映画 『世界中がアイ・ラヴ・ユー』
2006年1月23日 映画〔洋画〕
DVD 角川エンタテインメント 2001/04/25 ¥4,935
NYに住む中流家庭の一家のロマンスをミュージカル仕立てで描いた、ウディ・アレン監督作である。三谷幸喜は日本のウディアレンか?とかいうことはどうでも良くて、この作品は往年のミュージカル映画の復活って訳じゃないけど淀川さんがそういうようなことを言ってえらく誉めてた覚えがある。個人的には、やっぱり往年のミュージカル作品群の方がいいなあと思ってしまたりする。といっても往年のミュージカル作品だって星の数ほどあるのだから僕が言ってるのは有名どころの一握りの作品に過ぎないんだろうし、この作品が充分佳作であることには変わりないんだけどね。
ミュージカルスターはあえて使わず、なんとエドワード・ノートン、ドリュー・バリモア、ゴールディ・ホーン、ティム・ロスらが歌って踊るのだから驚きだ。歌もダンスもお世辞にもウマイとはいえないが、一生懸命な姿が微笑ましく、ぎこちないダンスも楽しい。またウディとジュリア・ロバーツの凸凹カップルのかみあわない会話、出所したばかりのチンピラのロスとお嬢様ドリューの一過性の恋、趣味がボランティアという金持ち夫人のホーンなど、中流家庭の人々の勘違いぶりにアレンらしい毒を盛りつつ、テンポよく笑わせる脚本も見事だ。
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