DVD ジェネオン エンタテインメント 1998/02/25 ¥4,935
オーストラリア出身の現役ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの半生を映画化したもの。本作で聴かれる演奏の大半はヘルフゴッド本人によるものだ。
デヴィッドは、幼いころからの父親の過剰な愛情と厳格なレッスンのもと、ピアノに打ち込んでいた。しかし父親の過剰な愛情に耐え切れず、デヴィッドはついに勘当同然のかたちで家を出てしまう。イギリスの音楽学校に留学したデヴィッドは、コンクールでラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」に挑戦することを決意する。この曲は難関中の難関。と同時に父親との思い出の曲でもあった。日夜練習に励んだ結果、デヴィッドは決勝で見事に弾きこなす。しかし、拍手をあびながら倒れ、以後精神に異常をきたしてしまう・・・。
デヴィッドの青年時代を演じるのはノア・テイラー。彼は当時27才だったが、持ち前の演技力で見事18才のデヴィッドを演じきった。成人役を演じるたジェフリー・ラッシュは本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞。監督は『ヒマラヤ杉に降る雪』のスコット・ヒックス。サンダンス映画祭グランプリ受賞。
実はこれ結構思い入れのある映画。まだ映画を観始めた当初、ハリウッド好きの友人と一緒に観に行って、単館系の、インディペンデント作品へ開眼させてくれたきっかけの映画。観た後友人は、「こういう映画も観なきゃならんなあ」なんて言っていたっけ。その後、大学に入学して、心理学の授業で取り上げられて、レポートを書いたりもしたから、合計三回くらい観てるなあ。その見るも無残なレポートはまだ取ってある。
父親の息子への屈折した愛し方が、自分の父親とダブるんだよなあ。現役のピアニストの半生なので、機会があれば、コンサートに行ってみたいかも。

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