映画 『機動警察パトレイバー2 the Movie』
2005年2月16日 映画〔邦画〕
DVD バンダイビジュアル 2004/01/23 ¥6,090
作られた平和の幻想、みんなが安全と思って疑わない都市が一瞬にして戦争状態、崩壊の危機にいたるほどに脆いものであるということを描いている。押井の先見性である。この映画で示されたことが単なる絵空事ではなく、9・11のテロによって現実となる。
前作よりもさらに写実的になり、娯楽性は剥ぎ取られている。ロボットものなのに、ほとんどロボットが出てこない。
しかし一つの映画として、その完成度・芸術性はきわめて高いといえる。
押井の最高傑作だと僕は思っている。あの独白がなんとも好きなんだよなあ。
1988年から始まったオリジナルビデオ版、劇場版、TV版、2度目のオリジナルビデオ版と続いてきた近未来ロボットアクションアニメの1993年公開の劇場版第2作。横浜ベイブリッジに投下された1発のミサイルと情報操作により架空の戦時下におかれた東京。何者によってこの状況は作り出されたのか、その目的は何か。事態を収拾するため、すでに別々の部署に配属されていた特車2課第2小隊の面々が再び集結する。高校時代に見たときは難しくてわけがわからなかったから、何回も観てようやく理解した。
近未来・2002年の「2・26事件」を描き、現在の日本の平和を鋭く問う。「機動警察パトレイバー」シリーズの一編という枠に留まらない内容を持つ、映画史上に残るであろう傑作。DVD化にあたって5.1chにリニューアルされたサウンドも同時収録し、あらゆる面で完璧版となっているといってもいいだろう。
作られた平和の幻想、みんなが安全と思って疑わない都市が一瞬にして戦争状態、崩壊の危機にいたるほどに脆いものであるということを描いている。押井の先見性である。この映画で示されたことが単なる絵空事ではなく、9・11のテロによって現実となる。
前作よりもさらに写実的になり、娯楽性は剥ぎ取られている。ロボットものなのに、ほとんどロボットが出てこない。
しかし一つの映画として、その完成度・芸術性はきわめて高いといえる。
押井の最高傑作だと僕は思っている。あの独白がなんとも好きなんだよなあ。
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