映画 『エロ将軍と二十一人の愛妾』
2007年11月5日 映画〔邦画〕
DVD 東映ビデオ 2007/09/21 ¥4,725
「王様と乞食」をベースに、徳川11代将軍・家斉の設定で、当時の田中角栄政権のパロディーをやってのけている。
現代だったらたぶん、制作の許可が下りないだろうな
ポルノなので、前半からエロ全開だが笑いの要素がふんだんに盛り込まれて、娯楽作品としてみても一級品の仕上がりとなっており、鈴木監督の手腕が存分に発揮されている。
見るからに壮年の役者が、十代を演じていること自体無理だろうとつっこみたくもなるが、制作費の関係はあっても、それすらも笑いの一部としての計算なのだと納得させる強引さに、娯楽を作る本気度が伺える。
エロなのは変わらないが、後半は一転かなりシリアスになってくる。
将軍の身代わりを続ける主人公は、その権力に拘泥するあまり、本当に大切な女性を失う。
権力の優美さに耽溺していた主人公は、ここにきて権力の欺瞞にようやく気づき、憎悪を募らせ、その地位を利用して幕府の転覆させようとするというアナーキーな展開へ。
ラスト間際の酒池肉林は圧巻だが、あまりの過激さに、数場面カットさせられたという(僕が見たのは完全版)。
主人公が切り裂いた徳川の葵紋はラスト何事もなかったかのように燦然と輝いてそこにある。
権力とはそう簡単に覆るものではないのだ。
好色家として有名な徳川11代将軍・家斉の時代。諸大名から献上された多くの美女が、将軍以外男子禁制の大奥で、女好きの身代わり将軍を相手に夜毎の宴を繰り広げる、お色気とユーモアたっぷりの艶笑喜劇。鈴木則文監督、池玲子ほか出演。R-18作品。
「王様と乞食」をベースに、徳川11代将軍・家斉の設定で、当時の田中角栄政権のパロディーをやってのけている。
現代だったらたぶん、制作の許可が下りないだろうな
ポルノなので、前半からエロ全開だが笑いの要素がふんだんに盛り込まれて、娯楽作品としてみても一級品の仕上がりとなっており、鈴木監督の手腕が存分に発揮されている。
見るからに壮年の役者が、十代を演じていること自体無理だろうとつっこみたくもなるが、制作費の関係はあっても、それすらも笑いの一部としての計算なのだと納得させる強引さに、娯楽を作る本気度が伺える。
エロなのは変わらないが、後半は一転かなりシリアスになってくる。
将軍の身代わりを続ける主人公は、その権力に拘泥するあまり、本当に大切な女性を失う。
権力の優美さに耽溺していた主人公は、ここにきて権力の欺瞞にようやく気づき、憎悪を募らせ、その地位を利用して幕府の転覆させようとするというアナーキーな展開へ。
ラスト間際の酒池肉林は圧巻だが、あまりの過激さに、数場面カットさせられたという(僕が見たのは完全版)。
主人公が切り裂いた徳川の葵紋はラスト何事もなかったかのように燦然と輝いてそこにある。
権力とはそう簡単に覆るものではないのだ。
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