DVD エスピーオー 2001/11/23 ¥5,040
時は1938年、満州とモスクワをつなぐシベリア鉄道を走る列車内で起きる連続殺人事件に、たまたま列車にいあわせた陸軍大将・山下泰文が、真相を解くべく推理を開始していく…。
映画評論家・水野晴郎が監督・主演を務めたミステリ映画…なのだが、陳腐極まりないドラマ展開、とても走っているようには思えない列車のセット撮影、さらには頭の中がウニになってしまうようなクライマックスのどんでんかえしなどなど、どこを切ってもとにかくひどい。
しかし、そのひどさがかえって評判になってしまい、今や世紀末日本を代表するカルト映画になってしまった珍作中の珍作。まるで日本のエド・ウッドと化してしまった水野晴郎は、映画の可能性というものを、別な意味で押し広げてくれた功労者といえるかもしれない。
敬愛するマイク水野先生の大怪作として今後、邦画史上のマニアの間で燦然と輝きつづけるだろうと思われる。見終えるのに大変忍耐を要して、好奇心で借りたくせに、期待以上(?)の出来に退屈してしまった。映画好きがこうじて映画作れるなんて、評論家の人脈を通じた特権やろなあ。羨ましい。でも、2度見ようとは思わない。2は以外にもまともになってるらしい。こんな作品なのに、愛蔵版だの完全版だの出てるのが、ある意味すごい。

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