VHS 日活 1990/03/09 ¥7,665
鈴木清順による小林旭主演の任侠アクションとしては『関東無宿』に次いで2作目。大正時代の東京を背景としながらも、妙に西洋風の装いをした殺し屋(川地)が登場するなど、そうした鈴木清順らしい荒唐無稽ともいえるディテールがストーリーにスパイスを加えている。

やくざの哀しみを一番知っているのはやくざの世界に生きたことのある者。
事情がどうあれ、人を殺めればその重荷はついて回る。
それは自分だけではなく、愛する者をも引き裂き、不幸にしかねない。
小林旭演じる主人公は、堅気の中にもいないような正義漢で、どうしてまた任侠の世界にいたのだと。なりたくてなる者は少ないよね。
彼を追う、鬼の刑事が最後に、仏になります。
そこが素晴らしかった。

でも、正義を通すと、今も昔も辛い思いをする。
だからこそ、美しいしドラマにもなるのだけど。なんだか悔しい。

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