ISBN:410213008X 文庫 William Somerset Maugham 新潮社 1959/09 ¥380
赤毛は面白かった。人生の不思議なめぐり合わせ。運命みたいなもの。
なによりも、長い年月を経た二人が、邂逅しても、その面影を見出さないところに、人生というものと、時の隔たりの残酷さを感じるた。
ホノルルは映画にすると、陳腐なスリラーになりそうな気がする。
モームは、いかに面白く小説をしたてるかという意匠に長けている。
こと短編に関しては、かなりエンターテインメント志向が強いように感じる。
狂信的な布教への情熱に燃える宣教師が、任地へ向かう途中、検疫のために南洋の小島に上陸する。彼はここで同じ船の船客であるいかがわしい女の教科に乗りだすが、重く間断なく降り続く雨が彼の理性をかき乱してしまう……。世界短編史上の傑作といわれる『雨』のほか、浪漫的なムードとシニックな結末で読者を魅了する恋愛小説『赤毛』など、南海を舞台にした短編3編を収録。雨には、モームの宗教感が色濃く反映されているような気がする。モームは無宗教だったらしいからね。宗教に対する不信感みたいなものが表れてる。
赤毛は面白かった。人生の不思議なめぐり合わせ。運命みたいなもの。
なによりも、長い年月を経た二人が、邂逅しても、その面影を見出さないところに、人生というものと、時の隔たりの残酷さを感じるた。
ホノルルは映画にすると、陳腐なスリラーになりそうな気がする。
モームは、いかに面白く小説をしたてるかという意匠に長けている。
こと短編に関しては、かなりエンターテインメント志向が強いように感じる。
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