DVD 東宝 2002/11/21 ¥6,300
時は戦国時代、武将・鷲津武時(三船敏郎)は、妻・浅茅(山田五十鈴)にそそのかされて主君を殺害し、その城主となるが、朝茅は次は親友の三木義明(千秋実)を殺害するよう強要する…。
黒澤明監督が敬愛するシェークスピアの『マクベス』を戦国時代に翻案して描いた、幻想と恐怖に彩られた人間の業を露にする戦国絵巻。武時に謎の予言を伝える老婆(浪花千栄子)の不気味な幽玄性や、「森が動く」という台詞どおりに本当に森が動いたとばかりに驚嘆させる映像技術の素晴らしさ、そしてクライマックスでは、主人公に本当に無数の矢を射かけていくという、ダイナミズムを通り超えた恐怖の演出をも堪能できる。能を効果的に用いた佐藤勝の音楽も秀逸で、彼は本作から黒澤娯楽映画絶頂期の音楽をことごとく担当し続けることになった。
マクベス原作だから、読んでからみたほうがおもろいかも。黒澤は、悲劇というより、ホラー仕立てにしててそれが功を奏しているように感じる。「乱」と比べると、より原作に忠実だと思う。イギリスでは、「マクベス」の映画化作品の中で最高の出来と評価されているらしいね。ラストの三船の顔は迫真だなあ。ほんとに三船に向かって矢が放たれたって逸話があるけどほんとんあのかなあ?
ちなみに僕もこの作品かなり完成度が高いと思う。

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