映画 『チャプター27』
2008年2月25日 映画〔洋画〕ニューヨークにやってきた青年、マーク・デイヴィッド・チャップマンは空港に降り立つと、ジョン・レノンが居を構えるダコタ・ハウスに直行した。目的は彼を殺害する事。レノンのファンでもあるチャップマンは、LPを手に待ち続ける間、彼は二人の人物と知り合う。一人は熱烈なレノン・ファンのジュード、もう一人はパパラッチのポール。彼らの前では、ちょっと入れ込み過ぎのファンを装いながら、決行のタイミングを窺っていた…。
僕はジョンレノンが大好きなので、これはぜひ見ておこうと思っていた。
本当のところは、わからないが、この映画を撮るにあたって、監督は、チャップマンと対面し、話を聞いたりしたのだろうか??
熱狂的な信者は絶大な信頼をその人物に寄せているから、裏切られたと感じたとき、その感情は憎しみへと転化しやすいものだと思う。
男女間の問題を見ても良く見られるケースだ。
信じていたからこそ許せない。
しかし、憎しみも愛情の一部だ。
ジョンレノンへの憧れと憎しみとの間で、チャップマンは葛藤し、理性と狂気の狭間で苦しむ姿がなかなかうまく描写されていた。
台詞の中に、「俺のジョンレノンだ」という言葉が印象に残った。
熱狂的なファンの中には、自分と同化させたり、あたかも自分に対してだけ語りかけているように思い込む人物がいるという話もよく聞くが、まさに、チャップマンは、レノンを自分だけのものとしたいがために殺害を思い至った。。という風な解釈も出来ないことはない。
ジョンレノンの評伝を一冊読んだが、チャップマンに対する詳細は記されていなかった。
そういえば、チャップマンが近く出獄の予定だったが延期されたと聞く。もし出ていたとしても、レノンの信者がいる限り、チャップマンの未来は常に命の危険をはらんだものとなるんじゃないだろうか。
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