れるありがと~。といいながら、それから一時間後には目が半分白目を向きかけていたので皆に制止され残業を断念。
というか、早退。15分ほど。
マンションの前に病院がある。たぶん六時くらいまで開いてるで、という有力情報が手に入ったので車かっ飛ばして帰って病院までアンチャーテッド。
『金曜午後休診』
僕の気力体力精神力はすでにレッドゾーンを突破していたので、さらなる病院を探すということは不可能に近かった。
枯渇した体から掘り起こしわずかに湧き出た力で何とか歩行してマンションまでたどり着き、布団に包まると鳴り止まない咳に腹の筋肉は捩れ臓腑は捻転し、痛覚は鋭敏に清清しい音色を奏で、水分も食事も取ることままならず睡眠薬も安定剤もこの得体の知れない強烈なインパクトの前ではほとんど無力に等しく、僕はそんな中、次の日の朝まで耐え忍ぶしかなかった。
翌日、たまらずコップ一杯の水を嚥下し這っていった病院の受付で、体温計を渡され、脇に挟んでそのまま10分以上たって放心していると看護婦から呼ばれ、「あの~体温計を」あれ、まだ鳴ってませんよ?
「たぶん、鳴った音が小さかったんでしょうふふ」と抜き取った体温38度強。
尿の採取の後、「ささ、こちらへ」と一人隔離された部屋へ案内され、鼻になにやら変てこな棒をグリグリと差し込まれ痛い涙目。
しばらくして「ああ~A型かかっちゃってますね~長友」
あの、今繁忙期なんですけど「体調より仕事が大事ってかケケケ」と看護師から冷笑をブツケラれ、後にあらわれたジ・院長といっても過言ではない好々爺然とした白衣を着た老人が「あのね、君ね、長友なのね。ついでに尿から血とタンパクが出てるのね、腎臓今まで悪いっていわれたことなぁい?念のため」と眉をハの字にして上目遣いで僕を見透かしてくるあああ。
そそんな滅相も無い腎臓なんて無尽蔵ですよ。
でも思い当たる節もある、あの死海の湯に入ったときの尿道の痛みは「石」のせいなのか?
「あのね、君ね、これからこれ飲んで、5日は仕事できないよ。治ったら、また尿の検査しにおいで。もしそのときまだ尿から血が出てたら。(しかるべき)処置を取らなきゃいけないからね」
やれやれ。
僕は野球場で飲みさしのビールをアリの巣に流し込んだ。それから数日後、ねずみ男は死んだ。
僕はというと一週間たっても未だに咳が収まらず、抜いた鼻毛の白髪の割合が増えだしたことを危惧している。そして辞令が出た。僕は正社員になる。
家に帰っても限られた時間を有効活用していたが、どこかで無理がたたったのか、体の抵抗力が落ちたのか、先週末になる直前、「ふう~最近mixi書いてないからこの土日の休みの間に久しぶりに書こうかぁ」などと思う予定だった矢先に、ケホケホと木曜辺り咳が出だして、僕は強迫の行為の影響で唾を気管支に入れやすく、仕事の相方のトメ老女に「あ、また唾が気管に、テヘペロ」などと笑って見せていた顔も気色蒼然となっていき、これは風邪の咳じゃ、と占いおばばトメさんの言葉に僕も同意せざるを得なくなった。
そんな僕の体たらくを通りすがったパートのケメ子さんが、あ、風邪の初期症状ならユンケル皇帝液と小児用ジキニンを一緒に飲んでコテンと寝れば一晩で一発よ。「イ・ン・フ・ル・エ・ン・ザじゃなければね」ニヤリ。
などというものだから、ちょうど母親がどこか東北に旅行していってジャンクフード宣言真っ最中の僕はラーメン二杯とともにそれらを掻き込んだわけだが、なんとこの2つの飲料カフェインがガンガンに入っていて、僕はギンギンに眠れず、安定剤と睡眠薬を時間差でゴンゴン投入してようやく眠れて次の日の朝、さあ気分は最悪、体調も怪調、咳は快調。
