DVD コロムビアミュージックエンタテインメント 2002/09/21 ¥4,935
1930年代のイギリス、港町リバプールに住む7歳の少年リアム(アンソニー・ボロウズ)は、ちょっと内気で緊張すると吃音症気味になる男の子。宗教の時間で教えられた地獄の業火(ごうか)の話におびえ、かと思うと女性の裸体画をこっそり眺めるのが趣味だったりもする。そんなリアムの家族にも不況の波が押し寄せてきた。姉のテレサ(ミーガン・バーンズ)は金持ちの家のメイドとして働くようになり、職を奪われた父親(イアン・ハート)は次第にファシズムへ傾倒していく…。
『マイ・ビューティフル・ランドレッド』の名匠スティーヴン・フリアーズ監督による社会派ヒューマンドラマ。子供の視点を主軸にしているとはいえ、扱っているテーマは宗教、アイルランド問題、ファシズムなどなど非常に重く、それらはすべからく、今のイギリス社会でも問題になっているものばかり。決して救いや明るさのある映画ではないが、だからこそ人生の哀しみが深く、観る者の心に染みる佳作である。
その題名と、映画のパンフレットや予告編が楽しげだったので、きっとほのぼのホームコメディーみたいなやつかと思っていたら、ところがどっこいかんなりシビアな内容で、えええ!?って感じだった。なんといってもお姉ちゃんが不憫でなんない。姉ちゃんだけじゃないけどね。父親が父親があ〜。なんて結末だい!

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