初雪

2008年12月6日 日常
初雪
最近、驚くほど寒くなってきて、ついに今日、雪が降った。
ちょぼちょぼだけど、たぶん今年の初雪だと思う。

ちょうど、明日の元同僚の結婚式のご祝儀のため、街の銀行に向かう途中の交差点で待ってるときに振り出した。
見知らぬおばちゃんが話しかけてきて「今年の初雪で~、国東のほうは交通規制だってさ」とか。
初雪は、見ず知らずの人との交流ももたらすのだ。

銀行行ってみると、やっぱり本店でも土曜は窓口空いてない
仕方ないからATMで昨日下ろした千円札50枚を一旦戻して、また下ろした。今度はちゃんと万札で出てきたけど、やっぱり五千円札は出てこない。本屋によって綺麗な五千円札と変えてもらえないか頼んだけど、うちには汚いのしかないんです~ということで断念。
仕方ない、明日のご祝儀は万札二枚でいいかぁ。
まあ、気心の知れた元同僚やし、そんなこと気にせんやろ~と楽観 。

本屋に寄ったついでに、物欲に負けて新書五冊を購入してしまう。
ブルーノ・タウト『日本雑記』、佐々木豊文『頭がよくなる超速読法』、河野哲也『暴走する脳科学』、矢幡洋『もしかして自閉症?』を購入。
一昨日も姜尚中の『姜尚中の青春読書ノート』を買ったし、しばらく購入は控えなきゃ。

このまま帰るのもなんだったので、シネマ5の近くにある、「五番街のボス」という喫茶店に行って昼飯。
窓はあるけど、外は見えなくて、ちょっと隠れ家的な雰囲気のおしゃれなカフェ
結構落ち着ける。
頼んだランチも美味しくて、ちょくちょく来ようかな。
今日のランチはちょっと辛目のパスタだった。
メニューのほとんどが玉ねぎ入ってたので抜いてもらった。
ちょうどカフェにいたときに携帯チェックしたら元同僚のK君から「雪のふるなか映画を見ようと思います」というメールが来ていることに気付いたので、僕も便乗することにした。

シネマ5で見た映画は黒澤清監督の『トウキョウソナタ』(http://tokyosonata.com/index.html)。
僕と同じくリストラされた父親と、様々な家族の織り成す問題を描いた作品。
良い映画だった。
権威にこだわる夫に対して、妻の「潰れちまえ、そんな権威」という言葉に自分のプライドを重ね合わせる。
リストラで心中する友人の家庭。
小室哲也にしてもそうだけど、人は無意味なプライドを持ちすぎる。
不必要なプライドさえ捨てれば、この日本だって何とか生きていける。
心中するのは、生活の困窮というより、現状の生活を変えたくないことや、世間体、自分の虚栄心というプライドを捨て切れなかったからだ。
そもそも人間は惨めな部分を持つ生き物だ。人はそれを隠そうと必死に虚勢を張りたがる。少なくとも中流でいることで自分の精神的安堵を得ようとする。世間から見て健全に映ることで(例えそれがうわべでも)、何かしらの優越感を感じ安心する。でもそんなもの全部不必要なつまらないプライドだ。
自分の人生に価値を見出すのは最終的には自分だ。他者にどう見られるかや権威や虚栄心などのプライドに縛られて困窮に陥ったり命を落としたりするのは愚の骨頂だ。
大勢の道から外れたっていい、世間で言う幸せの形でなくたっていい。
自分にとっての幸せを求めればいい。他者の視線や偏見のために自分を犠牲にするなんて、本末転倒だ。
自分の本当の幸せを得るには、そういった不必要なプライドをそぎ落としていかなきゃならないと改めて思った。

映画を見た後は、K君お勧めの「ふらふら喫茶」に言ってみた賞味期限切れのチーズが出てきたと聞いてたので、どんなどころかと構えていたけど、案外にレトロな感じで、いい雰囲気だった。
一人の人相のいい老人がやっていて、思ったより中も広い。
人が少ないからか非常に落ち着ける。
コーヒー一杯飲んで国木田君とこれからの自分達のことを映画の内容を踏まえていろいろ話した。
読書するにもよさそうなので、ここもまた来ようと思う。

さあ、明日は元同僚の結婚式だ。
色々用意をしなくては。。。

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