しかし入社以来皆勤賞の僕はこの忙しい時期に休むなどとなったらどれだけの迷惑を会社に与えるかを考えると、この程度の体調など取るに足りんと言った殊勝な考えの昨今珍しい青年な僕であるがゆえか、残業までする覚悟で赴いたものの志半ばで「あ、やばい死ぬかも」などというこれまた珍しくも不吉な思念が仕事中に頭を渦巻き、その体調を偶然通りかかったパートのメケ美さんが実家が近くだから昼に薬を持ってきてあげるという言葉をありがたくたまわり昼を廻ってメケ実さん、お薬~というジェスチャーがゾンビのようだったと自分で回想するわけだが、そのジェスチャーを見てメケ美さん、パン!っと手を叩き「忘れてた」とのたまう。
ああ、万事休すか。とも思われたが心優しきメケ美さんはその後の小休憩に薬を取ってきてくれて、さらに栄養剤まで特典つきで、よっしゃ、これで残業まで乗り切れるありがと~。といいながら、それから一時間後には目が半分白目を向きかけていたので皆に制止され残業を断念。
というか、早退。15分ほど。
マンションの前に病院がある。たぶん六時くらいまで開いてるで、という有力情報が手に入ったので車かっ飛ばして帰って病院までアンチャーテッド。
『金曜午後休診』
僕の気力体力精神力はすでにレッドゾーンを突破していたので、さらなる病院を探すということは不可能に近かった。
枯渇した体から掘り起こしわずかに湧き出た力で何とか歩行してマンションまでたどり着き、布団に包まると鳴り止まない咳に腹の筋肉は捩れ臓腑は捻転し、痛覚は鋭敏に清清しい音色を奏で、水分も食事も取ることままならず睡眠薬も安定剤もこの得体の知れない強烈なインパクトの前ではほとんど無力に等しく、僕はそんな中、次の日の朝まで耐え忍ぶしかなかった。
翌日、たまらずコップ一杯の水を嚥下し這っていった病院の受付で、体温計を渡され、脇に挟んでそのまま10分以上たって放心していると看護婦から呼ばれ、「あの~体温計を」あれ、まだ鳴ってませんよ?
「たぶん、鳴った音が小さかったんでしょうふふ」と抜き取った体温38度強。
尿の採取の後、「ささ、こちらへ」と一人隔離された部屋へ案内され、鼻になにやら変てこな棒をグリグリと差し込まれ痛い涙目。
しばらくして「ああ~A型かかっちゃってますね~長友」
あの、今繁忙期なんですけど「体調より仕事が大事ってかケケケ」と看護師から冷笑をブツケラれ、後にあらわれたジ・院長といっても過言ではない好々爺然とした白衣を着た老人が「あのね、君ね、長友なのね。ついでに尿から血とタンパクが出てるのね、腎臓今まで悪いっていわれたことなぁい?念のため」と眉をハの字にして上目遣いで僕を見透かしてくるあああ。
そそんな滅相も無い腎臓なんて無尽蔵ですよ。
でも思い当たる節もある、あの死海の湯に入ったときの尿道の痛みは「石」のせいなのか?
「あのね、君ね、これからこれ飲んで、5日は仕事できないよ。治ったら、また尿の検査しにおいで。もしそのときまだ尿から血が出てたら。(しかるべき)処置を取らなきゃいけないからね」
やれやれ。
僕は野球場で飲みさしのビールをアリの巣に流し込んだ。それから数日後、ねずみ男は死んだ。
僕はというと一週間たっても未だに咳が収まらず、抜いた鼻毛の白髪の割合が増えだしたことを危惧している。そして辞令が出た。僕は正社員になる。
コメント
一気に読みましたが、かなり大変な様ですね、、、
お大事になさって下さい。
ありがとうございます。
まだまだ体調の方は万全とはいきません。
ですが残業しなければ苦しいので、頑張ろうと思います。
どうやら咳のし過ぎで肺が軽く炎症を起こしているようで長引きそうです。。