映画 『キューポラのある街』
2005年2月22日 映画〔邦画〕
DVD 日活 2002/11/22 ¥3,990
と、それはともかく、なんて生き生きとした映画。吉永演じるジュンの逞しさ。何より、この頃の親父像が。。。自分の父親とかぶるううう。母親いわく、この頃はみんな男はこんな感じだったと。こういう夫がこの時代に多くの普通の感覚だったとすれば、今の時代はずいぶんと改善したもんだ。理屈もへったくれもあったもんじゃない。自分は親で男だから何をしてもいいという家父長制的家族構造。腹が立つ。
にしても名作。
鋳物の街、埼玉県川口市。そこに住む鋳物職人の娘ジュンが、父の解雇に始まり、貧困、進学、組合、差別など、さまざまな社会問題に直面する。しかし決してめげることなく、まっすぐに青春を堪能していく姿を感動的に描いた、社会派青春映画の名作である。えええ!吉永小百合14歳だったのか!?
寡作で知られる名匠、浦山桐郎の監督デビュー作である。だが諸問題を過剰表現することは決してなく、あくまでも日常的にとらえていることも、好感のもてる一因となっている。高度経済成長で浮かれる当時の日本の裏面をそこはかとなく活写した作品として、社会風俗的な歴史資料価値も高い。
これが初主演となった14歳の吉永小百合は、当時の史上最年少でブルーリボン賞女優主演賞を受賞し、以後大スターへの道を躍進することにもなった。
と、それはともかく、なんて生き生きとした映画。吉永演じるジュンの逞しさ。何より、この頃の親父像が。。。自分の父親とかぶるううう。母親いわく、この頃はみんな男はこんな感じだったと。こういう夫がこの時代に多くの普通の感覚だったとすれば、今の時代はずいぶんと改善したもんだ。理屈もへったくれもあったもんじゃない。自分は親で男だから何をしてもいいという家父長制的家族構造。腹が立つ。
にしても名作。
コメント