最多安打

2004年10月2日 スポーツ
イチローのすごいところは、記録ももちろんだけれども、自分を律し、コントロールできるところにあると思う。
他人の意見には傾聴しても、すぐに取り入れることをせず、惑わされもせず、よく吟味することができる。
その生活の全てを野球にささげることができる。
イチローは目が悪くなるからと、パソコンも読書もしないらしい。
まさに、趣味が野球、の人なのである。
イチローの打席前のストレッチ、守備前のボールを投げるしぐさ。
そして、試合が終わった後の足のつぼおし、そして、グラブやシューズ磨き。たとえアメリカに渡っても自分のスタイルはけして変えない。それは簡単なようであって、何よりも難しいことなのだと思う。
それができるということは、それだけの精神力を持っているということ。そして、そんなイチローも日本で200安打を達成した後は舞い上がったという。だがすぐにスランプを抱え、そんな自分を試行錯誤で変えていった。今の涼しげな無表情の裏には無表情に至るまでのものすごい努力があったのである。
それはたとえば周りに傲慢に見える部分があったとしても、それを承知で、自分を野球に向かわせるためにしていることであるし。イチローのやっていることには、緻密な、イチローにしか理解できない理論の構築があるのだと思う。そこには、なんとなく、というようなものはなく、どんなことにも、強固な論理が存在している。それを他人には、説明しずらい場合、イチローは感覚という言葉を用いるが、それは感覚であって感覚でなく、つまり、感覚をイチローはしっかりとした構造として解き明かして矛盾やあいまいな部分を除去できているということなのだとおもう。だから、イチローは自信を持って、「自分のバッティングの技術は確立している」、という言葉を使えるのだろうし、あのゆるぎない自信も、それゆえであろう。
イチローは自分の弱さをしっかり把握しているからこそ、ストイックにそれに対処することができ、そして、あのゆるぎない自信を築きあげたのである。
今回の安打記録は、イチローにとって、けして予測できなかったことではないはずだ。

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体重 63?
体脂肪 31%

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