人が自分のことをわかってくれない。
と、僕なんかももどかしさを抱いていたりなんかもしていたわけだが、よくよく考えてみると、それは当たり前のことなんじゃないかと思う。

自分のことは一番自分がわかっている。だけど、その自分が、自分とそして26年間生きてきたのにもかかわらず、まだ自分のことをわかりきれていない。もしかしたら一生わからないかもしれない。

一番わかるはずの自分が自分自身のことをわかりきれていないのに、他の人に、自分をわかってほしいと思うのは、他の人に対して、酷な話である。

だって僕は26年間自分とともに生きてきて、自分がわからないときがある。一日中、いっときも自分自身と離れるときがない僕自身がである。

だとしたら、それより、どうやったって、時間の共有が短くなる、家族、友人、その他の人たちに、僕という人間を理解してくれない、といったところで、そりゃあそうだろう、としかいえない。

事を急いてはいけない。僕は26年間かけて、やっとここまでは、自分のことを理解できるようになってきた。家族に、友人に、自分のことを理解してもらうのは、もっともっと長い時間がかかるのはあたりまえ。それを、26年間分の思いをひとたびに相手にぶつけて、理解してもらおうとするところに無理がある。相手も重さにつぶれてしまいかねない。

以前は、自分の奥底の、重たい思想をいきなり語ったりして、相手が辟易するのに憤慨したりしていたが、今考えれば、辟易するのも至極当然のことなんじゃないかと思えてきた。僕も自分自身を知るのに、まずは表層の、もしかしたら、自己欺瞞から入っていった。そして徐々に深部へと掘り下げていったのだから。
いきなり、深部から入るのは、過程を無視した行為なのかもしれない。

相手が自分のことを理解してくれていないからといって、もどかしく思ったり、憤慨したり、絶望したりするのは、時期尚早だ。
長い目で、見ていこう。相手に聞く耳があり、友人である限り、時間はたっぷりある。ゆっくりと、信頼をはぐくんで、少しずつ自分というものをつまびらかにしていけばいい。
一生かかっても自分自身が理解できるかもわからないように、一生かけて、理解してもらおう。絶望したり、残念に思ったりするのは、いまわの際までとっておこう。

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☆彩さん
なんとなく、僕と考えが似ているなあと勝手ながら思ってしまいまして^^;、以前からちょくちょく覗かせていただいておりました。このたびお気に入りに登録させていただきました。よろしくお願いいたします。

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