DVD アミューズソフトエンタテインメント 2000/10/27 ¥5,040
ピアノの調律師・ガーフの家に、仕事先で出会った青年モッヤンが転がり込んでくる。自分とはちがって、図々しいくらいに明るいモッヤンのペースに巻き込まれるガーフ。やがてふたりの家の上階に、ピアノを弾く女性マンイーが引っ越してくる。積極的なモッヤンはマンイーといい仲になるが、ガーフも彼女への想いを心に秘める…。
珍しくメガネ姿の金城武が、シャイなガーフを好演。好きな相手に想いを伝えられないもどかしさで、男性の共感度が強い役柄である。押しが強く陽性なモッヤン(アーロン・クオック。ハマリ役)に憧れ、彼のファッションまでマネしてしまうところなんて、意地らしい限り。タイトルになっているバッハの曲集「アンナ・マデリーナ」(バッハの妻の名でもある)からの「メヌエット」や、「カヴァレリア・ルスチカーナの間奏曲」などの名曲、繊細なカメラワークも、登場人物たちの揺れる心を伝える。後半はガーフの書いた小説が映像化されるという斬新でユニークな展開だが、やや唐突な感じもしなくはない。アニタ・ユン、レスリー・チャンが特別出演している。
映画に出てくる、「ラヴァーズ・コンツェルト」って歌、僕好きで好きで…。カラオケで歌ったりしちゃいます。みんなどん引きするけど。。。
この映画の流れや、作りが大好き。なんだか、見てると、木綿に包まれてるような、麻酔かけられてるような、心地よい、穏やかな気持ちになる。ガーフの小説の映像化の部分に不満がないわけではないが、全体的に、好き。恋愛映画じゃなくても、どんなジャンルでもいいから、こういった「雰囲気」をもった作品がもっと作られて欲しいなあ。

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