DVD 角川エンタテインメント 2006/10/20 ¥4,935
間宮明信と徹信は仲のいい兄弟。それぞれ立派な社会人だが、趣味、価値観、モテなさ加減も一緒のふたりは、仕事以外、ほとんど行動をともにしている。ある日、カレーパーティを企画したふたりは、それぞれちょっと気になる女性を招待する。一方、明信は会社の先輩の離婚に協力を求められ困惑。兄弟ふたりの平和な生活に変化が訪れる…。
江國香織の同名小説を、森田芳光が映画化。映画やTVで活躍する名バイプレイヤーの佐々木蔵之介とドランクドラゴンの塚地武雄が間宮兄弟に扮している。兄弟離れができない自立しきれない男ふたりの物語は、描き方によっては変人扱いされてしまいそうだが、森田監督は家族を誰よりも大切にする誠実さを全面に出し、ふたりのズレ加減をユーモアの核にして、本作をコミカルなヒューマンドラマに仕上げた。ふたりを取り巻く女性陣、常盤貴子、沢尻エリカ、中島みゆきなどが、キャラクターをしっかり際立たせた好演。しかし、なにより注目してほしいのは、佐々木と塚地。ふたりの明るいキャラクターと相性の良さのおかげで、この映画は心温まる作品になった。
人は刺激を求めたがるけど、平和で穏やかなのが一番だと思う。幸せにはそれだけで十分。その他の部分は幸せには絶対必要ではない。僕はそう思います。
そう思うから、間宮兄弟に好感を持ちます。
いつまでも兄弟二人で子供の見たいに、とか思う人もいると思います。でも彼らは仕事をしてますし、自分で生計立てれています。
そして、二人は毎日幸せに暮らしています。
その暮らしが、他の多くに人と違っていたとしても、それが「変」である訳ではないでしょう。
間宮兄弟は他人から幸せの形を云々いわれる筋合いはありません。
自立とはなんなのでしょうか。
一人で暮らすことがそんなに立派でしょうか?
いつまでも仲がいい兄弟。素敵じゃないですか。子供心を忘れず持ち続けている兄弟。素敵じゃないですか。
彼らは、誠実で、平和を好み、穏やかで、他人を大切にする。幸せにはそれで十分でしょう。
結婚できなくても、ダメ男じゃありません。いつまでも兄弟で暮らしていたって、ダメ男じゃありません。
仕事を持ち、ちゃんと生計を立てている中での彼らの選択です。自立した立派な大人です。しかも人を思いやる心を持った立派すぎるほど立派な。だから、静かで、穏やかな彼らの幸せを僕は応援します。ずっとこのまま、変わらなくっていいじゃないですか。彼らが幸せなんだから。

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