遅いお祝い

僕を慕ってくれている会社の18歳の新人君が、寮の部屋に必要な生活用品を揃えたいとのことだったので、仕事が退けてから、僕の車で、買い物に連れて行ってあげました。
途中でコンビニで、カカオ99パーセントのチョコレートというものを買ってみたんですが、一口食べてショックを受けました。
全然甘くないんです。苦いばかりです。たとえるなら渋柿です。
僕は一口食べてやめました。説明書きに「苦いので甘いものと一緒にゆっくり食べてください」って書いてあったんですが、完全に僕は甘くみてました。説明書きはやはり信じなきゃ行けませんね。一緒に行った新人ともう一人の同期も一口でギブアップでした。その後でキットカットを買って口直ししました。やっぱりチョコレートは甘くなくては。
新人君とテニスをする約束をしました。僕は新人君にラケットをプレゼントしようと思ってます。新社会人祝いです。やすいのですけどね。
新人君が僕に抱いていたイメージは、「ソファーに座って、足を組んでワインを飲んでいる」というものだったそうです。
でも実際の僕は、家では雪駄に甚兵なんですよ。今日も夏用にじんべえ買いました、じんべー。

同期と新人君をアパートに送ってから、僕は急いで街に向かいました。7時半から、母親とディナーです。中華料理なんですが、初給料で、こないだの母の日のお祝いをしようと思ってですね。
商店街の中にある、ちょっとすました創作中華料理店にいきました。ババンと奮発して一人8千円のコースです。
というのが、お祝いもそうですが、僕自身も、一生に一度は味わってみたいというのがありまして、フカヒレと北京ダック。このコースメニューにしかついていないんですね。生まれて初めて食します。フカヒレは、春雨といわれてもわからないかもしれません。北京ダックは思ったよりも皮がパリッとしてなくて、柔らかかったです。北京ダックは一巻きだけでした。これで千円くらいするんですかね。
おいしかったですけど、一度味わえばもういいですね。満足しました。ほかにもヒレステーキが出てきましたが、肉がものすごく柔すぎてハンバーグみたいでした。普段の筋張った方が肉って感じがします、やはり僕は庶民だということがわかりました（笑）
匂い松茸味シメジといいますように、高級料理は、おいしいからというよりもどちらかというと、希少価値、珍しさゆえの高級さである場合が多いように感じます。もちろん新鮮故に高いのもありますけど。
自分へのご褒美もかねて、たまにはこういうこともやっていきたいですね。