DVD パイオニアLDC 2002/02/22 ¥4,935
恐怖映画というよりも神秘映画というような感じで、怖さよりも不気味さが漂う。
もちろん演出の項は大きく、幻想的な画面は、むしろ美しくもある。
巻き戻される時間、動く陰、自分がどこにいるのかすらわからなくなるような映像に、気がつけば引き込まれている。
細かい映画的技巧は、素人の僕にはわからないが、そこに何か引きつけられるものがあるのは確かだ。
後半、成年が白昼夢の中、自分の死体を見つめている場面がある。いつの間にか成年は自分の死体と同化し、棺桶で死体として運ばれる中、何もない空が映し出される。白昼夢として一度抜け出した意識が、自己意識の作り出した死体という自分に同化するという着想の素晴らしさ、奇妙さにただただ驚嘆するばかり。
ストーリーとしてやや疑問な部分もあるではないが、登場人物の表情や動き、そして静寂の中に漂う不気味さ、それらの豊穣さは、この映画の水準の高さを示していると思う。
この世ならぬ映像が見所の心理ホラー作品。とある城に宿を取ったアラン・グレイ。そこはただならぬ気配が漂い、不可思議な人物たちが徘徊していた。
恐怖映画というよりも神秘映画というような感じで、怖さよりも不気味さが漂う。
もちろん演出の項は大きく、幻想的な画面は、むしろ美しくもある。
巻き戻される時間、動く陰、自分がどこにいるのかすらわからなくなるような映像に、気がつけば引き込まれている。
細かい映画的技巧は、素人の僕にはわからないが、そこに何か引きつけられるものがあるのは確かだ。
後半、成年が白昼夢の中、自分の死体を見つめている場面がある。いつの間にか成年は自分の死体と同化し、棺桶で死体として運ばれる中、何もない空が映し出される。白昼夢として一度抜け出した意識が、自己意識の作り出した死体という自分に同化するという着想の素晴らしさ、奇妙さにただただ驚嘆するばかり。
ストーリーとしてやや疑問な部分もあるではないが、登場人物の表情や動き、そして静寂の中に漂う不気味さ、それらの豊穣さは、この映画の水準の高さを示していると思う。
コメント