ここんとこ毎日、ニコニコ動画で中島みゆきのオールナイトニッポン1984年2月7日の放送のラストの手紙紹介を何度も聞いてます。

便りを送ってきたのは、ペンネームが『生きるのって辛いね』という女性。
見た目に劣等感を抱え、周りから罵声や中傷に虐げられ、それでも毎日耐えて頑張っている女性です。
彼女の「こんな私でも、生きてて良かったって思うこと、ありますよね?堂々と人前歩けるようになれる日、来ますよね?その日を夢見て頑張ります。そして、みゆきさんのコンサートの日には、今の私でない私に、なってみようと思います」
という言葉に、中島みゆきは答えます。
「日本中でこのラジオを聴いてる人、誰が一番醜く見えるか、わかると思います。この手紙をくれたあなた、そのくらいのことわかる人が日本中に沢山いると思います。今あなたの周りにいるあなたを傷つけた仲間だけが人間だと、思わないで欲しいと思います。・・・世の中狭く見ないでくださいね。女の子は、金さえかければある程度美人になれると私は思います。顔ってのはいくらでも作れます、金さえかければ。。
でも金かけて綺麗になれないものもあると思います。」
そして、中島みゆきは、最後にこう伝えます。
「コンサートの日には、あんたのままの、あんたで、おいでよね」

金をかけても綺麗になれないものがある、それは心だと思います。
便りの女性の「今の私でない私になる」という言葉に、中島みゆきは「あんたのままのあんたでおいで」と送ります。
これは、変わるのは周りであってあなたは何も間違っていない、綺麗なままのあなたの心でいいんだよ、と伝えたかったのではなかったんだろうかと思います。

ほんの4分くらいの放送ですが、深く心に残ります。

僕も、学生時代に強迫性障害の真似をされました。
そのときから、僕は人間不信になりました。
ですが、そのとき僕は決して彼らのような人間にはなるまい、無意識でも彼らのような行動はとるまいと、そう努力していこうと思いました。
それが、彼らに対する最大の僕の抵抗だと思ったからです。

心は、金をかけても着飾っても綺麗にはなりません。
ですが、心は磨いていけます。
読書をし、映画を見、沢山の人とあい、話し、そして沢山の価値観を摂取し、そのことについて考える努力をしていくことによって。

これから先、沢山の良心を持った人々に僕も巡りあっていき、自分に自信を持ち、いつしか人間不信を完全に克服できればと思っています。

なお、ラジオのラストに流れる曲は「怜子」といって、不幸だった女性が自信を持ち幸せになってるって歌です。(細かい状況はかなり省いた説明ですが)

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索