元右翼の同僚から電話がありました。
詳しくは書けないけど、彼は号泣していました。
彼の色々なことを聞きました。

人には、色々背負っていることがあるんです。
彼の人生も、端から見て好き勝手やってるように見えても、そうしなければ自分を保てなかった、彼が腹に抱えていた哀しみや苦しみがあるんです。

人の行動には、必ず何らかの原因があるはずです。本人が気づいてない場合でも。
彼の行為に傷ついた人も今までにいたでしょう。
ですが、彼も誰かに傷付けられてこうなっていったのだと考えたら、悲しい連鎖です。

人間て弱いなあと思いました。
でも彼の人を愛したいという気持ちを確認できただけでも、僕は彼のことをいっそう見直しました。

「人生いつ死ぬかわからないんです。だから楽しいこと思いっきりやって、死に際にそれを思い出しながら、楽しかったなあって死にたいんです」

と常々彼は言っていた。そう思うに至った彼の胸中には、きっと複雑な哀しみがあったのだろうと思います。
だから、僕は彼の生き様を一概に否定できないし、故に彼の弱さをひとしお感じるんです。
彼は、きっと寂しさに、愛情に不在に対して、周りの人間よりもいっそう弱い。

哀しみの連鎖を止めるには、彼を受け入れることが大切であり、彼を排他することじゃないだろう。会社で彼を嫌うすべての人間が、憎く思えてきます。自分の根拠のない不安を払拭するためにすることは村八分。日本人のそういう部分には、ほんとに嫌悪を覚えるのです。

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