映画 『愛のめぐりあい』
2004年10月5日 映画〔洋画〕
DVD パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2004/09/17 ¥4,179
エロイけどエロくない。詩的。あわよくば退屈。感覚で観よう。
イタリア映画の巨匠ミケランジェロ・アントニオーニによる4話の愛のオムニバス。「ありえない恋の話」「女と犯罪」「私を探さないで」「死んだ瞬間」の4話をアントニオーニが、プロローグ、挿話、エピローグを共同監督のヴィム・ベンダースが手がけたことでも話題になった。撮影を担当したアルフィオ・コンチーニ、ロビー・ミューラーによる流麗な映像も美しい。1995年ヴェネチア映画祭批評家協会大賞受賞作品。マルコビッチが渋い。声が美しい。男ながら惚れる。
アントニオーニ自身による短編小説を原作にした物語は、胸にひっかかりを与えるに十分なほど欲情的かつ官能的。切ないエロスに溢れていて、フランス映画らしい愛欲の世界が堪能できる。ソフィ・マルソーの大胆なベッドシーンが大いに話題となったが、肉の戯れと呼ぶにふさわしい濃厚な性描写も、感情描写のひとつとして素直に胸を打つ。出演陣もジョン・マルコヴィッチ、ジャン・レノ、イレーヌ・ジャコブなどそうそうたる名優たちが総出演。
エロイけどエロくない。詩的。あわよくば退屈。感覚で観よう。
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