うつ病の診断書、「表現弱める」医師9割 復職に配慮
2005年5月18日 時事ニュース
05月18日付 朝日新聞の報道:
せめて自分の周りからでも、漸進的に。
・働いている人を診断する際、本当は「うつ病」なのに、診断書に「抑うつ状態」「心身疲弊」などと軽い症状に書き換えている医師が約9割に上ることが、労災病院の医師らによる医師の意識調査で明らかになった。うつ病と診断されると職場復帰が難しくなるのではないか、と考える患者の立場を考慮しているという。「心の病」の実態の把握がぶれ、本人の治療や企業・周囲の理解を妨げる危険もある。・・・「あいまいな表現が広がれば、病気に対する職場の理解が進まず、適した仕事量を話し合うことも難しくなる。
74%の医師は、会社側から、「完全治癒」を求められていた。ただ、うつ病は再発しないと断言することが難しく、「完治」の判断がしにくい。・・・・「復職を望んでも会社側が拒み、休職状態を長引かせて解雇に追い込むケースがここ2,3年目立っている」。
・医者が、「うつ病」を「うつ状態」などと表現するのは、そうせざるを得ない患者に対する根強い偏見があるからだ。・・・・状況を変えるには、会社のトップ上司がメンタルヘルス教育を受け、病気の理解と働き方の改善策を考えること。・・・
せめて自分の周りからでも、漸進的に。
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