映画 『蜘蛛女のキス』
2005年1月11日 映画〔洋画〕
VHS 松竹 1987/07/21 ¥16,265
最初のうちは少々じれったいけれど、後半に進むにつれて、話が理解できて、つながっていき、ラストは、あああああ。
と泣いちまいました。
アルゼンチンの作家マヌエル・プイグの同名小説を、バベンコ監督がホモセクシュアル・メロドラマとして映像化した秀作。舞台は南米某国の刑務所。風紀紊乱罪で入獄しているホモの囚人モリーナ(ハート)と同房になった政治犯バレンティン(ジュリア)の交流を描く。社会的な弱者であるホモの男が権力側のスパイを強要されるが、政治犯を愛してしまったことから、仮出所後レジスタンス側のルポ役を引き受ける。だが、誤解からレジスタンスに射殺されてしまう。モリーナが辿る悲劇的な運命を、彼自身が刑務所内で政治犯に繰り返して語るB級映画の物語(フランスのレジスタンスの女スパイがナチ将校に恋したため殺される=白黒映像)とダブルイメージで描いている。公務員学校に通っていた頃に、地理の先生に勧められてみた作品。最初はその作品の中で出てくるB級映画に、侮ってしまったら、大変衝撃的な映画だった。なぜまだDVDがでず、アマゾンに画像もないのか理解できないほどの傑作だと思う。
最初のうちは少々じれったいけれど、後半に進むにつれて、話が理解できて、つながっていき、ラストは、あああああ。
と泣いちまいました。
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