映画 『ガープの世界』
2004年9月4日 映画〔洋画〕
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2001/07/06 ¥2,100
第二次世界大戦中、男に支配されることを嫌う看護婦のジェニーは、名も知れぬ瀕死の兵士の腰にまたがって、私生児ガープを生んだ。やがて時が経ち、母と息子はニューヨークへ出る。ガープは小説家として活躍し、ジェニーはウーマンリブ運動の指導者にまつりあげられていく。好きな作品。ロビン・ウィリアムズが好演している。人間のもろさや、はかなさを描きながらも、人生ってこういうもろもろを含めてすばらしいんだよって思わせてくれるすがすがさをこの映画は持っている。悲劇もまたすばらしい人生の調味料。ラストの歌が心地よく耳に残って、え?ビートルズ?ちがったかな?
ジョン・アーヴィングの原作を、名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督が巧みに映画化したヒューマンドラマである。戦後を生き抜く母と子の姿を通して、皮肉をちりばめながら、さまざまな社会的世相を描いていく。シニカルな内容の連続ながら、あくまでさわやかな描写に徹しきることで、人間賛歌を醸しだした。母役のグレン・クローズ、そしてガープ役のロビン・ウィリアムスの出世作ともなった秀作である。
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