桜の城の六分咲きの下
2009年3月28日 友達
昼飯は吉野でだんご汁を食べた。
Aさんの要望である。
小さな鄙びた店(http://www.oishiimati-oita.jp/dic/detail.php?ID=40785)に老婆が働いている。
だんご汁定職、大分名物のとり飯とだんご汁、それに酢の物、白和え、お新香がついている。
郷土料理というものは、意外に食べない。
だんご汁にしたって食べたのは数年ぶりのことだ。
店に来て気付いたのだが、その数年ぶりの、数年前に最後に食べただんご汁がこの店だった。
当時は老婆が2人いたはずだが、今日は一人である。
テレビには吉本新喜劇が流れていて、それを見てケタケタと笑っていると画面の上に地震の情報が流れた。
どうやら地震があったらしいのだが、僕たちは全く気付かなかった。
きっとだんご汁がうまかったからに違いない。
花見というものをもう10年以上しておらず、もう花見がどういうものであるのかも定かに覚えていない。
ふと、花見をしたいと思い立ち、O君、Aさんと花見に行くことになった。
今回の運転は僕なので、眠れない体に鞭打って充分に睡眠をとった。
起きたのはam:3.00だが、12時間も眠れば支障あるまい。
花見の場所は竹田である。
大分に住んでいて、竹田は実に人生で二度目くらいで、その一度もほぼ全く記憶に無い。ただ、岡城の入り口の急傾斜の記憶が断片にある。だから一度行っている筈である。
竹田は思いのほか遠かったが、ほかほかとしてのんびりとしたところだった。
観光的な意味でいえば、1日で回ってしまえそうな感じがした。
目的は岡城である。
竹田自体は閑散としているのに、岡城は観光客であふれいた。
杖をもらって歩いていると、記憶と違わぬ岡城の入り口の急傾斜が現れた。
この急傾斜、結構きつく、杖があったとしても老人には厳しいだろう。
あいにくの曇天に係わらず、これだけの人手があるのだから、晴れていたら花実の客であふれかえっていることと思う。
桜は、ニュースでは満開といっていたが、六分咲きくらいだった。
来週あたりが一番の見ごろになるだろうか。
花見といっても飯を食って酒を飲むわけではない。
ただ桜の情緒を楽しみながらぷらぷらと歩くのである。
桜は写真栄えがする。写真を撮って回ったが、滝廉太郎の銅像のところで、身長よりも若干高い台へ腰を下ろそうと腕を支えに上に体を持ち上げた瞬間に胸筋に激痛が走る。
筋肉が断裂したような激しい痛みにしばらく身動きができずもだえる。
そこをO君が激写する。
演技では出せない味のある苦痛の表情が写真に現れていた。
この間の筋トレからまだほのかに筋肉痛も残っていて、筋肉が冷えた状態でいきなり急激に力を入れたために痙攣を起こしたらしい。やはり運動の時には入念なウォームアップが必要なようである。
桜は美しい。暖かい陽気であればさらに素晴らしい。
だけれども、春は恐ろしい。
それもこれもすべての元凶は花粉である。
杉と檜である。
僕の鼻は、春の醍醐味を僕から奪い取ろうとする。
しかし、ただ無力に奪われ続けるのは尺だから、こうやってくしゃみをしながらも、桜の中を悠然と歩いて回ってやるのだ。
それにしても、くしゃみは出るものの、ここ竹田は、特に岡城のような高台に登ると鼻がいつもよりも断然通る。
空気が澄んでいるからだろうか。
杉の木はすぐそこにあるはずだが、コンクリートジャングルのように空気の流れが滞らずに行き渡っているから、埃や花粉が澱んで濃度を増さないのかもしれない。
花粉症とは、まさしく近代化が生み出した現代病なのだろう。
岡城を見た後は、竹田の町並みを散策した。
