NHK人間ドキュメント
それを支える妻、須美子さん。
俊二さんは仕事人間で、家庭を顧みる暇がなかった。須美子さんはずっと我慢してきたという思いがある。俊二さんがアルツハイマーになった今、その辛さを打ち明けることはできない。アルツハイマーは、ストレスで悪化する。須美子さんは、勤めて明るく振舞い、その辛さを日記に記し、影で泣く。
しかし、2人は、そんな中で現時点での幸せを模索する。須美子さんは今まで夫と2人の時間が少なかった分、今の時間を大切にしたいと思う。共に旅行し、共に笑う。夫には、旅行の記憶も残らない。でも忘れたっていい。写真を見て、ここに自分がいる、ここにいったんだなあと思うだけで、自分の存在を確認できるから。そこに2人でいた事実は変わらないのだから。
どんな辛い思いがあっても、2人慈しみ、支えあっていることは変わらないのだ。二人が夫婦になったとき、二人は共に人生を歩むと決めたのだから。自分の決めた道だから、途中で、どちらかが倒れても、最期までつれそって歩く。それが夫婦、それが家族。
2人は苦労の中にも幸せを見つけ、愛を育む。
元来家族に限らず、人との関係とはこうであるべきだろう。人と人との絆はそう簡単に切れるものではない。
越智さん夫婦には、何にも揺らがない心の結びつきがある。苦労の中の幸せではないのかもしれない。それは幸せという名の苦労なのだ。
だから、2人は歩んでいける。
泣きながら、笑いながら、我慢しあいながら幸せを模索する2人、そんな夫婦の姿が、幸せそのものであるように思えた。
「ふたりの時を心に刻む」海馬の萎縮によって起きるアルツハイマー。俊二さんは過去の記憶を頼りに生きる。
4年前にアルツハイマー病と診断された越智俊二さん(58)。直前のことも記憶できないもの忘れに苦しむ中で、妻の須美子さんとともに想い出の地をたどる旅をしている。越智さんが覚えておきたい記憶とは何なのか?病と向き合う夫婦を見つめた。
それを支える妻、須美子さん。
俊二さんは仕事人間で、家庭を顧みる暇がなかった。須美子さんはずっと我慢してきたという思いがある。俊二さんがアルツハイマーになった今、その辛さを打ち明けることはできない。アルツハイマーは、ストレスで悪化する。須美子さんは、勤めて明るく振舞い、その辛さを日記に記し、影で泣く。
しかし、2人は、そんな中で現時点での幸せを模索する。須美子さんは今まで夫と2人の時間が少なかった分、今の時間を大切にしたいと思う。共に旅行し、共に笑う。夫には、旅行の記憶も残らない。でも忘れたっていい。写真を見て、ここに自分がいる、ここにいったんだなあと思うだけで、自分の存在を確認できるから。そこに2人でいた事実は変わらないのだから。
どんな辛い思いがあっても、2人慈しみ、支えあっていることは変わらないのだ。二人が夫婦になったとき、二人は共に人生を歩むと決めたのだから。自分の決めた道だから、途中で、どちらかが倒れても、最期までつれそって歩く。それが夫婦、それが家族。
2人は苦労の中にも幸せを見つけ、愛を育む。
元来家族に限らず、人との関係とはこうであるべきだろう。人と人との絆はそう簡単に切れるものではない。
越智さん夫婦には、何にも揺らがない心の結びつきがある。苦労の中の幸せではないのかもしれない。それは幸せという名の苦労なのだ。
だから、2人は歩んでいける。
泣きながら、笑いながら、我慢しあいながら幸せを模索する2人、そんな夫婦の姿が、幸せそのものであるように思えた。
コメント
悲しみは、時として、家族の、夫婦の絆を浮彫りにしてくれるんじゃないかと思います。苦労は、お互いの絆の強さを再確認してくれる。僕はだから、越智さん夫妻は幸せなんだと捉えています。苦労も、認知症も、すべて含めて、夫婦の幸せ。きっと2人にしかわからない深い深い幸せ。
だから、僕は、形は違えど彼等夫婦のような関係を人とのあいだに築けたらと思います。