去年見た映画で印象的だったものをあげます。
去年映画館で上映されたという意味で、回顧上映などの古典も含まれます。
1. ある愛の風景
(http://aruai.com/)
2. 容疑者xの献身
(http://yougisha-x.com/)
3.雁の寺
(http://www.amazon.co.jp/%E9%9B%81%E3%81%AE%E5%AF%BA-DVD-%E5%B7%9D%E5%B3%B6%E9%9B%84%E4%B8%89/dp/B000ALIZ5Q)
4.接吻
(http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12229/index.html)
5.ショートバス
(http://shortbus.jp/)
6.サンライズ
(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-DVD-F%E3%83%BBW%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%82%A6/dp/B0003060C4)
7.刺青
(http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21812/)
8.闇の子供たち
(http://www.yami-kodomo.jp/)
9.ミスト
(http://www.mistmovie.jp/)
10. 実録・連合赤軍 浅間山荘への道程
(http://www.wakamatsukoji.org/)
この他に、ぐるりのこと、トウキョウソナタ、ノーカントリー、ホットファズ、ミリキタニの猫などもよかったです。
一位の「ある愛の風景」は圧倒的です。善悪の呵責に挟まれた人間の極限状態を描いています。懊悩するなかで人間性が壊れていく主人公。良心や道徳心の強い人間ほど、こうなっていくのかもしれません。一生主人公はこの苦しみから逃れられないでしょう。
何がよくて何が悪いのか、どうするのが答えなのか、おそらく答えは出ないでしょう。
「容疑者xの献身」はエンターテイメントでありながら、深遠なテーマを包含しています。僕はこれをアスペルガーなどの社会でうまく立ち回れない人間の孤独と苦しみを描いた映画だと思いました。この事件の背後にある、さまざまな社会的要素に目を向けなければいけません。
「雁の寺」は、自分の体を道具にして、誰かに寄進しないと生きていけなかった女時代背景がまず悲しすぎます。と周りが思うほど当の女は深刻でもなく、たくましく生きています。それもまた時代故なんでしょう。若尾文子が妖艶すぎます。モノクロからカラーに移り変わるラストが衝撃的です。
「接吻」もまた外部とうまくコミュニケートできない人間の内面を描いた作品です。複雑な内奥がどのような形で表面に現れるのか、女性の心理を考えさせる映画です。
「ショートバス」はエロエロな作品ですが、見ていくうちにエロな部分はどうでもよくなり、心が見えてくる、そんな映画です。
自分が自分であるためにはどうすれば良いかわからずに人は苦しみ続けます。僕は後半涙が止まりませんでした。それだけにラストのカタルシスは、やさしく希望をもてる気持ちにさせてくれました。
「サンライズ」は素朴ですが、こういう作品こそいつまでも人の記憶に残り古典として受け継がれるのだと思います。この時代の映画として完成度が高く、ドラマ、サスペンス、さまざまな要素がすべて含まれています。
「刺青」は、人間の心のうつろいを刺青の恐ろしさに重ねています。この時代の作品の特徴なのか、独特な雰囲気があり、おどろおどろしくまた妖艶です。
「闇の子供たち」もまた「ある愛の風景」に通じるテーマだと思います。人間は善の心と悪の心を持ち合わせますが、その葛藤のうちで人間は苦しみ続けるのです。一度でも外部に悪を行為したものは、生涯自分の中の良心によって攻め立てられるのです。人間は矛盾した生き物ですが、人間自体は自分を一貫した価値観の上を無自覚のうちに歩ませたがります。それを自分のアイデンティティだと思う。アイデンティティが揺らぐ矛盾が生じたとき、人間は壊れるのだと思います。
「ミスト」は「ショーシャンクの空に」などを作った監督なので、完成度がやはり高いです。人間の選択が常に正しいとは限らない、けれど決断しなければならないときはあります。
「実録・連合赤軍 浅間山荘への道程」は浅間山荘の事件を描いた作品です。若者達の理想や情熱はともすれば危険な全体主義に向かいます。
しかし、こういった情熱を持っていた当時の若者達が非常にうらやましくも写りました。
