テレビ行脚

2006年1月14日 TV
珍しくテレビに見入ってしまう。これからはDVDレコーダーがあるので、自分が見たい番組を勝手に録画してくれる。編集や、削除も簡単なので、どんどん取っていこう。

NHKスペシャル選『タクシードライバーは眠れない』
大阪のタクシー会社の実情を知る。規制緩和で、強まるタクシー会社間の競争。大阪だけに特化した現象ではあるが、まさにそれは戦争である。激化する競争、ワンコインタクシーが増えるなか、その安さのしわ寄せはドライバーたちの稼ぎに重くのしかかる。年収三百万。なかには、これから月収10万いかないドライバーも出てくるという。そんななか、生き残りをかけて、ドライバー達は長時間労働を強いられる。しかし安全だとされてきた日本のタクシー界の瓦解の懸念。行政は長時間労働の違法性を取り締まる。ドライバーたち労働者をどう管理しするか、していくか、会社の経営者、労組、行政それぞれの模索のなかで問題が浮彫りにされていく。そこには、もう後がない労働者、経営者たちの生き残りの知恵と、制度との責めぎあい、戦いが描かれていた。まさにそれは、サバイバル。彼等は、家族を養うために、したたかに強くあらざるをえないのだ。

ETV特集『お寺ルネサンスを目指して』
日本各地の僧たちの活動を通して、仏教の未来を考える。
イベント僧と批判されても、近代的な本尊の中で様様なイベントを通し、若者を仏教に向ける活動をしつづける住職。
誰でも入れる墓を作り、それが縁で檀家以外の人たちも集まり再興し、維持されている寺。
問われれば皆の宗といい、宗派を問わずお経も読まない住職。
この番組で取り上げられている僧たちは、皆、死んだ人間以上に今生きている人たちに目を向ける。仏教は、死んだ後ではなく生きているときこそ必要だという情熱をもち、活動する僧たちが実際に沢山いる。仏教がなんのためにあるか。ただ葬式に儀式を行なうためにあるのか。僧とはなんのプロか。それは、人間の生老病死に対する苦痛のケアを行なうプロ。もともと日本の仏教は大乗仏教であるのに、小乗に傾きつつある傾向に疑問をもつ。ボーズビーアンビシャスという、若年の僧たちが仏教のあり方を模索するグループがある。彼等に仏教の未来はかかっている。
心に闇を持たない人はいない。仏教がその闇に光を当てることができると、僧たちが活動を通して示しつづけていけば、お寺ルネサンスは夢物語にはならないだろう。

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