VHS 日活 1995/11/10 ¥16,800
T・Sエリオットの最初の妻ビビアン(リチャードソン)の半生。アメリカからやってきた青年エリオットと駆け落ち同然に結婚したビビアンだったが、病気がちで服用する薬の副作用で精神のバランスを崩し、夫は「荒地」で寵児となるが、二人の心は離れていく・・・。バートランド・ラッセル(グレイス)、バージニア・ウルフ(マッカラム)らの登場が興味深い。
バージニア・ウルフにしてもそうだけど、作家っていうのは、すごい精神的にぎりぎりのところで、作品を生み出したりする人もいるわけだけれど、エリオットは、妻の精神についていけず、詩人なのに、非常に現実的な判断を下してしまう。そういう意味で、妻のほうが作家的であったわけだけど、ビビアンの場合は、もうぎりぎりのところを通り過ぎて、精神病になっちゃった。でも、この前みた「アデルの恋の物語」にしてもそうだけど、施設で残りの人生を終えるっていわいる隔離だよね。でも、自分がエリオットの立場ならと考えると、エリオットと同じ判断を下してしまう確率高いだろうなあ。理想と現実ってそれほどにかけ離れてるものね。努力だけじゃどうにもならないこともある。。っか。認めたくはないけどね。
エリオットが、妻に言った「もう自分をこれ以上偽ることはできない」って言葉が悲しいけど、切実に人間としての限界を表してるよなあ。

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