DVD 松竹 2003/11/22 ¥3,990
武士道の矛盾というよりも、武士道精神の形骸化ですね。本当の武士道とは、末端で生きているものです。現代の政治や社会にも通じるものがあると思います。
時代劇の大傑作です。
『どら平太』の小林正樹監督が、素浪人の意地と豪快な決闘を描いた傑作時代劇。井伊家の屋敷に現れた素浪人・津雲半四郎は、庭先を借りての切腹を申し入れた。井伊家の家老はこれをたかりの類だと勘繰るが、半四郎の口から意外な事実が明らかにされる。のちのちに消えないほどの衝撃を受けた映画というと、この作品もそうです。物語の大半は、家老と浪人の語りと回想で進みます。最後の最後で静から動へ転回しますが、その静から動へ移行するまでの緊迫感の高まりが尋常ではありません。脚本の素晴らしさに魅せられます。殺陣の場面の演出が少々大掛かりで陳腐に感じはしましたが、それを補って余りあるほどの素晴らしさです。僕が仲代達也という役者に一目置くきっかけとなった作品であり、数ある時代劇のなかでも一線を隔しているといっても過言ではないと思います。
武士道の矛盾というよりも、武士道精神の形骸化ですね。本当の武士道とは、末端で生きているものです。現代の政治や社会にも通じるものがあると思います。
時代劇の大傑作です。
コメント
まさしく武士道残酷物語!
この「切腹」と「上意討ち 拝領妻始末」と「仇討」の3作は、
武家物の頂点と言える作品ですね。
(勿論、今井監督の「武士道残酷物語」も素晴らしいですが)
ということで、私の記事、TBさせてくらさい。
(ブログの趣旨にそぐわないと判断された場合には、遠慮無く削除して下さいませ)
こちらからもTBさせていただきたかったのですが、なぜか何度やってもTBできませんでした、機械音痴なので^^;すいません〜
僕は、「切腹」と「武士道残酷物語」の2作品だけしかみていないのですが、ともにすばらしい作品ですね。
「上意討ち 拝領妻始末」と「仇討」も、時間を見つけみてみたいと思います^^