DVD アップリンク 2006/06/23 ¥3,990
マイケル・ムーア監督をはじめ、総勢40人の証言を基に構成された社会派ドキュメンタリー。「株式会社は誰のものか?」という議論から、連続する企業の不祥事の原因、さらには郵便事業民営化問題など、混沌とした社会問題の答えを導き出す。
けして、企業を否定しているわけではないだろうけど、あえて、企業のネガティブな部分を見る者に認識させる意図でこのドキュメンタリーは作られています。
実際、大企業であればあるほど、クリーンに見えても、何かしら裏からの手練手管はあるものです。
企業を否定することは、資本主義を否定することであり、結果民主主義を否定することにもなりますが、競争社会の行き過ぎの弊害を認識しないのもまた危険ですから、こういった作品は、意味があると思います。
人間の集まりの企業を法人として個人化することにそもそも無理がありますが、それがなされている以上、僕達は対等な個人として、相手のことを正しく知り、付き合っていくべきなのでしょう。
企業と恋愛して、その外的イメージに大金を貢ぎ、裏切られ消せない失恋の痛手を負わないために、そのブランドの真の(人間)性を見抜く目が必要なのですね。

コメント

kaj
kaj
2007年5月13日5:49

ヒトが集団を形成する時に、必ず失敗するのは、大前提として一人一人のヒトは「善」なるもので在るという事を無意識に織り込んでしまうからです。
これは、宗教然り、共産・資本主義然り、宗教全般然り、あらゆる法の体系然り...もちろん、それを前提にしない限りは群を維持する事が出来ないのですが...前提条件により長さは別として破綻します。
人間性というものを個で捉えるか群で捉えるかで、いくら承前に規則があったとしても暗黙の了解として受け取ってしまっては、いけないのではないかと思ってしまうのです。
だから私は私自身も含めて確信を持たないし、期待をしない。
善い巡り合わせは嬉しいこと、そうで無いときはそれなりに...でも、それら偶々の巡り合わせは私にとっては常に等価(絶対値の世界)であり関係性を見出す事をしようとは、しません。

キタム
キタム
2007年5月14日17:19

共産主義なんて、人が善なる者と仮定しない限り成立しないものですからね。
歴史は繰り返す、人類は学ばない、などといわれる所以は、そこにあるのでしょうね。
人は、善性を信じたい生き物が多数だと思います。
僕もその範疇にはいると思います。
ただ、人間は善なる部分を持ち合わすのであって、善なる者ではないという認識の上で、善なることを望まないと、人は予定外のことに深い傷を負うことになるでしょうね。

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