VHS 日活 1990/02/09 ¥14,490
「二人の息子には真っ当な生き方をして欲しい」そう願いつつヤクザの大親分・浅利源治は刺客の凶刃に倒れた。それから十八年、母はつ(細川)の女手一つで育てられて来た長男・良太(旭)はナイトクラブの支配人を、次男・慎次(英樹)は広告会社に勤め、仕事に恋にそれぞれ平穏に暮らしていた。そんな夏祭りの夜、浅草の浅利家に飛田牛五郎と名乗る老ヤクザ(井上)現れ、十八年前に源治を刺したことを告白する。はつは狼狽し二度と現れるなと追い返すが、平凡な毎日に飽き飽きしていた慎次はやくざの生活に憧れを持つ様になる。そんな弟の血の渇きを、兄の良太はいつでも優しく宥めすかすのであった。 清順監督初の日活スコープ作品。
僕が数本みた清順の作品では、高橋英樹は三枚目で、小林旭は二枚目ですね。
やくざの血、とは、やくざだった親父の血が兄弟二人にも流れているという意味もありますが、やくざというレッテルが、どんなに努力しても消せない重荷となって兄弟にものし掛かり、普通の社会で生きることを難しくしているという意味もふくまれていると思います。
結局、父の代でやくざの血を止めることはできませんでした。弟をこの世界にいれまいとした兄の思いが、結果悲劇を招きました。兄貴の運命が不憫でなりません。

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