DVD ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2004/09/29 ¥2,090
ハーパー・リーのピューリッツァ賞受賞小説『ものまね鳥を殺すには』を原作に、名匠ロバート・マリガン監督が詩情豊かに描く社会派ヒューマン映画の秀作。1930年代、黒人差別がはびこるアメリカ南部で、白人少女を暴行した罪で起訴された黒人を弁護することになったフィンチ弁護士(グレゴリー・ペック)は、町の人々から白い眼で見られながらも正義を通そうとする。その一方フィンチのふたりの子どもによって、近所の幽霊屋敷に住むブーという謎の男にまつわるエピソードが並行してつづられていく。
今の眼では理想的過ぎると批判されるかもしれないが、人種差別問題にヒューマニズムをもって切り込んでいく描写は、当時としては画期的だったともいえよう。その意味ではまさに勇気ある名作であり、また、その理想主義を体現するにふさわしい名優グレゴリー・ペックは、本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞(脚色賞&黒白美術賞も)。名優ロバート・デュヴァルの映画デビュー作。どこで登場するかは各自の眼で確かめられたし。思わず感嘆の声を発すること間違いなしの素晴らしい印象を残してくれる。
グレゴリー・ペック最近亡くなって。日本でもニュースになったよね。そのとき「アラバマ物語などで・・・」って紹介されてた。
この作品ができてから、長い年月。現在でも、黒人の差別は根強くある。そして、アメリカのニュースで犯罪者が取り上げられるとき、ほとんどが黒人なのだそう。そのほうが視聴率が取れるし、国民感情にのっとっているんだそう。その国民感情ってつまりは白人感情。マジョリティー感情なわけであって。黒人はいまだにブルーカラー的なイメージに固められてる。表面的に改善されたようでもまだまだメッキに過ぎないという事なのね。

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