映画 『ゴジラ』(54年)
2005年3月5日 映画〔邦画〕
DVD 東宝 2001/02/21 ¥6,300
東京タワーで倒されるまで実況中継を続けていたレポーターの根性はアッパレだけど、ありえねーだろって思う節もある。ギャグとスリルは紙一重。
老若男女を問わず、もはや知らない人はいないであろう全世界的キャラクター、ゴジラ。怪獣王ゴジラの、現在に至るまで断続的に製作され続けるシリーズの記念碑的第1作。最近のハリウッド映画を観るとSFX技術の発展は物凄いものがあるが、彼らSFX技術者の多くが幼少のころにゴジラを観てその道を志したというだけあって、本作は54年製作であるにも関わらず今観ても古さを感じさせない。やっぱり、一度に全身を見せたりしないほうが迫力があるのかもしれない。このときのゴジラは技術上の問題で、全身を頻繁に見せれなかったのかもしれないけど、それが逆に迫力を増幅してくれてる気もするかな。
夜の闇の中、ようやく敗戦の傷も癒え復興に向かいつつあった東京を破壊するゴジラ。モノクロの映像がその恐怖を引き立てる。原水爆実験によって生まれた、あらゆる武器をものともしない巨大生物ゴジラを撃退する手だてはあるのか。映像の迫力、物語の密度、演出の緊迫感、それら全てがぶち込まれた、特撮怪獣映画の原点にして最高傑作である。
東京タワーで倒されるまで実況中継を続けていたレポーターの根性はアッパレだけど、ありえねーだろって思う節もある。ギャグとスリルは紙一重。
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