僕がZARDにはまったのは、高校一年の頃。
中学の頃から聞いてはいたけど、高校一年になって友達からアルバム全部借りて聞きまくったな。

彼女の声は、なんていうか、他の女性歌手にはない感じで、聞いてて凄く癒されたし、清々しい印象があった。
特別に好きだって曲はなかったけど、全部の曲が全部それなりに良くて、友達と、カセットに編集するときどの曲を削るかで悩むな〜なんていってたのもいい思い出だ。

メディアの露出が極端に少ないので、情報もほとんどしらずって感じだったので彼女が癌だったことも初めて知ったし、それだけに心の準備もできてなく、本当に突然でショックだった。

彼女の人柄は歌でしか推し量れないが、歌詞には共感できるものが多かった。歌手でこんなにショックを受けるのは、そんなに多くはいないと思う。それだけ、僕はZARDに影響を受けていたのかもしれない。少なくとも、僕の青春の思い出とともに、ZARDもあったわけだ。

歌の力は凄い。僕は、強迫性障害がひどくて、とても辛かったとき、色んな歌が僕を支えてくれた。
そのとき僕が聞いてた中には、もちろん坂井泉水の楽曲もあった。歌だけじゃないけど、僕が今ここでこうしていられるのも一つには励ましてくれる歌があったからだ。

彼女の癌は、肺に転移した。歌手が肺を冒されることは、何よりも辛いことだったろうと思う。
でも、だからこそ、僕はどんな形であれ彼女に生きていて欲しかった。
辛さを乗り越えて欲しかった。

事故だとか、自殺だとか、そんなことはどうだっていい。
三島由紀夫は、夭折の美を説いた。
だけど、夭折は美しくなんかない。悲しいだけだ。

彼女の歌は、沢山の人の命の支えとなったろうと思う。
僕もいつかは、辛さを抱える人たちの命の支えとなることができればと思う。そして自分自身をも支えられる人間に。

僕や沢山の人を救ってくれ、これからも救うであろう沢山の楽曲を残してくれてありがとう。
心からご冥福をお祈りいたします。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索