DVD ポニーキャニオン 2004/03/03 ¥4,935
PTAことポール・トーマス・アンダーソン監督の、『ブギーナイツ』『マグノリア』に続く長編第4作。アダム・サンドラー(『ビッグ・ダディ』)とエミリー・ワトソン(『奇跡の海』)という異色カップルが織りなすオフビートなラブストーリーだ。
かんしゃく持ちのバリーとキャリアウーマンのリナの恋を彩るのは、誰かが路上に置いていった小さなピアノ(正確にはハーモニウム)。マイレージ特典の付くプリン、セックスダイアルの女からの脅迫など、現代社会を象徴するアイテムの洪水の中、「パンチドランク・ラブ」=強烈な一目惚れから始まる、ただ一つの「無垢」の行方やいかに。
冒頭、静けさから一転して車がクラッシュするシーンからして「PTA節」満載。映像と音を自在に駆使して、場面場面のテンションを操っていく手腕が見事だ。現代アート作家ジェレミー・ブレイクによるビジュアルや、独特のサウンドトラックなどを含め、五感で「感じる」映画と言えるだろう。
すぐに切れちゃうけど彼はそれに対して必死に戦ってる。そして、そんな自分のことを受け入れてくれる人を探してた。善良であろうとし続けてきた。
そんな中で育った劣等感を打ち破ってくれるのは、一言、正直な彼女の気持ちの言葉でよかった。正直な気持ちを前に、彼は、嘘をつかずに正直になれた。
そして、勇気が湧いた。誰かを守るって、いいね。
正直になるって、いいね。受け入れられるって、いいよね。

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