質量の変化

2009年9月9日 日常
幼い頃はただ現在のことと未来のことだけ考えていたのに、ある時からふと過去のことに思いをはせている自分に気付く。
そして、過去を思い出すときに、もうあの時には二度と戻ることができないんだと気付いたときのショックは、幼い僕にある種の説得力を持って響いてきたわけで。

僕は過去に思いを馳せることができるほどの月日を過ごしてきたんだということ、そして、それだけ歳を取ったんだということ、それを成長といい、大人になっていくんだということ。

あの時、初めて過去を意識したとき、まさに僕は一つ大人という階段を登ったんだと思う。

歳を経るとともに、過去と未来の質量が変化していき、幼い頃無限に続くと感じた未来への距離が過去と真逆になったとき、人は死を迎えるわけで。

20歳になったころは、まだまだ先は長いと思ってた。
でも30まであっという間で、今はきっと40、50とあっという間なんだろうと思う。

まさか自分が30になるなんて、まだまだ先の話だと思ってたのに。
過去の質量がだんだん増えてくる、増えてくると、思い出にふける頻度も増えてきたりして。
未来の質量が徐々に減ってくる。すると人はその質量に見合わない膨大な夢を捨てがちになるのかな。

僕は何を言ってるんだろう、自分でも良くわからないけど、「秒速5センチメートル」を見て、直接関係はないけど、ふとそんなことを感じた。

http://www.youtube.com/watch?v=wtIyPrVPOVg&eurl

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