信頼

2007年12月18日 友達
会社に、僕が勝手に純粋だと思っている人がいる。
その人は、誰にでも笑顔で、話してみても、非常にソフトで優しさが溢れている。
年は近いと思っていたけど、聞いてみると、まだ22、3だった。
非常に物静かで、みんなから孤立し気味だけど、僕はそんな彼に親近感をいだき、話し掛けたり、本を貸してあげたりしてた。
交わす会話は、ちょっと不思議wで、当たり障りのないようなことだけど、彼と話していると、穏やかな気持ちになれ、安心できる。
彼の口から、誰かの愚痴や、仕事の不満などを聞いたことは一度もない。僕は彼のようになれたらと思い、彼の人間性に大変好感を持っている。

ある日、彼は、自分は脳に障害を抱えていると話してくれた。
とても驚いたけど、僕と種類は違えど同じ部分に障害を抱えているということが、より親近感を強めてくれた。
その障害が最もひどかったのは、高校時代の卒業間近だったらしい。
障害になってから何か変わった?と聞くと、彼は、一人でいることが多くなった、と答えた。

たまに彼からメールが来る。
内容は何気ないことだけど、たいてい彼が調子が悪いときだ。最後に「頑張りましょう」と書いている。
僕は彼からメールが来るだけで、なんだか温かい気持ちになる。

彼は基本的に一人で行動している。
僕は誰かと行動していることが多いので、そういうときはもの静かな彼の気持ちも斟酌して、しいて誘わないが、一人の時は、僕は彼の所に行くし、彼も僕の所に来る。頻繁に話すわけでもないし、メールもたまにしかしないけど、僕は彼のことを親友だと思っている。

僕は彼を精神的にサポートしていきたいと思っている。
だけど、彼と話すとき僕は癒されているので、サポートされているのかもしれないな。

今日、僕を見つけ、小走りで走ってきた彼は、「寒くなったからか、調子が悪いんですよ」と、一点の曇りもない笑顔でいう。
僕は、会話の末尾に、「頑張って」をつける。
それだけだけど、それだけでいいんだと思う。
信頼が、互いの存在を大きくしてくれている。
彼はきっと、心の支えの一つにしてくれている。
そう信じることができる。

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