ISBN:4062634376 文庫 村上 春樹 講談社 1997/02 ¥540
初めてプリンストンを訪れたのは1984年の夏だった。F・スコット・フィッツジェラルドの母校を見ておきたかったからだが、その7年後、今度は大学に滞在することになった。2編の長編小説を書きあげることになったアメリカでの生活を、2年にわたり日本の読者に送り続けた16通のプリンストン便り。
村上春樹のエッセイにしては、破格に長い!?
でも一番面白かったかもしれない。
村上春樹のアメリカ滞在気とでもいうかなあ。村上春樹は、大の引越し魔というか、自ら、あまり積極的ではないようなこと言っといて、結構行動派だったりするように感じる。
ただ、春樹氏自身語っているように、外国に身をおいたり、苦手な公演や、大学の授業で人前で話したりすることにより、自分の殻を破ったり、人間的な成長を成しえようと挑んだ結果、長い年月を経て、本にしてみると、以外に行動的に映ることになったということなんだろう。
アメリカでは、作家が大学の講義を受け持つというのは、よくあることらしいね。あと、日本よりもっともっと、アメリカの作家というものは自分の売り込みというものを要求されるらしい。ここらへん、吉本バナナもひいひい言ってたっけ。有名になるということは、公人になるということで、公人になるということは、それに付随する責任(ファンに対する対応)を等閑にはできないということなんだろね。

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