映画 『青い夢の女』
2004年12月9日 映画〔洋画〕
DVD アミューズソフトエンタテインメント 2002/06/28 ¥3,990
精神科医がカウンセリング受けて、カウンセリングしてた精神科医が精神に異状をきたしてるというシニカルな設定。かなり精神的ブラックコメディ。
死体の重さ、完全脱力した人間を運ぶのが如何に重労働であるのかがヒシヒシと感じられる映画であった。
『ベティ・ブルー』などで日本にもファンが多いジャン=ジャック・ベネックス監督が、8年の沈黙を破って撮った作品。人妻のオルガの話を聞いていた精神分析医ミッシェルが、診察中に眠ってしまい、目覚めると死体と化したオルガが横たわっていた。死体の処分に困る彼に、さらなる謎めいた事件が相次ぐ。カウンセラーが診断中に居眠りってありなのか?まあ、気持ちはわかるけど。海外と日本のセラピーの違いって、海外のカウンセリングって、患者はいつもベッドやソファに寝っころがってるんやね。
映像にはいくつものカラーが印象的に使われているが、なかでもブルーや黄色が目にやきつく。青いハイヒール、黄色のポルシェなど、過剰なほどの色に対する様式美はベネックスが意図したものだろう。エロティックドラマとサスペンスを組み合わせた予想不能の展開に、ミッシェルの背負った重荷が雪だるま式に膨れあがる状況は、シニカルな笑いも誘う。『ベティ・ブルー』でも監督と組んだジャン=ユーグ・アングラードが、そんな「巻き込まれ型」の主人公にぴったりだ。
精神科医がカウンセリング受けて、カウンセリングしてた精神科医が精神に異状をきたしてるというシニカルな設定。かなり精神的ブラックコメディ。
死体の重さ、完全脱力した人間を運ぶのが如何に重労働であるのかがヒシヒシと感じられる映画であった。
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