ISBN:4101328137 文庫 つげ 義春 新潮社 1998/02 ¥780

つげの作品は大まかに三つくらいのジャンルに分かれると思う。
普通に漫画的なストーリーと、シュールレアリズムと、自伝的なリアリズム。そのどれもが質が高くて、かつ古典的な匂いもする。見る純文学。本作は、自伝的リアリズムの部類に入るかな。もちろん創作なのだが、多分に自伝的ではあると思う。映画「無能の人」はこの本に書かれたストーリーを混ぜ合わせたような感じ。
人間のどうしようもないやるせなさ、情けなさ。つまり悲哀。演歌。
生活感。何か他人事とは思えない切なさが堪える。読んでて物悲しくなるくせに読後感はポジティブになるのは僕だけ?

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