DVD 角川エンタテインメント 2000/11/23 ¥4,935
日本有数の都市銀行ACBにおいて、総会屋への不正融資疑惑が発覚する。まったく危機感を持っていなかった上層部に対して、ミドル社員4名が銀行の浄化に乗り出す。
高杉良の原作を映画化した“ビジネス・バニック・ムービー”。原田真人監督は、単に事実を再現するのではなく、シミュレーション的なドラマの中に巧みにフィクションを折り込み、一種のヒーロー・ストーリーを作り上げた。たたみかけるようなタッチで観る者をぐいぐい引き込んでいくパワフルな作品でありながら、不思議と疲労を感じないのは、双方のバランスがとれているからだ。クライマックスである株主総会での展開がやや腰砕けな感はあるものの、銀行改 革にとりあえず成功した北野(役所広司)に、闇社会からの逆襲宣言がなされるというラストシーンの余韻が作品を引き締めている。
ハリウッドでも充分に通用するような出来にしあがっていると思う。つまり、邦画的でない。
スピーディな展開が気持ち良くて、面白かった。守旧派の老人たちと、若手のミドルたちという構図は、2時間という限られたの映画の時間の中でヒロイズムを強調させ、ドラマチックにさせるのには必要なのだろう。
椎名キッペイの演じたキャラに、社会でやっていくための人格の多くの示唆が含まれているように思う。

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