DVD 松竹 2004/11/25 ¥2,500
新星マット・デイモンとベン・アフレックが共同で脚本を書き、見事にアカデミー脚本賞をさらったさわやかな感動作である。
ウィル・ハンティングは、生まれつき天才的な頭脳に恵まれながらも、幼児期の虐待のトラウマにより周囲に固く心を閉ざし、荒れた日々を送る青年であった。そんな彼が、ロビン・ウィリアムズ演じる精神分析医マクガイアと出会い、カウンセリングを受け始める。しかしウィルの心の空洞は暗く深く、容易に心を開くことはなかった。一方マクガイアも最愛の妻を亡くし、その悲しみから逃れられずに苦しんでいるのだった。
癒されない心をもつ人間同志が、もがき苦しみながらも理解しあい、再生の道に歩みだしていく姿が熱い感動を呼ぶ。マット・ディモンがウィルのナィーブな個性にピッタリで、みずみずしい魅力を放っている。
僕がこれを見たのは、大学に入って、僕が強迫性障害であることがわかって、月に二回広島から、九州大学に通院して、苦しい行動療法をしているときだった。僕はウィリアムズの演じる教授と、僕の主治医とを重ねあわせていた。それは、僕のことを本当に理解してくれる人を望んでいたからだと思う。このとき初めて、僕は先生の前で、今までの苦しさを、人に言えなかったことを先生に話し慟哭した。
僕は、マッド・デイモンの演じた青年のような才能は微塵もないけど、だけど、その青年の苦しみに僕は凄く共感し、そして、生きる希望が湧いた。そんな、思い出の作品。

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