クローネというケーキ屋に併設された喫茶店(http://www.taketan.jp/dic/detail.php?ID=4420800075409&area=%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%8C%87%E5%AE%9A%E3%81%AA%E3%81%97&keyword=%E5%9F%8E%E4%B8%8B%E7%94%BA&genre=)に寄る、コーヒーとケーキ、普通の喫茶店なら500円くらいするだろうところ、ここは比較的廉価で、また美味しかった。
滝廉太郎トンネルなどを見て回り、一回りしたところで帰路につく。
途中、原尻の滝に寄る。
実はここも初めて来たのである。
近くにこんな滝があることを知らなかった。
滝はやはり夏だろう、また夏に来たい。
近くの道の駅には、チューリップ畑があった。
まだ満開ではなかったが、これまたチューリップなど見たのは何年振りであろうか。
チューリップソフトなるものを食べた。
はたしてチューリップの味がどのようであるのか未知なわけだが、チューリップの味を想像しつつ食べるのもまた面白い。
普通にうまいソフトクリームだった。
大分に戻り、夜はパークプレイスで「王様の隠れ家」にて夕食。
カルボナーラを啜る。
Tジョイのレイトショーでやっていた『ウォッチメン』(http://www.watchmenmovie.co.uk/intl/jp/)を鑑賞。
アメコミに出てくるようなどこかで見たことのあるスーパーヒーローが実在し、核戦争の危機を回避しようと紛争する活劇。金を掛けたB級路線のような作品。
僕とO君は面白いと思ったが、Aさん酷評。
Tジョイに、バイトの広告、映写技師を募集中とある。
かなり前から貼り続けているそうで、人気が無いのだろうか?
興味があるので、頭に入れておこう。
O君宅に初訪問。
O君の部屋は、僕の部屋と同じくらいの蔵書量があり、かつ、僕の部屋よりも寛げるスタイルになっていた。
ここでなら読書も集中してできそうな気がする、僕にはまさにパラダイスのように感じられた。
近くにある高田の湯(http://kanko.gnavi.co.jp/spot/06/44001406.html)へ。やはり、締めは温泉であった。
Aさんの要望である。
小さな鄙びた店(http://www.oishiimati-oita.jp/dic/detail.php?ID=40785)に老婆が働いている。
だんご汁定職、大分名物のとり飯とだんご汁、それに酢の物、白和え、お新香がついている。
郷土料理というものは、意外に食べない。
だんご汁にしたって食べたのは数年ぶりのことだ。
店に来て気付いたのだが、その数年ぶりの、数年前に最後に食べただんご汁がこの店だった。
当時は老婆が2人いたはずだが、今日は一人である。
テレビには吉本新喜劇が流れていて、それを見てケタケタと笑っていると画面の上に地震の情報が流れた。
どうやら地震があったらしいのだが、僕たちは全く気付かなかった。
きっとだんご汁がうまかったからに違いない。
花見というものをもう10年以上しておらず、もう花見がどういうものであるのかも定かに覚えていない。
ふと、花見をしたいと思い立ち、O君、Aさんと花見に行くことになった。
今回の運転は僕なので、眠れない体に鞭打って充分に睡眠をとった。
起きたのはam:3.00だが、12時間も眠れば支障あるまい。
花見の場所は竹田である。
大分に住んでいて、竹田は実に人生で二度目くらいで、その一度もほぼ全く記憶に無い。ただ、岡城の入り口の急傾斜の記憶が断片にある。だから一度行っている筈である。
竹田は思いのほか遠かったが、ほかほかとしてのんびりとしたところだった。
観光的な意味でいえば、1日で回ってしまえそうな感じがした。
目的は岡城である。
竹田自体は閑散としているのに、岡城は観光客であふれいた。
杖をもらって歩いていると、記憶と違わぬ岡城の入り口の急傾斜が現れた。
この急傾斜、結構きつく、杖があったとしても老人には厳しいだろう。
あいにくの曇天に係わらず、これだけの人手があるのだから、晴れていたら花実の客であふれかえっていることと思う。
