読書 『日本人と武士道』
2007年2月1日 読書
ISBN:4758431043 文庫 西部 邁 角川春樹事務所 ¥609
生きていれば、この生のニヒリズムに陥らざるを得ない。人間いつかは死んでしまうのだから全てのことは無意味だ、というニヒリズムから逃れ、良く生きるためには、自ら良く死ぬこと以外にあり得ない。良く死ぬとは、死ぬまでの生を存分に享楽すること。そのためにはニヒリズムの温床である「延命への欲望」を経つ必要があるのだそうです。死とは死、そのものではなくつまりは意図的な死を選択するとは、生命の極限状態の時に、ニヒリズムの根を絶つこと。今の環境が自分をニヒリズムへと引きずり込むのなら、その全てを経つべし、ということなわけです。
ですが現状、生のニヒリズム自体を感じる人間は、ほとんどいないんじゃないかと思います。悲しいですけど。
―三十五年にもわたって日米間における半官半民の経済・文化交流の仕事を行ってきた著者が、日米双方の国民の精神の根源を探り、それぞれの自尊と独立の根拠を再発見するための、渾身の思索書。武士道が示した「死ぬこと」とは、生のニヒリズムに陥らぬために必要であったのです。
生きていれば、この生のニヒリズムに陥らざるを得ない。人間いつかは死んでしまうのだから全てのことは無意味だ、というニヒリズムから逃れ、良く生きるためには、自ら良く死ぬこと以外にあり得ない。良く死ぬとは、死ぬまでの生を存分に享楽すること。そのためにはニヒリズムの温床である「延命への欲望」を経つ必要があるのだそうです。死とは死、そのものではなくつまりは意図的な死を選択するとは、生命の極限状態の時に、ニヒリズムの根を絶つこと。今の環境が自分をニヒリズムへと引きずり込むのなら、その全てを経つべし、ということなわけです。
ですが現状、生のニヒリズム自体を感じる人間は、ほとんどいないんじゃないかと思います。悲しいですけど。
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