去年映画館で上映されたという意味で、回顧上映などの古典も含まれます。
1. ある愛の風景
(http://aruai.com/)
2. 容疑者xの献身
(http://yougisha-x.com/)
3.雁の寺
(http://www.amazon.co.jp/%E9%9B%81%E3%81%AE%E5%AF%BA-DVD-%E5%B7%9D%E5%B3%B6%E9%9B%84%E4%B8%89/dp/B000ALIZ5Q)
4.接吻
(http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12229/index.html)
5.ショートバス
(http://shortbus.jp/)
6.サンライズ
(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-DVD-F%E3%83%BBW%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%82%A6/dp/B0003060C4)
7.刺青
(http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21812/)
8.闇の子供たち
(http://www.yami-kodomo.jp/)
9.ミスト
(http://www.mistmovie.jp/)
10. 実録・連合赤軍 浅間山荘への道程
(http://www.wakamatsukoji.org/)
この他に、ぐるりのこと、トウキョウソナタ、ノーカントリー、ホットファズ、ミリキタニの猫などもよかったです。
一位の「ある愛の風景」は圧倒的です。善悪の呵責に挟まれた人間の極限状態を描いています。懊悩するなかで人間性が壊れていく主人公。良心や道徳心の強い人間ほど、こうなっていくのかもしれません。一生主人公はこの苦しみから逃れられないでしょう。
何がよくて何が悪いのか、どうするのが答えなのか、おそらく答えは出ないでしょう。
「容疑者xの献身」はエンターテイメントでありながら、深遠なテーマを包含しています。僕はこれをアスペルガーなどの社会でうまく立ち回れない人間の孤独と苦しみを描いた映画だと思いました。この事件の背後にある、さまざまな社会的要素に目を向けなければいけません。
「雁の寺」は、自分の体を道具にして、誰かに寄進しないと生きていけなかった女時代背景がまず悲しすぎます。と周りが思うほど当の女は深刻でもなく、たくましく生きています。それもまた時代故なんでしょう。若尾文子が妖艶すぎます。モノクロからカラーに移り変わるラストが衝撃的です。
「接吻」もまた外部とうまくコミュニケートできない人間の内面を描いた作品です。複雑な内奥がどのような形で表面に現れるのか、女性の心理を考えさせる映画です。
「ショートバス」はエロエロな作品ですが、見ていくうちにエロな部分はどうでもよくなり、心が見えてくる、そんな映画です。
自分が自分であるためにはどうすれば良いかわからずに人は苦しみ続けます。僕は後半涙が止まりませんでした。それだけにラストのカタルシスは、やさしく希望をもてる気持ちにさせてくれました。
「サンライズ」は素朴ですが、こういう作品こそいつまでも人の記憶に残り古典として受け継がれるのだと思います。この時代の映画として完成度が高く、ドラマ、サスペンス、さまざまな要素がすべて含まれています。
「刺青」は、人間の心のうつろいを刺青の恐ろしさに重ねています。この時代の作品の特徴なのか、独特な雰囲気があり、おどろおどろしくまた妖艶です。
「闇の子供たち」もまた「ある愛の風景」に通じるテーマだと思います。人間は善の心と悪の心を持ち合わせますが、その葛藤のうちで人間は苦しみ続けるのです。一度でも外部に悪を行為したものは、生涯自分の中の良心によって攻め立てられるのです。人間は矛盾した生き物ですが、人間自体は自分を一貫した価値観の上を無自覚のうちに歩ませたがります。それを自分のアイデンティティだと思う。アイデンティティが揺らぐ矛盾が生じたとき、人間は壊れるのだと思います。
「ミスト」は「ショーシャンクの空に」などを作った監督なので、完成度がやはり高いです。人間の選択が常に正しいとは限らない、けれど決断しなければならないときはあります。
「実録・連合赤軍 浅間山荘への道程」は浅間山荘の事件を描いた作品です。若者達の理想や情熱はともすれば危険な全体主義に向かいます。
しかし、こういった情熱を持っていた当時の若者達が非常にうらやましくも写りました。
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