桜は、ニュースでは満開といっていたが、六分咲きくらいだった。
来週あたりが一番の見ごろになるだろうか。
花見といっても飯を食って酒を飲むわけではない。
ただ桜の情緒を楽しみながらぷらぷらと歩くのである。
桜は写真栄えがする。写真を撮って回ったが、滝廉太郎の銅像のところで、身長よりも若干高い台へ腰を下ろそうと腕を支えに上に体を持ち上げた瞬間に胸筋に激痛が走る。
筋肉が断裂したような激しい痛みにしばらく身動きができずもだえる。
そこをO君が激写する。
演技では出せない味のある苦痛の表情が写真に現れていた。
この間の筋トレからまだほのかに筋肉痛も残っていて、筋肉が冷えた状態でいきなり急激に力を入れたために痙攣を起こしたらしい。やはり運動の時には入念なウォームアップが必要なようである。
桜は美しい。暖かい陽気であればさらに素晴らしい。
だけれども、春は恐ろしい。
それもこれもすべての元凶は花粉である。
杉と檜である。
僕の鼻は、春の醍醐味を僕から奪い取ろうとする。
しかし、ただ無力に奪われ続けるのは尺だから、こうやってくしゃみをしながらも、桜の中を悠然と歩いて回ってやるのだ。
それにしても、くしゃみは出るものの、ここ竹田は、特に岡城のような高台に登ると鼻がいつもよりも断然通る。
空気が澄んでいるからだろうか。
杉の木はすぐそこにあるはずだが、コンクリートジャングルのように空気の流れが滞らずに行き渡っているから、埃や花粉が澱んで濃度を増さないのかもしれない。
花粉症とは、まさしく近代化が生み出した現代病なのだろう。
岡城を見た後は、竹田の町並みを散策した。
クローネというケーキ屋に併設された喫茶店(http://www.taketan.jp/dic/detail.php?ID=4420800075409&area=%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%8C%87%E5%AE%9A%E3%81%AA%E3%81%97&keyword=%E5%9F%8E%E4%B8%8B%E7%94%BA&genre=)に寄る、コーヒーとケーキ、普通の喫茶店なら500円くらいするだろうところ、ここは比較的廉価で、また美味しかった。
滝廉太郎トンネルなどを見て回り、一回りしたところで帰路につく。
途中、原尻の滝に寄る。
実はここも初めて来たのである。
近くにこんな滝があることを知らなかった。
滝はやはり夏だろう、また夏に来たい。
近くの道の駅には、チューリップ畑があった。
まだ満開ではなかったが、これまたチューリップなど見たのは何年振りであろうか。
チューリップソフトなるものを食べた。
はたしてチューリップの味がどのようであるのか未知なわけだが、チューリップの味を想像しつつ食べるのもまた面白い。
普通にうまいソフトクリームだった。
大分に戻り、夜はパークプレイスで「王様の隠れ家」にて夕食。
カルボナーラを啜る。
Tジョイのレイトショーでやっていた『ウォッチメン』(http://www.watchmenmovie.co.uk/intl/jp/)を鑑賞。
アメコミに出てくるようなどこかで見たことのあるスーパーヒーローが実在し、核戦争の危機を回避しようと紛争する活劇。金を掛けたB級路線のような作品。
僕とO君は面白いと思ったが、Aさん酷評。
Tジョイに、バイトの広告、映写技師を募集中とある。
かなり前から貼り続けているそうで、人気が無いのだろうか?
興味があるので、頭に入れておこう。
O君宅に初訪問。
O君の部屋は、僕の部屋と同じくらいの蔵書量があり、かつ、僕の部屋よりも寛げるスタイルになっていた。
ここでなら読書も集中してできそうな気がする、僕にはまさにパラダイスのように感じられた。
近くにある高田の湯(http://kanko.gnavi.co.jp/spot/06/44001406.html)へ。やはり、締めは温泉であった。
コメント