ふとした心情を玩ぶ

2006年2月12日僕の思ったこと

オリンピックに齧りついているわけではないけれど、起きてる人も多いだろうなという思いが僕の夜更かしに対する後ろめたさ（？）を軽減し、みんなで起きれば恐くない的日本人気質を助長し、僕を自棄的昼夜逆転へと導く。
この年になって誰に遠慮するでもない夜更かしが、オリンピックといった免罪符を必要とするとすれば、それは自分の肉体的健康に対する廉直な正義感に対してに他ならないだろうと、後ろめたさというはっきりしない自意識の微妙な変化に対して推測を立てる。

このような考えは、幼い頃から変わらない、いわば自分の内意識を玩具とした遊戯であり、無限の世界を辿る冒険である。そしてこの遊戯は、その事象のみにかんしては何らの益も成さぬように思われるが、しかしこの行為自体が、自分の論理的性質や客観的視点を養う何よりの訓練になっているという確信を僕は抱いている。

自分の精神が緊急不測の事態に陥ったときに、自らの意思で脱却を図るために必要な第一の所作を定義するならば、この自らの精神状態を説明できることだと考えている。説明できるということは、少なくともその精神状態を仮定できる冷静な客観的姿勢が培われているということであり、いわば混乱状態を見つめるもうひとつの自己の精神を有していることを意味するのである。説明できる心情はもはや混乱した状態にあるとはいえず、その時点ですでに緊急不測の事態から精神は免れていることになる。そこまでの所作が完遂していれば、後は、その推論に対して、しかるべき処方を試していく。この繰り返しをしていけば、どのような困難と思える心のうちも次第に整理されていき、自ずと解決は訪れるはずである。

話しがなんだか分けの解らない方向に進んでいったが、ひとまず今の状態を簡潔に説明するなら、完全なる昼夜逆転という事になる。